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  • キャンプ好きが贈る、キャンプの体験レポートです。日本にはたくさんのキャンプができる、自然あふれる素敵な場所がたくさんあります。.HYAKKEIでは、そんな場所に実際に足を運び、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっとキャンプに行きたくなりますよ!

極寒の四尾連湖でDIYキャンプ!話題のエコズームのパワーを試してみた

場所は山梨県の山奥、極寒の四尾連湖水明荘キャンプ場!

今回編集部がDIYキャンプの場所で選んだのは、冬は極寒ながら絶景を楽しめる四尾連湖。そこにある水明荘キャンプ場にお邪魔し、ライフスタイルとしてのDIYを提案するDIYer(s)さんと協同キャンプを決行しました!

広々とした湖を冬場ということで貸し切り状態で堪能!
広々とした湖を冬場ということで貸し切り状態で堪能!

このキャンプ場の良いところは、駐車場とキャンプサイトが離れており、なんとボートを漕いでキャンプサイトへ行けるところ!自分の手足を動かし最低限の道具でギアを運ぶのもまた、DIYの精神に通ずるところがありますね。

次の週末から実践できるキャンプに役立つDIYに挑戦

ボードでギアを運んだら早速DIYキャンプを実践!
今回は誰でもすぐにキャンプで実践できるDIYをご紹介します。詳細はそれぞれDIYer(s)の記事をチェックしてみてくださいね。

1.ベルトとS字フックを使ってカトラリーフックをDIY!

キャンプの調理道具など、どこに置いておくか困った時は自然の力を借りましょう。
こんな感じにベルトとS字フックを用いればカトラリーラックが簡単DIYできちゃいます。

2.枯れ枝と鉛筆削りで着火剤をDIY!

焚き火の火おこしに着火剤を使う方も多いかと思いますが、そのままでは火がつきづらい枝も削れば着火剤に簡単早変わり!

ストローを使って調味料ケースをDIY!

キャンプ料理で使う調味料はどうやって持ち運びしてますか?
パッケージそのままだと荷物がかさばるしそんなに使わないですよね。
ここでもDIY技術の出番です。ストローを使えば適量だけ持ち運び可能です!調理後に余った調味料もこうしてまとめることができればスマートです。

エコズームでキャンプ飯に挑戦!

編集部は何をやったかと言いますと、キャンプ料理担当。
今回はエコズームを使ってそのパワーを検証してみることにしました。

電気やガスに頼らない形が、アウトドアや災害時に活躍すると話題のエコズーム。キャンプ場にあるもので火をおこすというのもDIYのカタチ。この日は極寒キャンプということで他にお客さんがいなかったため、キャンプ場に落ちている枯れ葉や枝は使い放題、検証にはぴったりの環境でした。
ちなみに編集部の私物である某2バーナーキッチンコンロは、寒過ぎて通常の段取りでは火がつきませんでした。

用意するのは、枯れ葉と枝。枝は細いものから太いものまで幅広く用意しましょう。それぞれのサイズでまとめておくと後で楽です。
冬ということでさぞかしカサカサに乾いていると思いきや、朝ということで早朝の霜が溶けて湿気を含んでいるんですね、これで果たしてちゃんと火がつくのか。。。

今回は炭を使わないので、通気口もくべ口も開けておきます。

上部からまずは枯れ葉を入れていきます。後ほどこの枯れ葉を着火剤として使用するので、一番下にくるようにするためです。

続いて細い枝を入れていきます。すぐに燃えてしまうのでけっこうな量を入れました。

くべ口から、下に敷いてある枯れ葉をバーナーで点火!枯れ葉は一瞬で火がついて、火がまっすぐ昇ります。

火が安定して続くように、中くらいの枝から徐々に太めの枝へとくべていきます。

太めの枝に火がつけば、あとは安定するのでゆったりとくべましょう。留意すべきは枝の先端から燃えていくので、途中途中で燃えていない箇所を奥に押し込む必要があることです。ボーッとしていると先端だけ燃えて火が鎮まってしまいますのでご注意を。

火力調整が肝のパエリアを作ってエコズームを検証!

エコズームはコンロとして機能するので、パエリアを作ってみることにします。

何故パエリアなのか?
具材を炒めてお米を入れて炊くだけ、というシンプルさがキャンプにぴったりというのもありますが、今回チョイスした理由は他にあります。
それは、パエリア成功の肝は「火力調整」であると考えているからです。
ガスを用いるキッチンコンロであれば火力調整が用意なのでうまくいくことが多いですが、今回はガスではありません。火力調整が重要な料理において、エコズームは果たして機能するのか?を検証したかったんです。

前述した通り、キッチンコンロは極寒の影響でバーナーのサポートなくして火がつきませんでした。したがって、火力調整が肝であるパエリアがうまく作れれば、枯れ葉で火がつくエコズームはかなり優秀だと言えるのです。

調理方法は通常のパリエアと変わらず、海鮮から炒め、たまねぎやにんにくも炒めていきます。

ごはん、サフラン・コンソメの汁を入れます。これで具材は全て完了。

蓋を閉めて、あとはひたすら火力調整。
用意するものでお伝えした「枝のサイズでまとめておく」というのがここで機能します。エコズームで火をおこすためにも大事なことなのですが、火力調整はこの枝選びによって可能であるということが検証してみて分かりました。
当たり前ですが細い枝はすぐに火がつきます。それがエコズームのパワーによって瞬間的に強い火を起こしますので、「火力が足りない」という時におすすめです。逆に火が安定してきてそれを維持したいようでしたら、太めの枝を継続的に追加しましょう。

20分ほど待って出来上がりがこちら。
良い感じに水分も飛んで程よい炊き加減になりました。お好みでクリームチーズとパセリを添えるのが編集部のお気に入り。

エコズームは、枯れ葉や枝が十分に用意できれば大活躍間違いなし

釜いっぱいのお湯も沸かせちゃいます
釜いっぱいのお湯も沸かせちゃいます

今回検証するにあたり、実は初日にも何度も火おこしをしました。そこでエコズームにおいて重要だなと感じたのはシンプルに「どれだけくべるものが用意できるか」です。枯れ葉は一瞬で燃え尽きますし、枝も細いものは一瞬、太いものでも長い時間持つわけでもないからです。
ただ、用意さえできてしまえば、あとはとにかく楽しい。特に着火した際に縦に伸びる火を是非体験していただきたいです。そして何よりもエコ。これなら確かに災害時にも暖をとったり、調理をしたりとフル活用できそうです。不要な枯れ葉や落ちた枝を使えばフィールドも綺麗になり一石二鳥ですね。

DIYキャンプで不便を最大限楽しもう!

いかがでしたか?
最近はキャンプでも家並みの快適さを追求するスタイルも増えてますが、たまにはこうして知恵を活かしてDIYキャンプをするのも非常に面白いです。
これからも編集部はDIYer(s)さんと「不便を最大限楽しむDIYキャンプ」に取り組んでいきます。

*撮影協力
四尾連湖 水明荘キャンプ場
http://www17.plala.or.jp/suimeisoushibire/

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