【登山記Vol.56 常念岳・蝶ヶ岳日帰り縦走】穂高連峰を一望せよ!/バン旅百名山
2人の大学生がバンライフで日本百名山制覇を目指す本企画。今回の登山先は、目の前に穂高連峰が広がる展望最高の常念岳・蝶ヶ岳。常念岳への登りはかなり大変ですが、その稜線上から見える景色は圧巻です。そんな常念・蝶ヶ岳の特徴や登山ルートの紹介、山行レポートなどをご紹介していきます!
もくじ
「常念岳・蝶ヶ岳」の特徴は?
常念岳
常念岳は長野県の松本市と安曇野市にまたがる位置にあり、標高2,857mの北アルプスに属する山です。常念岳は山頂が綺麗なピラミッド型になっていることから、安曇野市のシンボルにもなっています。また南に伸びる蝶ヶ岳への稜線も、眺望がよく縦走にも使われるルートになります。
蝶ヶ岳
蝶ヶ岳は標高2,677mで長野県安曇野市に位置する北アルプスの山です。蝶ヶ岳は常念岳との縦走で一緒に登る登山者も多く、山頂付近の小屋からは穂高連峰の大パノラマを見ることも可能です。また山としてのレベルもあまり高くなく、北アルプスの入門の山として初心者でも楽しむことができます。
常念岳・蝶ヶ岳を楽しむコースをご紹介!
こちらは、蝶ヶ岳をはじめに登り常念岳へと向かう周回の縦走路になります。周回路のため、駐車場の置き場所なども心配なく、どちらからでも登ることが可能です。蝶ヶ岳から常念岳までの稜線歩きは眺望もよく、横目に穂高連峰を見ながら歩ける最高の稜線となっています。健脚者の方は日帰りでも可能なため、挑戦してみてはいかがでしょうか。日帰り縦走については、少しあとの山行レポートで写真を含めて詳しくご説明していきます!
穂高連峰を独り占め!常念岳・蝶ヶ岳の日帰り縦走を実際にレポート
ここからは実際にイケダとコスギの山行を写真とともにお届けします。今回は、三股から常念岳・蝶ヶ岳を日帰りで縦走するルート。天気にも恵まれ、常念岳・蝶ヶ岳からみる穂高連峰は息を呑む美しさでした。
三股登山口から林道を登り視界が開ける前常念岳へ
今回の登山口は三股登山口。無料駐車場に車をとめ、ゲートを通り登山口へ向かいます。
15分ほどで登山口に到着しました。ここから本格的な登山道に入ります。
まずは視界が開けるまで、急な林道を登っていきます。道は整備されていますが、勾配がきつくかなりの体力を要します。
登山開始から1時間45分ほどで、視界が開け青空が顔を出してくれました。林道もかなり急道でしたが、正念場はここから。視界が開けてから前常念岳まではゴロゴロとした岩場を登っていきます。
約30分間の急登を登り終えると、前常念岳に到着です。登山口である三股から一気に1,300mもの標高を登ってきたため少し休憩。
前常念岳からはこれから通る常念岳への稜線を見ることができます。前常念岳から常念岳までは1時間ほど。
前常念からまずは百名山の常念岳へ
だんだんと常念岳が近づいてきました。前常念から見る常念岳とは少し異なった表情を見せてくれます。山登りの楽しみの1つですね。
前常念から約1時間ほどで分岐に差し掛かります。分岐を右手に進むと常念小屋があり、常念小屋ではアイスクリームを食べることができるため、それをお目当てに来る登山者もしばしば。左手に進むといよいよ常念岳山頂です。
登山開始から3時間ほどで常念岳山頂に到着しました。この日は休日ということもあり、常念岳山頂はかなりの人で賑わっていました。ここから次なる山、蝶ヶ岳を目指します。
常念岳山頂からは、穂高連峰や表銀座の縦走路を間近で見ることができる最高の展望スポット。雲ひとつない晴天に心躍りながら蝶ヶ岳を目指します。
圧巻の穂高連峰を眺めながら蝶ヶ岳へ
常念岳のあとは穂高連峰を横目に、次なる山蝶ヶ岳を目指します。まずは、樹林帯まで一気に降ります。
常念岳〜蝶ヶ岳の稜線は、樹林帯を除き、どこからでも穂高連峰を眺めることができます。ついつい足をとめ写真を撮りたくなってしまいますね。
樹林帯まで降りたあとは細かなアップダウンがある登山道を進みます。日中かなり日差しが照りつけている稜線上でもこの樹林帯はかなり涼しく、気持ちの良い樹林帯歩きが楽しめます。また、標高が高いため、下界では見ることができない植生が。
常念岳から1時間半ほどで一つ目のピークである蝶槍に到着しました。蝶槍まではアップダウンがありましたが、ここから蝶ヶ岳までは緩やかな稜線。この稜線歩きこそ、常念岳・蝶ヶ岳縦走の最大の見所かもしれません。
蝶槍から1時間ほどで二つ目の山、蝶ヶ岳に到着です。蝶ヶ岳からは穂高連峰が目の前に広がり、その迫力に言葉が出てこないほど。穂高連峰を眺められる山としてはナンバーワンの展望です。
三股までの下山は階段地獄!?
蝶ヶ岳からの展望が良すぎて帰りたくありませんでしたが、しぶしぶ下山することに。蝶ヶ岳から三股までの下山道は階段が続きます。登山道が水を含んでいるときは、かなり滑りやすくなっていますので注意して下山します。
山頂から1時間ほどでまめうち平に到着しました。ここからは比較的平坦な登山道が続きます。
三股まであと少しというところに水場があります。この日の山行を思い出しながら乾いた喉を潤してあげましょう!
この日の縦走は橋を渡って終了です。登山口にはキンキンに冷えたドリンクが販売されているため、登山の疲れを一気に回復させることができますよ!
本日のスケジュール
コースタイムには、個人差があるため、参考程度にご覧ください。
駐車場(6:20)
前常念岳(8:33)
常念岳(9:13)
蝶槍(11:47)
蝶ヶ岳(13:16)
駐車場(15:29)
まとめ
いかがだったでしょうか。今回は、常念岳・蝶ヶ岳を日帰りで縦走してきました。晴天の中、眺める穂高連峰は壮大でこれから登山を始めようとする方が見れば、登山にハマること間違いなしの絶景。ゆったりとハイクをしたいという方も、常念小屋や蝶ヶ岳ヒュッテがあるため安心して登山を楽しむことができますよ。
次回予告!
次回は、立山・剱岳縦走の模様をお届けいたします。ロープウェイやケーブルカーを使わず、黒部ダムから自力で登っていくマイナールート。雷鳥沢キャンプ場に2泊し、立山と剱岳を登っていきます。次回もお楽しみに!
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現在絶賛休学中のおんせん県大分の大学に通う大学生。
学生初、バンライフをしながら一年以内に日本百名山全山登頂を目指して奮闘中。
二人とも関西出身で、アウトドアや登山が大好き!