カテゴリ: 休日アウトドア

日本のお正月に欠かせないイベントのひとつ、箱根駅伝。TV中継や現地での観戦を、毎年のように楽しみにしている方も多いのでは?

そこで今回は、視聴者の注目が一番集まる往路5区、小田原中継所から芦ノ湖までの見どころと、さらには箱根峠を下った先の静岡県三島にできた新たな観光名所「日本最長の大吊橋」までを自転車でご案内します。

あえて自転車を選びましたが……体力や好奇心のある方は、実際に自らの足でトレッキングしたり走ってみたりするのも楽しいですよ。

峠を自転車で登る時に心がけるポイントは?

峠を自転車で登る時に心がけるポイントは?|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の1枚目の画像

今回は、箱根峠を自転車で何回か走ったことがある2人がコースをご案内します。

鈴木 雅矩(以下、ガク)
自転車大好きフリーライター。自転車日本一周、ユーラシア大陸輪行旅行を経験し、以前は自転車屋で働いていたことも。

松田 然(以下、もゆる)
仕事をしながら旅をするスタイルを続けて、自転車で日本の47都道府県を走行。現在はライターとして活動しながら、会社も経営している。

もゆる:ガクは箱根の山を自転車で何回登ったの?
ガク:小田原方面から3回 静岡県の三島方面から2回です。その時は40kgの荷物を自転車に積んで走ったんですよね。あれは辛かった……。
今回は7年ぶりの箱根なので体力的に不安もありますが、当時に比べて荷物が少ないので、ゆっくり走れば大丈夫だと思います。
もゆる:自分は2回目。大学の時に初めて自転車で長旅した時に箱根を越えて、そこから鹿児島県の佐多岬まで行ったんだよね。それから今まで47都道府県自転車で走ったけど、箱根は全国レベルで見てもなかなかの峠だよね。
ガク:僕も日本を自転車で1周しましたが……そうですね(笑)
もゆる:とはいえ、僕らみたいな自転車バカだけではなく、初心者にとってもぜひチャレンジしてほしいコースだよね。なんと言っても箱根駅伝の開催地だから、見どころがいっぱいあるっていうか…とにかく走っていて楽しい。
ガク:そうですね。あと、僕が箱根で好きなのは、小田原側から登って三島側を下る時の開けた景色なんです。峠の上から三島の街、さらに海まで見渡せるスポットがいくつかあるんです。夕焼け時は絶景ですよ。
峠を自転車で登る時に心がけるポイントは?|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の9枚目の画像
もゆる:ところで、峠を自転車で登る際のポイントってあるかな?
ガク:いくつかありますね。

1.一番軽いギアを使うこと
重いギアはヒザを痛めます。

2.ペダルを踏むのではなく、回転させるように漕ぐこと
太ももの付け根から足を動かすイメージ。ペダルを踏むように漕ぐと、ヒザを痛めます。

3. 時には自転車から下りて歩く
傾斜がきつい箱根では無理に走るとヒザを痛めます。歩いて登ると休憩にもなります。

4.着替えは必須
冬でも登りでは汗をかきます。汗が下りの風で冷えないように、着替えは必ず用意してください。

5.冬はタオルと防寒具を用意
峠を下る時は風にさらされるので、しっかりと着込まないと風邪をひいてしまいます。

6.飲み物と携行食は少し多めに持参
峠の途中には水飲み場や売店、自販機が多いわけではありません。
※箱根の場合は観光地ということもあり、コンビニなども見られます。

7.荷物は少なめに
重くなるほど体力が奪われます。

もゆる:あとは峠に関わらずだけど、安全のためにヘルメットを着用することも大切なポイントだよね。
ガク:箱根は道幅が狭いわりには交通量が多いので、ヘルメットを持っている人は着けた方がいいですね。
もゆる:じゃ、そろそろ立ち話もなんなので走ろうか(笑)

箱根の山登り。コース中に楽しめる豊かな自然

出発点は小田原の中継所

箱根の山登り。コース中に楽しめる豊かな自然|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の2枚目の画像
ガク:小田原の中継所って、小田原駅からすぐなんですね。駅まで自転車を輪行袋に入れて運んでこれば、アクセスがすごくいいですね。
もゆる:もちろん、箱根駅伝スタートポイントの大手町から走ってきてもいいけど(笑)。
小田原中継所の近くにあるお城の外観の建物は、お菓子で有名な「ういろう」の店舗で、もともとは薬の“ういろう”を販売していた場所なんだよ。

じゃあ、ここを出発地点にして箱根の方に走っていこう!

