通常、ペグはテントやタープを購入すると付属しています。ただし、それだけでは十分ではありません。付属品のペグは必要最低限のもの、と考えるようにしましょう。アウトドアのフィールドは多様です。付属品とは別に数種類のペグを持ち歩き、状況に合わせて使い分けるのが理想です。

ペグの種類

ペグの種類|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の1枚目の画像

ここでは代表的な5種類のペグについて、その特徴を紹介いたします。

①ピンペグ……直径5mmほどの棒状のペグです。どんな地面にも打ち込みやすいのが特徴。ただし、強度・保持力が弱いため、柔らかい地面だと抜けやすく、曲がってしまうこともよくあります。素材はアルミやスチールが主流。

②V字型ペグ……断面がV型になったペグで、比較的強度があります。どんな地面にも打ち込みやすく、幅広いフィールドに使える万能ペグです。T型、X型などのペグもあり、これらも保持力が高いです。U字型のものはあまり強度がありません。

③プラペグ……ABS樹脂製のペグで非常に軽量。芝生や柔らかい地面では有効ですが、衝撃に弱いため、固い地面に打ち込もうとすると壊れてしまうことがあります。

④スクリューペグ……スクリュー状になったペグで、打ち込むと回転しながら地面にささります。非常に保持力が高く強度もありますが、抜くときが少し大変です。

⑤鍛造ペグ……鍛造製法によるとても丈夫なペグで、めったなことでは破損しません。打ち込みやすく、保持力も抜群。最強のペグともいわれていますが、難点は重いことです。



基本的には、長く、形状が複雑なペグほど保持力が高まることを覚えておきましょう。

簡単に抜けないペグの打ち方

簡単に抜けないペグの打ち方|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の1枚目の画像

しっかりとペグが打ち込まれたテントやタープは、とても丈夫になります。雨をよくはじき、強い風にあおられたりしても簡単には飛ばされません。

ペグの保持力を高めるためには、打ち込む角度と深さにコツがあります。

一般的には地面に対して60〜90度の角度でペグを打ち込むのが理想と言われています。そのうえでなるべく深く打ち込みます。撤収時に引き抜くため、頭が2〜3cm出ているくらいまで打ち込んでしまってかまいません。張り綱とペグの角度が90度以上開き、ペグがテントやタープ側へ傾いてしまうと、簡単に抜けてしまうので気をつけましょう。

ペグが打ち込めないときはどうする?

柔らかい砂地や、石だらけの河原など、フィールドによってはペグが打ちにくかったり、打ち込んでも十分な保持力が得られなかったりする場合があります。そんなときは無理にペグを打とうとせず、フィールドにあるものをペグの代わりに利用しましょう。

ペグが打ち込めないときはどうする?|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の2枚目の画像

砂地などの柔らかい地面では木の枝を束ねて張り綱に結び、地面に埋めるのが有効です。

ペグが打ち込めないときはどうする?|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の4枚目の画像

大きな石に直接張り綱を結んだり、石の隙間にペグをひっかけたりする方法もあります。

ペグが打ち込めないときはどうする?|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の6枚目の画像

立ち木や車のタイヤなどに直接張り綱を結びつけても丈夫です。車を移動するときは張り綱を外すのを忘れないようにしましょう。

撤収時にペグを簡単に抜く方法

ペグは簡単に抜けてはいけませんが、撤収時に限ってはなるべく楽に抜けてほしいものです。ペグを抜くときは以下のような方法を試してみましょう。

撤収時にペグを簡単に抜く方法|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の2枚目の画像

ペグにかけてある張り綱をまっすぐ引っ張る。芝生など柔らかい地面なら大抵はこれで抜けます。

撤収時にペグを簡単に抜く方法|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の4枚目の画像

ペグハンマーがあれば、後部のフックを利用してテコの原理で抜くこともできます。

撤収時にペグを簡単に抜く方法|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の6枚目の画像

なかなか抜けない場合は、地面に打ち込んであるペグのフックに別のペグをかけて、引っ張ったり、軽くねじったりしながら抜きます。

曲がったペグの応急処置

曲がったペグの応急処置|「テントやタープを保持するキャンプの名脇役「ペグ」の基礎知識」の1枚目の画像

ピンペグやU字型ペグは強度が弱いため、打ち込んでいるときに曲がってしまうことがあります。予備のペグがあればいいのですが、無い場合は応急処置で曲げを直して再利用しましょう。

変形したペグは硬い石やコンクリートの上においてハンマーで叩けば直ります。また、ペンチで曲げたり、小さな隙間に挿し込んでテコの原理を利用したりして直すこともできます。ただ、一度曲がり癖がついたペグはハードな使用には耐えられませんので、早めに新しいペグを入手しておきましょう。

まとめ

ペグは地味な道具ですが、キャンプではとても重要です。アウトドアショップに行けばたくさんのタイプの中から1本ずつ購入することができますので、少数ずつ、いろいろな種類をそろえておくとよいでしょう。

ちなみに私は、オートキャンプで大きなテントやタープを張るときは長さ30〜40cmの丈夫な鍛造ペグ、軽量化を求める登山や自転車旅には15〜20cmのアルミ製V字型ペグをメインに使用しています。

ペグの使い方ひとつでテントやタープの快適性は変わってきます。特に雨の日や風の強い悪天候時はそれが顕著に表れます。キャンプのスタイルやロケーションに合わせて上手にペグを使いこなしてくださいね。

この記事を書いた人

和田 義弥

フリーライター。主に、旅、アウトドア、自転車、DIY、田舎暮らしなどのジャンルで記事を執筆。これまで延べ3年3カ月をかけてオートバイで世界一周したほか、自転車ではアラスカやフィリピンを野宿ツーリング。現在は、茨城県筑波山麓の古い民家で田舎暮らし。DIYによる自宅修復や野菜づくりなど、できることは何でも手づくりの生活を実践中。 著書に「キャンプの基本がすべてわかる本」(枻出版社)、「ニワトリと暮らす」(地球丸)など。 http://www.wadayoshi.com/

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