密かなブームの離島移住!田舎暮らしを満喫できるスローライフの魅力とおすすめ離島6選
いま離島移住が密かなブームとなっているのはご存知ですか?離島にはまだまだ手つかずの大自然が残っている場所も多く、都会では感じられない魅力がたくさん詰まっています。今回は、そんな離島移住のメリットや、およそ400を超える日本の有人島のなかから、おすすめの6つの離島をご紹介します。
もくじ
離島移住の4つのメリット
手つかずの大自然を満喫できる
離島移住の最大のメリットは、手つかずのまま残っている大自然を毎日満喫できること。徒歩圏内には山や海があり、自然好きな人にはたまりません。離島移住すれば、日々の通勤風景などもワクワクするのではないでしょうか。都会暮らしのように満員電車に乗る必要もなく、場所によっては船で通勤することもあるかもしれませんね。
時間の流れがゆったりしている
時間の流れがゆっくりしているのも特徴です。都会で生活していると、どうしてもやるべきタスクや時間に追われて、せかせかしがちです。
一方離島は人も少なく、比較的のんびりしている人も多いため、時間の流れも緩やか。空いた時間を楽しむこともできます。マイペースでのんびりと生活したい人には最適です。
地元の特産品を満喫できる
離島に移住すると地元でとれる特産品を飽きるほど満喫できる、なんてことも珍しくありません。離島ではとれたての野菜が堪能できたり、漁業が盛んな町であれば、新鮮な魚や貝などを安く味わえます。
都会でも美味しいものは沢山ありますが、なかなか”その地域でとれたもの”をいただくという機会はあまりないのではないでしょうか。
また離島では「おすそ分け」の文化が根付いていることも。ご近所さん同士で、海や畑で取れた食材を交換しあったなんて話も聞きます。
ビジネスチャンスや仕事が意外とある
地方や離島では少子高齢化が進んでいることが多く、特に農業や漁業などの第一次産業において、人手は圧倒的に不足しています。また、介護や医療でも環境が整っていなかったりするのが現状です。
そのため、都会で学んだ知識や経験をそのまま離島で還元できる場面も意外とあります。専門知識を持っている人は、知識や技術を離島で活かせる場があるかもしれません。また、競合も少ないので、起業を考えている人にとっても挑戦しやすい環境です。
離島移住の2つのデメリット
魅力がたくさん詰まった離島移住ですが、デメリットもあります。
移動がしづらい
島内での移動は基本的には車になります。そのため、免許は取得しておいた方が良いでしょう。大きな島であればバスが走っていることもありますが、便数が少ないなんてことも日常茶飯事です。
また、島から出る場合は公共の船を使います。小さい船の場合は、少し波が荒れているだけでもすぐに欠航となってしまうことも。特に台風の季節は、島から出られない!ということもあります。
スーパーや薬局などお店が少ない
都会と比べて、島のスーパーマーケットや薬局などの店舗数は少ないです。欲しいものがあっても、離島では取り扱いがないなんてことも。今はネットで注文することもできますが、送料が高かったり届くのに時間がかかったりと何かと不便です。離島によっては対応していない場所もあるため、事前に必ず確認しておきましょう。
離島移住におすすめの島をジャンル別にご紹介
メリット・デメリットを踏まえたうえで、離島に移住したい!という方におすすめの離島をジャンル別にご紹介します。
主要都市から近くアクセスが良い離島3選
【東京都】伊豆大島
東京都からおよそ120km南の太平洋に浮かぶ伊豆大島は、2010年にジオパーク(※)に指定されました。
※ ジオパーク
ジオパークとは、「地球・大地(ジオ:Geo)」と「公園(パーク:Park)」とを組み合わせた言葉で、地質学的重要性を有するサイトや景観が、保護・教育・持続可能な開発が一体となった概念によって管理された、単一の、統合された地理的領域のこと。(参考:日本ジオパークネット)
手つかずの豊かな自然や伝統的な文化や風習などが残されており、熱海や横浜、東京など各方面からフェリーが出ています。離島のなかでは交通の便がかなり良く、産業も発達しています。移住を検討する際は、ぜひ一度遊びに行ってみるのもいいですね。
