• REVIEW(体験レビュー)
  • 登山好きが贈る、登山の体験レポートです。日本、そして世界の山々にはたくさんの魅力にあふれています。春夏秋冬、その時々で異なる顔を見せてくれる素敵な山がたくさんあります。まさに百景。.HYAKKEIでは、そんな山に実際に登り、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっと山に登りたくなりますよ!

MERRELLが描くボーダーレスな未来

イベント概要

2025年9月11日(木)~12日(金)、東京都渋谷区のSHIBUYA QUARTZ GALLERYで「MERRELL Press Preview」が開催。

渋谷駅から徒歩5分という好立地にあり、会場にはブランド関係者やメディアが続々と来場する姿が見られた。

今回のプレビューでは、MERRELLの直近のトレンドや今後の方針、直営店の傾向などが担当者より共有される。さらに、2024年に始動した日本企画アパレルライン「MERRELL JAPAN APPAREL」の新作や、その背景にあるデザイン哲学を、マーケティング担当の丹下氏から直接伺う機会もあった。

加えて、グローバル市場で勢いを見せるトレイルランニングカテゴリーのトップモデルや、今後展開予定のシーズンコラボアイテムなど、多彩な製品が一堂に披露。会場は新作を前に熱気を帯び、来場者の期待感が一層高まったのではないだろうか。

PROMORPH(プロモーフ)

境界線を消すMERRELLの哲学

今回のMERRELL Press Previewで印象的だったのは、「街とフィールドの境界をなくす」というブランドの姿勢。アウトドアで培った機能性を日常に取り込み、都会的なデザインを自然の中へと広げていく。
その発想は、まさにキャッチコピーが掲げる 「心も体も自由になる」 ライフスタイルの象徴といえるだろう。

機能美が生み出すファッション性

会場でひときわ注目を集めていたのが、ハイキングカテゴリーの新モデル 「SPEED ARC MATIS」。ファストハイクからタウンユースまで対応する、新しい提案型のハイクシューズだ。ゴアテックス搭載モデルとノンゴアモデルが展開されている。

アッパーには軽量かつ通気性に優れたエンジニアードメッシュを採用し、ミッドソールには反発性と耐久性を両立するフロートプロ™フォームを2層構造で搭載。その間に安定性を高めるフレックスプレート™を組み込み、アウトソールにはヴィブラム メガグリップを備えるなど、最新テクノロジーが惜しみなく盛り込まれている。

モデル名「MATIS」は、MERRELL創設者の一人 Clark Matis 氏 への敬意を込めて名づけられたもの。シュータン裏には彼のメッセージと象徴的な髭のグラフィックがあしらわれ、ブランドの歴史を感じさせる仕上がりとなっていた。

SPEED ARC MATIS(スピード アーク マティス)

また、 「MTL SKYFIRE 2 MATRYX®」 には、フランス発のハイテク素材 MATRYX®(マトリックス®) が採用されていた。ケブラー®を織り込んだこの素材は、驚くほど軽量でありながら高い耐久性を持ち、過酷なトレイルでも心強い。デザインと性能が調和した姿は、まさに“機能美”と呼ぶにふさわしいだろう。

MTL SKYFIRE 2 MATRYX®(エムティーエル スカイファイア 2 マトリックス®)

シューズブランドから“トータルアウトドアブランド”へ

2024年に始動した日本企画「MERRELL JAPAN APPAREL」も大きな注目を集めていた。ジャケットやパンツは、都会のカフェやギャラリーにもしっくり馴染み、週末にはそのまま自然のフィールドへと繰り出せるデザイン。アウトドアギアでありながらファッションとしての完成度が高く、日常のコーディネートに取り入れやすい点が印象的だった。

シューズで培った信頼を土台にしつつ、アパレル分野でも存在感を発揮するMERRELL。もはやシューズブランドにとどまらず、“トータルアウトドアブランド”として名乗りをあげたといえるだろう。

まとめ ― 街からフィールドへ、そして自由へ

渋谷で開催されたMERRELL Press Previewは、ブランドの哲学を体感できる場となった。最新のシューズからアパレルまで、街と自然の境界を越えるデザインと機能が揃い、アウトドアをより身近で自由な存在へと押し広げている。

その根底にあるのは、ブランドが掲げる 「心も体も自由になる」 というメッセージ。その言葉の通り、MERRELLの提案が今後どのように私たちの暮らしへ浸透していくのか――引き続き注目されるだろう。

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