絶景を満喫できる登山のテント場7選
静寂の中、自然の厳しさを感じながら床に就く。
しかし、間違いなくそこからでしか見えない絶景がある。
それこそテント泊の魅力。
そんなテント泊を満喫できる、天空のテント場を7つ紹介させてもらいます!
もくじ
肩の小屋(北岳)
北アルプスの北岳(標高3,193メートル)の山頂直下に位置する山小屋で、標高約3,000メートルにあります。北岳登山の拠点として知られ、山頂までは約30分という立地の良さから、多くの登山者に利用されています。
小屋からは甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳、遠くには富士山を望むことができる絶景が広がります。夏には北岳特有の高山植物が周囲を彩り、特に「キタダケソウ」など希少な花々が見られることで有名です。
山小屋には宿泊や休憩が可能で、急変しやすい天候の中での安全確保にも役立ちます。設備は標高が高い分シンプルですが、北岳を楽しむ登山者にとって重要な拠点となっています。
涸沢ヒュッテ(北ア)
長野県松本市の北アルプス穂高連峰に位置する山小屋で、標高約2,309メートルの涸沢カール内にあります。1951年に開設され、以来、多くの登山者に利用されています。
毎年4月末から11月初旬まで営業しており、特に秋の紅葉シーズンには多くの登山者で賑わいます。宿泊は完全予約制で、予約は宿泊希望日の前月同日朝8時より電話で受け付けています。
施設内には売店や食堂があり、名物のおでんや生ビールを楽しみながら、穂高連峰の絶景を堪能できます。また、テント泊のためのテント場も併設されており、予約不要で当日受付が可能です。
涸沢ヒュッテは、穂高連峰への登山拠点として、多くの登山者に親しまれています。
燕山荘(燕岳)
北アルプスの燕岳(標高2,763メートル)の山頂付近に位置する山小屋で、標高約2,700メートルにあります。大正時代に創業された歴史ある山小屋で、表銀座縦走の拠点として多くの登山者に利用されています。
小屋からは槍ヶ岳や穂高岳、さらに遠くには北アルプスの雄大な山並みを一望できる絶景が広がります。また、夕焼けや満天の星空など、山ならではの美しい自然の景色が楽しめます。
設備は整っており、宿泊や食事のサービスが充実しているため、初心者からベテランまで安心して利用できます。特に燕岳のシンボルである「イルカ岩」や高山植物が見られる周辺環境とあわせて、訪れる人々に感動を与える山小屋です。
南岳小屋(北ア)
長野県と岐阜県の県境に位置する南岳直下、標高約3,000メートルの稜線上にある山小屋です。槍ヶ岳から大喰岳、中岳、南岳と続く稜線上にあり、大キレットを間近に望む絶好のロケーションが魅力です。小屋は約60名を収容でき、6畳の個室も2室用意されています。また、小屋前には約50張分のテント場があり、縦走中の登山者の拠点として利用されています。
小屋からは槍ヶ岳や穂高岳、笠ヶ岳など、北アルプスの名峰を一望できる絶景が楽しめます。南岳山頂(標高3,033メートル)へのアクセスも容易で、特に日の出や夕焼けの景色が美しいと評判です。槍ヶ岳から約3時間、槍沢や槍平からもアクセス可能で、縦走や休息の重要な拠点として人気があります。
蝶ヶ岳ヒュッテ(蝶ヶ岳)
長野県の北アルプス・蝶ヶ岳山頂直下、標高約2,677メートルに位置する山小屋です。槍ヶ岳や穂高連峰を間近に望む絶景のロケーションが魅力で、多くの登山者が訪れる人気の拠点です。
小屋は約250名を収容可能で、個室やテント場も完備されています。宿泊のほか、食事や軽食の提供があり、地元の食材を活かした温かい料理が登山者に好評です。また、売店では登山用品やオリジナルグッズが販売されています。
蝶ヶ岳ヒュッテは、三股登山口や上高地からアクセスが可能で、登山道は比較的整備されており、初心者から経験者まで幅広く楽しめます。夏には高山植物が咲き誇り、秋には紅葉が美しく、さらに夜には満天の星空を眺めることができる、四季折々の魅力を持つ山小屋です。
双六小屋(双六岳)
北アルプスの標高約2,550メートルに位置する山小屋で、岐阜県高山市と長野県大町市を結ぶ縦走路の重要な拠点です。双六岳や樅沢岳などの山々の鞍部にあり、槍ヶ岳、笠ヶ岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳、雲ノ平などへのアクセスが可能です。
小屋は約300名を収容できる規模を持ち、テント場も150張分のスペースを備えています。宿泊者には朝夕の食事が提供され、軽食や喫茶、乾燥室などの設備も整っています。また、売店では登山用品やグッズが販売されています。
登山ルートとしては、新穂高温泉から小池新道を経て約7~8時間が一般的です。双六小屋は、夏には高山植物、秋には紅葉が楽しめるほか、夜は槍穂高連峰を背景に満天の星空が広がる美しいロケーションが魅力です。初心者からベテランまで、多くの登山者に親しまれる山小屋です。
殺生ヒュッテ(槍ヶ岳)
長野県松本市の槍ヶ岳直下、標高約2,860メートルに位置する山小屋です。1922年に創設され、槍ヶ岳登山や表銀座縦走の拠点として重要な役割を果たしています。小屋は約100名を収容でき、テント場は約80張分のスペースがあり、宿泊やテント泊は完全予約制です。設備として自炊室、乾燥室、売店、簡易水洗トイレが整備されており、軽食や喫茶のサービスも提供されています。
槍ヶ岳山頂へは小屋から約40分でアクセスでき、日の出の時間帯に登ると絶景が楽しめます。また、小屋から望む槍ヶ岳の穂先は迫力があり、特に朝焼けや夕焼けは圧巻です。上高地や槍沢からのアクセスは長時間の登山が必要なため、事前の準備が重要です。歴史ある山小屋として多くの登山者に親しまれています。
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