30分程で箱根湯本の駅に到着

箱根の山登り。コース中に楽しめる豊かな自然|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の6枚目の画像
もゆる:多少坂はあったけど、箱根湯元の駅まではまだなだらかだね。
ガク:箱根はここからが大変ですよね。汗をかくから上着は脱いでおかないと……。ここからはヒートテックとTシャツで十分です。
もゆる:よし、登りますか!駅伝ランナーの気持ちになって。

蛙の滝

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ガク:箱根湯本の町をすぎると、一気に勾配もきつくなりますね。
もゆる:立ち漕ぎしたくなるけど、サドルに座ったままペダルを大きく回すように漕いでいこう。ヒザ痛めちゃうからね。
ガク:あっ、前方にあるのが蛙の滝ですね。高さは5mくらいかな。こういうスポットも車だと見落としちゃうポイントですね。
もゆる:ゆっくり進むからこそ、気づけるものがあるのが自転車の楽しいところだよね。
ガク:そうですね、車やバイクじゃ見落としちゃうので。あと、言い忘れていました。登りは意外と汗をかいているので、定期的に水を飲むのも忘れないようにしましょう。糖分が入った物だと、エネルギーの補給もできるのでおすすめですよ。

大平台温泉

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もゆる:峠の途中にもいくつか町があって、さっきは塔ノ沢を越えて、いまは大平台。ちょうどここで3分の1くらいだね。
ガク:この後は「宮ノ下」「小涌谷」と町が続きます。次の「宮ノ下」にはコンビニもありますね。そこでちょっと休憩しましょう。

富士屋ホテル

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ガク:宮ノ下に着きましたね。ここは観光地の雰囲気で活気があります。あ、なんか趣のある建物が見えてきましたよ!
もゆる:富士屋ホテルだね。1878年創業で、ヘレン・ケラーやチャップリンも滞在していた有名な場所だよ。
ガク:へぇ、それはすごい!!いつか泊まってみたいなぁ。あっ、忘れてた。コンビニ行きましょ。お腹空いてきました。
もゆる:OK、じゃあ休憩しようか。

宮ノ下~国道1号最高地点

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ガク:今は小涌谷か。だいぶ登った気がしますね。でもまだまだこれからですよー、もゆるさん。
もゆる:箱根ってこんな長かったっけ?
ガク:そうですね、今がだいたい半分くらい。ここから傾斜がきつい場所もあるので、無理せず自転車から降りて歩くことも考えてくださいね。
もゆる:そうだね。ヒザ痛めちゃうもんね。
ガク:あ、そうだ!小涌谷から芦ノ湖まではコンビニがありませんが、水分補給とトイレは大丈夫ですか?
もゆる:コンビニ好きだねぇ(笑)僕は大丈夫。
ガク:OKです。じゃあ先に進みましょうか。この先は一回下り坂、その後は国道一号線の最高地点の看板があります。そこからはほとんど登ることはないので、あともう少しです。

芦ノ湖

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ガク:芦ノ湖到着です!
もゆる:芦ノ湖は外国人観光客も多く賑やかだね。
ガク:湖のほとりには、箱根神社などいくつか神社があるので、時間があればお参りするのもいいですね。自転車を置いて遊覧船に乗っても気持ち良さそう。
もゆる:そば屋さんやレストランもいっぱいあるから、ここで昼ご飯にしようか。
ガク:山頂近くで気温も低いですね。12月で気温が7℃ですか。体を冷やさないように着替えもしましょう。

杉並木

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ガク:芦ノ湖近くで僕が好きなのは、この杉並木なんです。芦ノ湖から三島側に移動するとすぐ見えてくるんですが、神秘的な景色じゃないですか?
もゆる:思わずため息が出るね。こんな大きい杉を見ていると。
ガク:ここの杉は江戸時代の旧街道に沿って植えられたもので、樹齢400年を超えるそうです。徒歩で箱根を越えていた人たちも同じ景色を見ていたんでしょうね。
もゆる:当時は何日もかけて越えていたルートだけど、今なら車ならもちろん、自転車でも数時間で来られる。便利な時代になったよね。

