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あの坂本龍馬も登った?九州・霧島の天孫降臨の地「高千穂峰」へ

幕末の志士として人気の高い坂本龍馬は誰もが知っている歴史上の偉人ですよね。
今回はあの坂本龍馬も登ったといわれる、高千穂峰(たかちほのみね)に登ってきました。

高千穂峰、そこは天孫降臨の地

日本百名山の一つ霧島山は23の山々でなっており、そのうちの一つが今回登った高千穂峰です。
諸説ありますが、ここ高千穂峰は日本神話の天孫降臨の地とされており、高千穂峰の頂上には国造りをするために使った鉾があることで有名な場所です。

さて、その鉾とはどんなものでしょうか。早速登って行きましょう。

高千穂河原→御鉢→高千穂峰ルート

登山口は、高千穂河原ビジターセンター。ここから登り、御鉢山を経由して標高1,573mの高千穂峰の山頂を目指します。
高千穂河原ビジターセンターは駐車場代500円で利用できます。

今回の登山アイテムはこちら。ここ高千穂峰の峰は隣に位置する新燃岳が2011年に噴火。その影響で山肌がかなり火山灰をかぶっています。
登り始めて気づいたのですが、ゲーターとトレッキングポールを持参したほうが歩きやすいですし、砂利が靴の中に入らないです。

かなり急な登り

登り始めて30分ほどは林の中を歩いていきますが、それから先はひたすらに登っていきます。高千穂峰自体も火山であるせいか、柔らかい火山灰の砂利道もあれば、それとは対照的にゴツゴツとした岩場も登っていきます。

御鉢、高千穂峰どちらも春になればミヤマキリシマという花が咲き誇っていたそうですが、一部は2011年に噴火した新燃岳の火山灰により死滅。それでもミヤマキリシマは火山の地でも生きていける生命力のある花のようで、そう遠くない未来にまた自生すると言われています。

まずは御鉢を登り切り、いよいよ高千穂峰へ

ここ御鉢も活火山。警戒レベルは低いものの今でも活動を続けているため、風向きによってはいわゆる硫黄の匂いがしてきます。

かつて霧島神社はここにありました。それが噴火により消失、その後登山口でもある高千穂河原に移動されましたが、それも鎌倉時代の噴火により消失。その結果。今の霧島神社の場所に移ったのだそうです。

いよいよ頂上へ。ついに天の逆鉾をその目に!

御鉢からの上り坂もゴツゴツとした石、急な斜面のためなかなかに苦しいです。しかし、あともう少しでたどり着ける頂上を目指して足を進めていきます。

ここが1,574m。頂上からの景色は絶景の一言。遠く桜島が綺麗にみえます。坂本龍馬も同じ景色をみていたんだと思うと坂本龍馬好きな私としては何だか感慨深いです。

天の逆鉾(あまのさかほこ)はこちら。イザナミとイザナミがこの鉾を使って国産みをしたんだとか。

坂本龍馬は日本初の新婚旅行でここを訪れた?

この天の逆鉾、なんと坂本龍馬は抜いてしまったんだそうですよ。坂本龍馬自身が姉に送った手紙の中で抜いてしまったことを書き示していたそうです。

実はここに訪れた坂本龍馬は妻おりょうと一緒にこの山を登り、ここだけでなく霧島周辺を堪能していたんだとか。これが日本で一番最初に行われた新婚旅行と言われていて、この後坂本龍馬は霧島温泉や塩浸温泉などに入り、戦いで負った傷を癒やしていたんだそうです。

私も坂本龍馬同様に下山後に霧島温泉に入って疲れを癒やしてきました。豊富な湯量で有名な霧島温泉もぜひ。一気に疲れが抜けていきますよ。

おまけ

ここ高千穂峰に来たらやるのがこのトリック写真。ぜひぜひ皆さんも高千穂峰に登ってこのような写真を撮ってみてください。

■アクセス

高千穂河原ビジターセンター
【車の場合】鹿児島市内から九州自動車 鹿児島空港ICで下車。その後、国道506号、県道60号、480号を経由して目的地へ。約1時間30分。

【電車・バスの場合】鹿児島中央駅からJRで霧島温泉駅へ(約1時間30分)、その後霧島いわさきホテル行きのバスに乗り、終点の霧島いわさきホテルで下車(約35分)。霧島連山周遊バスに乗り換えて「高千穂河原」へ(約50分)。

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