
岡田准一さんが氷壁に挑む。マムートが描く“次の頂”

もくじ
160年の革新、その名は「MAMMUT INNOVATION 2025」
2025年10月2日、品川・五反田のCITY HALL & GALLERY GOTANDAで開催された「マムート秋冬コレクション発表会 ~マムート・イノベーション2025~」。
会場にはスイスの名峰・アイガー北壁を模した特設セットが組まれ、本物の氷を使用した高さ約4.5mの氷壁がそびえ立つ。
登壇したのは、マムート・アンバサダーの岡田准一さんをはじめ、登山家の今井通子さん、クライマーの小林由佳さん、そしてアスリートの青木達哉さん。マムート・スポーツグループジャパンCEOの福田太一氏が掲げたブランドスローガンは「Rise with the Mountain ― 挑戦こそが人生だ。」。その言葉どおり、ブランドの原点=挑戦心を具現化した発表会となった。

岡田准一が魅せた「テクノロジー・イノベーション」
岡田さんが身にまとっていたのは、マムートの最高峰コレクション「アイガー エクストリーム 第6世代」。
中でも注目は、進化を遂げたハードシェル Eiger Nordwand Pro HS Hooded Jacket。
耐摩耗性に優れた3層構造のGORE-TEX Proと、PFCフリーのePEメンブレンを採用し、資源を無駄にせず最大限のパフォーマンスを引き出す「リソースフル・パフォーマンス」の哲学が込められている。
岡田さんは高さ約5mの“アイガー北壁”から懸垂下降で登場。
「ハードシェルというと“硬い”イメージがあったけれど、これはまるでソフトシェルのよう。動きを制限しない柔らかさに驚きました」と語った。
伝統を尊びながら、その先の進化を追う。マムートが歩む道の象徴ともいえる瞬間だった。

今井通子と語る“歴史をまとう服”
続いて登場したのは、アイガー北壁直登ルートを女性として初めて登攀した今井通子さん。
英国ブランド「ナイジェル・ケーボン」とのコラボコレクションを紹介しながら、「あの登攀は過酷というより、ただ楽しかったでしたね」と笑みを浮かべた。
さらに「今のマムートのウェアがあれば、もっと余裕で登れたかもしれません」と場を和ませる一言も。
同コレクションの中核を担うのは、クラシックなVentile®素材を用いたMammut × Cabourn Direttissima IN Parka。
1969年の日本登山隊による“ジャパン・ディレティシマ”にオマージュを捧げ、往年のアルピニズムを現代に再構築した一着だ。
歴史の重みとファッションの遊び心が共存する、まさに“ファッション・イノベーション”と呼ぶにふさわしい。

氷壁の頂に挑む“アーバン・イノベーション”
イベントのクライマックスでは、岡田さんが本物の氷壁を舞台にアイスクライミングへ挑戦。
着用していたのは、最新のドライ・ダウンコレクションから「Obelisk Gore-Tex HS Thermo Coat AF」。
防水性と保温性を両立するGORE-TEXハードシェルに750フィルパワーのダウンを封入した、街でも山でも使えるアウターだ。
「厚みがあるのに軽くて、動きが本当に自由なんです」と登攀後に語った岡田さん。
氷壁を登るその姿は、アクション俳優であると同時に、ブランドの理念そのものを体現していたように見えた。

“挑戦”を纏うということ
マムートの2025年秋冬コレクションは、テクノロジー・ファッション・アーバンの三位一体で構成されている。
どの製品にも共通しているのは、自然と人間の間にある壁を越えるための設計思想。
それは、スイスの山岳文化から生まれ、今も進化し続ける“挑戦の系譜”そのものだ。
岡田さんが最後に残した言葉が印象的だった。
「マムートのイノベーションは、山でも街でも頼れる。僕自身も一緒に挑戦を続けたいと思います」
挑戦を恐れず、進化を止めないブランド。
マムートのイノベーションは、これからも多くの登山者の背中を押し続けるだろう。

.HYAKKEI 特派員
日本一周中の出会いをきっかけに登山を始め、Instagramで全国の山や自然の魅力を発信している。
気軽に行けるハイキングから縦走や雪山まで幅広く楽しむ。
イベントの企画やPR活動を通じて、アウトドアの魅力を多くの人に届けている。