1度で2つの絶景が楽しめる!鹿野山で日の出とヒルクライム体験
千葉県君津市にある鹿野山は、東京から近く、自転車で山を登るヒルクライムの練習ができる人気のスポット。1月下旬、自転車仲間とともに登りに行くことにしました。
ヒルクライムが苦手な私は、ただ登るだけではモチベーションが上がらず、「絶景も楽しむ」という目的を設定。山頂近くにある九十九谷展望公園からの日の出も見ることに。この展望公園は、とくに冬の日の出時間に美しい景色が見られることで知られているのです。
日の出前に行動しなければならないため、今回は車に自転車を積んで前日入りし、展望公園近くの「かずさリゾート鹿野山ビューホテル」に宿泊。ゆっくり休んで翌日に備えます。
刻一刻と変わる朝焼けに感動
6:00
真っ暗なうちにホテルを出て、展望公園に到着。カメラを構えた人が数人、すでにスタンバイしていました。私も良さそうなポイントでカメラを固定。しばし日が出るのを待ちます。
6:20
空が明るみはじめました。低い雲が光をさえぎってしまっているのですが、雲の向こうで朝がはじまっていることがわかります。
6:40
空全体がさらに明るくなり、山の稜線が見えるようになりました。地平線にかかる雲と山の形が重なり、まるで雲の上にいるような錯覚に。うっすらとかかった朝もやが幻想的です。
7:00
顔を出した太陽に照らされて、山の色が少し濃くなりました。幾重にも重なる山のグラデーションが息を飲む美しさ。
自然がつくり出す1時間のドラマ。すべての瞬間が絵になる光景でした。気象条件が合うときには、ここに雲海が広がるそう。またリベンジしたいと思います。
いよいよヒルクライムに挑戦!
一度ホテルに戻り朝食をいただき、準備を整えてヒルクライムへ。鹿野山にはいくつかルートがありますが、今回は、県道163号線を通る、通称「福岡ルート」と呼ばれている道へ。この道は傾斜が比較的少なく、初心者向けといわれています。
まずはダウンヒルからスタート。冬のダウンヒルは寒さがとても厳しいので、装備はしっかり整えましょう。風を通さないウエア、冬用のグローブは必須です。
下り切ったところにある福岡交差点がスタート地点。「鹿野山参道」の碑が目印です。気合いを入れて、今下ってきた道を登っていきます。
初心者向けとはいえ、やはり山は辛い! 静かな山道に自分の息づかいだけが響きます。時間によっては車の往来も増えますので注意して登りましょう。
日の出を見た九十九谷展望公園まで登ってきました。遠くの山まで見渡せるこの景観がヒルクライムのご褒美。空気が清々しく、達成感でいっぱいです。平均斜度4.8%、距離約6kmの道のりでした。
重力に逆らい、一漕ぎずつ山を登っていくヒルクライム。とても辛い道のりですが、美しい景色がある場所なら、それが「もうひとふんばり」の力になります。山を好きになることが、ヒルクライム上達のコツなのかもしれませんね。これからヒルクライムに挑戦したいと思っている人は、絶景の日の出とセットで鹿野山に行ってみてください!
自転車の楽しさ、素晴らしさをご紹介します。フリーランスの編集・ライター。リブラ編集室代表。ロードバイクの楽しさに目覚め、もっと早く、もっと遠くへ走るための研究とトレーニングに励んでいる。
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