住所:〒100-0101 東京都大島町元町1-3-3(GoogleMap)
電話番号:04992-2-2177(大島観光協会)
アクセス:
・竹芝客船ターミナルより高速ジェット船で1時間45分もしくは客船(夜行便)で最短6時間
・熱海港より高速ジェット船で最短45分
・調布飛行場より飛行機で最短25分
※その他、期間限定で運航便あり
【愛知県】日間賀島
日間賀島は日本のほぼ中央に位置する有人島で、タコで有名な島です。名古屋からも近く、日帰りで十分満喫できるのが魅力。主な産業は観光業(※参考:愛知県)と水産業で、タコ以外にも島の名物である「トラフグ」を使った料理を味わえます。毎年夏になると、海沿いでは多くの海水浴客でにぎわっています。
住所:〒470-3504 愛知県知多郡南知多町日間賀島(GoogleMap)
アクセス:
・河和港より高速船で約20分
・師崎港より高速船で約10分
・伊良湖港より高速船で約30分
【福岡県】能古島
九州地方で離島移住を検討している人におすすめしたいのが能古島。福岡市内の港からフェリーでおよそ10分と抜群のアクセスを誇ります。明治時代には林業と産業で大いに発展したこの島は、現在多くの観光客が訪れる日本でも屈指の離島として有名。秋にはおよそ50万本のコスモスが咲き乱れ、幻想的な風景を楽しめます。
住所:〒819-0012 福岡県福岡市西区能古(GoogleMap)
電話番号:092-881-0900(能古旅客待合所)
アクセス:姪浜渡船場よりフェリーで約10分
『国境離島』の移住支援を活用するのにおすすめの離島3選
【北海道】利尻島
北海道の北部にある日本海に浮かぶ利尻島は、昆布やウニなどが盛んに獲れる漁業で有名な島です。西側の「利尻町」と東側の「利尻富士町」の2つの町からなる大きな島で、季節を問わず多くの観光客が訪れます。島の風物詩は6月〜8月にかけて行われる昆布干し。アルバイトが必要なほど大量に収穫します。また、利尻浮島まつりや北海島まつりなど、夏には多くの祭りが行われ、たくさんの人が足を運びにぎわいます。
住所:〒097-0401 北海道利尻郡利尻町沓形字富士見町(GoogleMap)
電話番号:0163-84-2349(利尻町観光案内所)
アクセス:新千歳空港より飛行機で約50分
【新潟県】佐渡島
佐渡島は新潟県の西に位置する日本海側最大の離島。海や山、川などすべての自然が詰まっており、6月になると佐渡の固有種であるトビシマカンゾウがきれいに咲き誇ります。また、佐渡島はダイビングスポットとしても有名で、季節関係なく多くダイバーが島に訪れます。
住所:〒952-0014 新潟県佐渡市両津湊353(GoogleMap)
電話番号:0259-27-5000(一般社団法人 佐渡観光交流機構)
アクセス:新潟港ターミナルよりカーフェリーで約2時間30分
【鹿児島県】種子島
日本最大のロケット宇宙センターで有名な種子島。その大きさはおよそ444km²と、なんと琵琶湖よりも小さいのが驚きです。夏は南国を思わせるような暑さで、冬は最低気温8度まで冷え込みます。海も美しく、夏になると多くの観光客が訪れています。
住所:〒891-3111鹿児島西之表市西町49-1(種子島観光協会)(GoogleMap)
電話番号:0997-23-0111(西之表港ターミナル待合所)
アクセス:
・鹿児島空港より飛行機で約40分
・鹿児島港より高速船で約1時間35分
まとめ
日本には数多くの離島があります。離島移住すると、手つかずの美しい大自然を毎日思う存分満喫できます。また、都会と比べて時間の流れもゆるやかなので、マイペースにスローライフを楽しみたい人におすすめ。しかしその分交通の便が悪かったり、スーパーやコンビニが少なかったりと不便な点が多いのも事実です。
メリットとデメリットをしっかりと理解したうえで、離島移住を人生の選択肢のひとつに入れてみるのも面白いかもしれませんね。
1997年名古屋生まれ。トラベルライター。 ときどきカメラマン。 “旅とフットボール”をモットーに日本・海外問わず旅を続ける。 フットワークが軽く、どこでも駆けつける。 旅人とゲストハウスが大好き。