老舗ホテルのグランピングへの挑戦

全国に先駆けて仕掛けた老舗ホテルとは?

メディアがこぞって取り上げ始めた2015年夏頃よりも前から、グランピングというスタイルに注目し、2015年5月から正式にプランに組み込んでいる老舗ホテルがあることをご存知ですか?

その老舗ホテルとは、石川県の秘境、白山市一里野の「一里野高原ホテル ろあん」。ホテルの隣にある森林を活かした言わば「プライベートフォレスト」での、宿泊or日帰りの温泉付グランピングプランを提供しています。

老舗ホテルのグランピングへの挑戦|「「今ある自然」を活かしたグランピング〜北陸グランピングプロジェクトの挑戦(後編)」の3枚目の画像

客室からお客様を外に

老舗ホテルが何故グランピングのプランを用意したのでしょうか?ろあんの代表山崎さんにお話をうかがったところ、

「一里野はスキーのスポットとしても有名ですが、人の手が入っていない秘境としての豊かな自然も魅力のひとつ。その自然を活かすのが正しい道だと思っています。コンセプトとして考えているのが“客室の中からお客さまを外に引っ張り出す”ということ。本来当ホテルに来られるお客さまは“自然を満喫したい”という考えのはずなのに、いざ宿泊するとずっと客室や室内にいらっしゃることが多い。そうではなく、実際に外に出ていただき、小鳥のさえずりや虫の音に耳を傾けたり、美しい星空を眺めていただきたいと考え、その手段としてグランピングというものを採用しました」

確かに、せっかく余暇を楽しみ、自然を楽しみに来たつもりが「室内の居心地の良さを求めがち」という方も多いのではないでしょうか?そういう方でも、その居心地の良さを維持しながら自然の中に身を置く楽しみを体験できるのがグランピングの醍醐味のひとつ。ろあんでは、ホテルのすぐ隣にグランピングのスペースがあるため、天気が悪くなったり寒くて不安になったら客室に戻れば良い。客室でちょっと落ち着いたら、テントに足を運べば良い。客室と併設されているからこそ、アウトドア初心者の方でも気軽に自然を楽しむことができるのが、このろあんのグランピングプランの魅力ですね。

地元の食材を活かしたグランピング用食事メニュー

老舗ホテルのグランピングということもあり、食事メニューも本格派。地元の食材を活かしたアウトドア料理(猪や熊の肉を使用しているのだとか?!)、有機無農薬野菜を使用したヘルシーなメニューなど、女性にも嬉しい地方グランピングらしい展開です。

自然に解き放った体は源泉かけ流し温泉で癒す

ろあんの温泉は全国でも珍しい、畳が敷かれた「お座敷露天風呂」があり、プライベートフォレストを眺めながらゆったりと良質な温泉に浸かることができます。キャンプが苦手な方の理由の1つに「お風呂に入れない」というものがよく挙がってきますが、この点もクリアされて満足度は高いですね。


これから間違いなく既存ホテルや旅館、リゾート施設がグランピングに取り組み始めてくると予想されますが、先駆けて展開しているろあんの今後の発展性がとても楽しみです。

まさに今計画が進んでいる、その他のグランピングスポットたち

前編(▶︎「カジュアルグランピングという入り口〜北陸グランピングプロジェクトの挑戦【前編】〜」でご紹介した、ハーブ農園ペザンのカジュアルグランピング。そして一里野高原ホテルろあんのプライベートフォレスト。その他にも今、北陸地方で着々と計画が進んでいるグランピングスポットがあります。一体どんなエリアで展開されるのか?編集部は実際に予定地まで案内して頂きました。

福井県敦賀市、気比の松原

まさに今計画が進んでいる、その他のグランピングスポットたち|「「今ある自然」を活かしたグランピング〜北陸グランピングプロジェクトの挑戦(後編)」の3枚目の画像

一つ目は、福井県敦賀湾に広がる気比の松原。日本三大松原にも選ばれ、国の名勝にも指定されている、海と木々が織りなす美しい自然の広がるロケーション。ここで豪華なグランピングが体験できると思うだけで、今から心が躍るのではないでしょうか?

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浜辺でこうしてワインを楽しむのも良し、

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松の木から射す木漏れ日を背に優雅なひと時を過ごすのも良し、海と森に囲まれているからこそ味わえる楽しみの可能性は、無限大に広がります。

石川県珠洲市、見附島海岸

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続いては、石川県能登の珠洲市にある見附島。島の形が軍艦に似ていることから別名「軍艦島」とも呼ばれるこのスポット。見附島から昇る朝日を見に来る観光客がいたりと絶景スポットでもあります。このインパクトある見附島を前にして行われるグランピングはまさに非日常感を味わえること間違いなしですね。

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こちらはもともとキャンプ場であるエリアであるため、フィールドも広大。まさに地の利を活かしたグランピングが展開されることに期待大です。

石川県能登の最果て

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同じく石川県能登の珠洲市に、もうひとつのグランピングスポットが。ロケーションは能登半島の最果て。全く手つかずのプライベートビーチがその舞台です。海外の富裕層から「日本のローカルリゾート」として人気のある「ランプの宿」からほど近い、半島の崖を下ったところにあるのがこのエリア。

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文字通り手付かずのエリアで草木が生い茂っていますが、すぐ近くには滝も流れ、秘境感があります。日本海をバックにするのか、半島の崖をバックにするのか。ここで紡がれるグランピング体験の想像は膨らむばかりです。

「今ある自然」を活かした、地方らしいグランピング

いかがでしたでしょうか?前編・後編にわたって北陸地方がエリアを挙げて行っているグランピングプロジェクトについて取り上げました。
日本はその国土の約7割が山間部であると言われている通り、ちょっと足を踏み出せばそこには既に大自然が広がっています。無理にリゾート地として開発したりする必要はなく、「今ある自然」を大切に、そして活かすことが日本らしいグランピングの1つになるのではないでしょうか。

地方だからできる、地に根付く食材や文化、自然を多くの方々に体験し楽しんでもらえるグランピング。そんな取り組みが北陸に関わらず全国で行われるようになれば、もっともっと日本の魅力が国内外問わず伝わるものと思います。

ローカルデザインプロジェクト「グランジェ グランピングアライアンス」

北陸から始まったグランピングプロジェクトは“グランジェ グランピングアライアンス”として2016年、全国へ展開される予定です。前編後編でご紹介したロケーションのプロデュースをはじめ、アライアンスに加盟しているエリアやサプライヤー(ギアメーカー、家具メーカー、第一次生産者etc)などをコーディネートし、アライアンスとしてトータルプロモーションしていくプラットフォームを構築していくプロジェクトとなります。

このグランピングアライアンスがグランピングブームの核となり大きく広がっていくことで、地方創生の活性化に繋がっていくことでしょう。これからも大いに期待し、注目していきたいと思います。


グランジェ グランピングアライアンスに関するお問い合わせ

今回ご紹介の「一里野高原ホテルろあん」

石川県白山市尾添チ70-4 TEL 076-256-7141
http://ichirino.jp

この記事を書いた人

.HYAKKEI編集長 羽田裕明

気になったスポットや情報は足を運んで体験・取材し皆様にお届けします。こんなコンテンツが欲しいなどのご要望やご意見、お待ちしておりますのでお気軽にお問い合わせください!

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