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タープを制する者がキャンプを制す!種類と違いを知って失敗しないタープ選びを!

タープを選ぶ際に「形や大きさがいろいろありすぎて違いが分からない!」と思っているキャンプ初心者も多いのではないでしょうか。本記事ではタープの種類と違い、そして失敗しないタープ選びのポイントを、ファミリーキャンプ歴3年の筆者が実体験をまじえて詳しくお伝えします。

▼タープの張り方を知りたい方はこちら
今さら聞けないタープの張り方|アウトドア歴40年の達人に訊く!

タープとは?タープってキャンプに必要なの?

タープとは?タープってキャンプに必要なの?
筆者撮影

タープは、キャンプサイトでのくつろぎ空間を作るためのものです。家で例えると、テントは”寝室”、タープは”リビング”の役割を果たすため、快適なキャンプのためには必須のものだと言えます。

初心者の頃はタープの必要性をよく分からずにいたのですが、タープの下で過ごすリラックスタイムを知ってしまうと、タープなしでは過ごせなくなりますよ。雨や日差しを遮って、自然の中で本を読んだりコーヒーを飲んだり、好きな時間を過ごしましょう。

タープの選び方のポイントは、大きさ×素材×形×耐水圧

タープの選び方を、大きさ・素材・形・耐水圧でそれぞれ詳しく解説します。

【大きさ】1~3人で使うなら3m~4m、4~6人なら5m前後が目安

【大きさ】1~3人で使うなら3m~4m、4~6人なら5m前後が目安
出典:写真AC

タープの大きさは、1~3人で使うなら一辺3m~4m、4~6人なら5mくらいが目安です。

キャンプサイトに車、テント、タープを収めるなら、大きくても5mまでが無難です。逆に小さすぎると作れる日陰が小さくなり快適性が失われるので、人数に合わせたサイズ選びが重要です。

大きいサイズは広くて開放的ですが、大きすぎるとサイトからはみ出してしまいます。一般的なキャンプサイトは10m×10mなので、その範囲で使うことを考慮して選びましょう。

【素材】軽くて安いのはポリエステル、火に強くて遮光性が高いのはコットン

タープの素材はポリエステルとコットンが一般的です。ポリエステルは軽くて値段も安いものが多く、雨に濡れても水滴を弾いて少し風に当てればすぐに乾くので初心者でも扱いやすいでしょう。

コットンは遮光性が高く、強烈な日差しの下でも快適に過ごすことができます。火の粉に強くポリエステルのように簡単に穴が開いたりしないので、タープの近くで焚き火を楽しむことができます。

【形】形によって設営性や開放感・アレンジ性が異なる

筆者撮影

タープには四角形や六角形、変形型のものなど、いろんな形がありますが、設営が簡単だったり、開放感を得やすかったりと、形によって特徴が違います。四角形はアレンジがしやすく、広い空間が作りやすいのですが、設営には少しのコツと慣れが必要です。

六角形は初心者でも簡単にキレイな形が作れますが、アレンジ性は低く状況に合わせた形の変化はつけにくいという特徴があります。後ほど詳しく解説しますので、参考にしてみてください。

【耐水圧】1000mm~2000mmあれば雨の日でも安心

タープの耐水圧は1000mm~2000mmあれば十分だと言われています。耐水圧が低いと、長時間の雨で水が生地に浸透してきてしまいますが、よほどの大雨で使うことを想定していなければ、ある程度の耐水性で大丈夫です。耐水性を保つためにも、タープが雨に濡れたときはしっかりと乾かしてから収納しましょう。

人気のタープの形の種類と選び方

タープは「オープンタープ」と「シェルター」の2種類に大きく分けられます。どちらも食事やだんらんなどのくつろぎ空間を作るものですが、オープンタープは言わば1枚の布で、ポールとロープ(別売りが多い)を使って空間を作ります。

一方シェルターは、テントのように生地にポールを通して自立させます。オープンタープは屋根部分だけですが、シェルターは四方をメッシュなどの生地で覆われているのも特徴です。

【オープンタープ】ヘキサタープ(六角形)/オクタタープ(八角形)

出典:DOD

六角形のヘキサタープは初心者でもきれいにピンと張りやすく、各メーカーからたくさんの種類が販売されているポピュラーなタープです。美しい曲線はドーム型のテントとも相性が良く、ソロからファミリーまで幅広く人気があります。