箱根駅伝のゴール

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ガク:芦ノ湖から10分くらい走ると箱根宿に着きます。東海道の宿場町だから宿がいっぱいありますね。
もゆる:ここらへんが箱根駅伝のゴール地点なんだけど……。お!あったあった。赤白の柱が見える。
ガク:おー!!感無量ですね。僕たちは自転車で登ってきたけど、駅伝の選手は急な坂道を走ってここまで来るんですよね。そう考えるとすごいなぁ。
もゆる:今度は走って登ってみる?
ガク:いえ、それは遠慮しておきます(笑)

長さ日本一。三島大吊橋へ

箱根の山登り。コース中に楽しめる豊かな自然|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の57枚目の画像
ガク:箱根駅伝のゴール地点も見たので、静岡県の三島まで下りていきましょうか。ここから30分ほど登り坂が続きます。
もゆる:まだ坂があるんだよね。あと一踏ん張り!箱根峠「道の駅」からの芦ノ湖の眺めも最高だよね。
ガク:道の駅からの景色は最高ですね。ここから少し登ると、その先は下り坂が続きます。汗をかいたままの服だと風に当たって体がどんどん冷えるので、上着を着ておきましょう。ここから先はほぼペダルを漕ぐことがないので、ダウンの上にマウンテンジャケットでも良いと思います。冬場は手袋も必須ですね。
もゆる:今は冬だけど、夏場の服装はどんなものがおすすめ?
ガク:夏場も汗をかいたら着替えて、ウィンドブレーカーを上に羽織るといいですよ。風に当たると汗が冷えて体温がどんどん奪われるので。
もゆる:OK、道の駅で準備を整えたら下っていこうか。

三島大吊橋

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もゆる:ずっと下り坂で道も広いし、景色もいいし。気持ちいいね。
ガク:途中、視界が開けたところから見る三島の街は最高じゃなかったですか?
もゆる:峠越えは下りが最高だよね。箱根は山から街、そしてその先に海が見える。夕暮れ時は太陽に向かっていくような気分も味わえるよね。
ガク:風を切って走るのは気持ちいいですよね。登りは辛いけど、下りが爽快だから峠越えはやめられないです。
箱根の山登り。コース中に楽しめる豊かな自然|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の70枚目の画像
もゆる:ひとまず、三島大吊橋が今日の目的地。ここは2015年の12月14日にできたばっかり。
ガク:全長は400mで、高さは70.6m!長さは現在日本一のようですね。僕、高所はダメなんですが、かなり刺激的な橋ですね。
もゆる:ただ、景色がすごい。晴れていれば富士山が目の前だし、夕暮れ時は駿河湾に沈む夕日がとてもきれい。
ガク:橋には営業時間があり、16時半が最終なので気をつけたいところですね。
もゆる:(男2人じゃない時にまた来たい……)
箱根の山登り。コース中に楽しめる豊かな自然|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の76枚目の画像

<三島スカイウォーク>
◎住所:静岡県三島市笹原新田313
◎問合せ先 : 055-972-0084
◎URL:http://mishima-skywalk.jp
◎入場料金(往復渡橋)
※幼児は無料です。
※障がい者割引制度があります。
障がい者手帳のご提示で、同伴者1名様まで上記料金の半額でご利用いただけます。
◎利用時間
通常営業( 3/1~10/31) 午前9:00から午後5:00まで(最終入場/午後4:30)
冬季営業(11/1~ 2/28) 午前9:00から午後4:30まで(最終入場/午後4:00)
※イベント等により営業時間が変動することがあります。

三島駅へ

箱根越えの最終地点は静岡県、三島。うなぎや新鮮な魚、涌き水が有名な街です。時間に余裕がある方は、ここで一泊して三島大社や疎水など、三島の名所を巡るのもおすすめです。

まとめ

まとめ|「楽しさ2倍!?箱根駅伝5区を自転車で登って下って日本一の吊橋へ」の1枚目の画像

箱根の山々や芦ノ湖近辺の自然豊かな景色に癒され、山を登っている時に流れる気持ちいい汗と達成感、そして下りの爽快感を味わえるのが箱根峠の面白さ。

もちろん、箱根駅伝ファンは選手の頑張りを想像しながら、自ら同じルートを走ってみるのもおすすめです!

この記事を書いた人

松田 然

ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表 兼 ライター。旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、自転車で日本の47都道府県を走破。起業・フリーランス・上場企業・海外と様々な働き方を経験し、これからのライフスタイルのヒントを発信中。 【Blog】http://moyulog.com/

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