ヘキサタープよりも角が2つ多いオクタタープは、ヘキサタープより居住空間を広く取ることができます。設営の難易度はヘキサタープより上がりますが、ポールを追加してアレンジを楽しむこともできます。

【オープンタープ】スクエアタープ(正方形)/レクタタープ(長方形)

出典:amazon

その日の気分やキャンプ場の状況に合わせて自由に形をアレンジできるのが四角形のタープです。正方形はスクエアタープ、長方形はレクタタープと呼ばれ、空間を広く使えることも特徴です。

きれいに張るにはロープの方向やテンションのかけ方がポイントで、コツをつかむまでに時間がかかることも。我が家は最初からレクタタープを使っていますが、張り方の手順はヘキサタープと同じなので、多少いびつな形でも気にしなければ大丈夫!

【オープンタープ】ウイングタープ(ひし形)

出典:テンマクデザイン

ウイングタープはスクエアタープと同じ四角形ですが、対角にポールを立ててウイング(翼)のような形になるタープです。ソロサイズが豊富で、どれも軽量でコンパクトに収納できる素材が主流です。

テンマクデザインのムササビウイングは特殊な五角形のタープですが、張ったときのシルエットがとてもかっこよく、一部のソロキャンパーから絶大な人気があります。

【シェルター】ワンタッチタープ(自立式)

出典:amazon

ワンタッチタープは、骨組みを広げ、生地を被せるだけで完成し、組み立てが非常に簡単です。コンパクトではありませんが、設営に時間をかけたくないファミリーキャンパーにおすすめ。アクティブな遊びにたくさん時間を使うことができます。ペグを打たなくても自立するので、ピクニックや子どもの運動会などにも使えますよ。

【シェルター】スクリーンタープ

出典:amazon

スクリーンタープは、屋根部分だけではなく四方がメッシュなどの生地で囲まれているため、自分たちだけのプライベートな空間を楽しむことができます。夏場は虫の侵入を防ぐことができ、寒い時期には全面をシートで覆って暖かく快適に過ごすことができます。

テントとは異なり、床にシートがなく寝室としての機能は足りないので寝ることはできませんが、全面を囲まれた安心感と開放感を同時に味わえるのが特徴です。

タープの設営に必要なアイテムは?

タープの設営に必要なアイテムは?
出典:写真AC

ポール

ポールはタープを支えるメインポールと、アレンジなどに使うサブポールがありますが、メインポールが2本あればタープは立てられます。サブポールは必要になったときに買い足せばOK!

メインポールは強度が必要なので、直径25mm以上の太さを選びましょう。ポールは4分割されたものが多いので、高さは150cm~280cmくらいまで自由に決められます。

ペグ

ペグ
.HYAKKEI編集部 撮影

タープを購入したときに付属しているアルミ製やスチール製のペグは、固い土や砂利のサイトでは曲がってしまうこともあります。鉄を叩いて作った鍛造ペグなら柔らかい芝生から固い地面まで、どんなサイトにも万能に使えるのでおすすめです。タープに使うなら長さは30cm~40cmのものを用意しましょう。

ペグハンマー

テントなどに付属しているプラスチック製のハンマーでは、ペグを打ち込むのにかなり力がいるので、ある程度重さのあるペグハンマーが必要です。素材は鉄が無難ですが、見た目の好みでステンレス、真ちゅう、銅などを選んでも良いでしょう。重さは500g~600g、持ち手の長さは30cmほどが使いやすいと言われています。

張り網(ロープ)

張り網(ロープ)と自在金具
.HYAKKEI編集部 撮影

テントやタープを設営するときに必要なロープは、ガイロープとも呼ばれます。パラシュートに使われているパラコードも、テントやタープ用として売られており、キャンパーから人気があります。初心者は最初から自在金具が付いているものを選んでおくと、自在の取り付け方で迷わないので安心です。

まとめ

タープの下でのんびりとくつろぎ、家族で食事やだんらんを楽しむ時間は最高に贅沢な時間です。タープは雨や日差しを遮るだけではなく、自然の中で安心してリラックスできる自分だけの空間を生み出してくれます。

ポールとロープだけで簡単に立てられるので、キャンプ場に着いたらまずはタープを立てて休憩するのが我が家のスタイル。今回ご紹介したポイントを参考に、ご自身のキャンプスタイルに合わせたタープを選び、自然の中で自由な時間を楽しんでください。

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