【焚き火のマニュアル】冬キャンプは焚き火を囲んで時間を過ごそう!
冬キャンプを暖かく快適に過ごす秘訣は、火をうまく使いこなすこと。コツをつかめば、誰にでも簡単かつ安全に焚き火ができます。薪と炭の使い分けや、直火と焚き火台についてなど、初心者が知っておきたい焚き火についてご紹介します。
もくじ
その1:直火か焚き火台か、キャンプ場に事前に確認
焚き火をする上でまず知っておきたいことは、直火がOKなキャンプ場。そして、焚き火台を使用すれば自分のサイトで焚き火ができるのか、キャンプ場内の指定の場所でのみ使用可能なのかを確認する必要があります。
直火
地面で直接火をおこすことです。石やレンガなどを使えば、地面にかまどを作ることができます。
焚き火台
ステンレスなどの金属素材でできた足付の台です。直接薪や炭を置いて使います。
直火にも焚き火台にもそれぞれ良さはありますが、焚き火台はひとつ持っていると、調理をするときなどに大変便利です。
その2:薪と炭はどう違う?
バーベキューのときなど、炭を使うシーンをよく目にすると思います。これは、燃焼時間が比較的長く、火力が強いために料理に向いているなどの理由がありますが、薪と炭を用途によってうまく使い分けることが大切です。
薪
・炎が大きく出る
・すぐに燃え尽きるので、くべ続けることが必要
・よく乾燥させたものを使う
・写真の一束で、500円前後で売られているものが多い
【オススメの薪】
木の種類によって燃焼時間が異なりますが、キャンプ場の近くなどで売られている薪で「ナラ」があれば、それをオススメします。燃焼時間・熱量ともに優れていて、流通量が多い点が特徴です。
炭
・炎はあまり出ない
・一度着火すると燃え続ける
・火力が強い
・1kg1,000円未満のものから、値段が何倍もするものまでさまざま
【オススメの炭】
キャンプなどで使う場合は、火のつきやすさと火持ちの良さの2点を重視する必要があるため、黒炭やオガ炭がオススメです。両方を兼ねそろえた点だと黒炭ですが、少し値がはります。火持ちの良さではオガ炭が優れていますが、産地などにより価格が高いものもあります。
その3:着火のコツと便利な道具
「バーベキューなどで火をおこすのは大変」というイメージはありませんか?
コツさえつかめば、誰でも簡単に火をおこすことができます。着火剤を使わなくても火をおこせるように、ポイントをつかんでいきましょう。
薪編
【ポイント1】木はよく乾燥したものを使う
手持ちの薪がないときには、森の中で木の枝などを拾って使いますが、その際にはなるべく乾燥した木を使います。木に水分が多く含まれていると、火がつかないばかりか、大量の煙が出てしまいます。
着火に使う小枝などはなるべく折ったときに「パキッ」と乾燥した音がして割れやすいものを選びましょう。
【ポイント2】太さのバリエーションをそろえる
着火する際には、細い枝に火がついたら徐々に太い枝に変えて、火種を大きくしていきます。購入した薪でも、細いものや太いものなど複数のバリエーションが入っている場合があるので、細く燃えやすいものから使いましょう。
【ポイント3】基本の組み方は三角すい型
まずはじめに、着火剤替わりに杉の葉や新聞紙を丸めて(丸めすぎない)中心に置き、小枝や中枝を三角すい型に組みます。空気が適度に入るようにすきまを開けることと、空気の流れを作りやすくするために、三角すいを高く組むことがポイントです。少し太い木に火が移ったらしばらく様子を見ながら、小枝と太い薪などを徐々に足していきましょう。
火が弱くなってきたら、三角すいの根元のすきまに口で空気を送ると、炎がまた上がってきます。大きな火を安定して保ちたい場合は、必ず根元のほうに空気を送るすき間を作っておきましょう。
【ポイント4】灰になるまで燃やしきる
炭と違って薪は燃やしきると灰になります。マナーとして、薪は最後まで燃やしきりましょう。
燃やしきったら水をかけ、あまりに灰が多いようならビニールなどに入れて持ち帰ります。灰が多くない場合は、枯草などで軽く覆いましょう。直火のときには特に気を付けたいマナーです。
日本の豊かな自然と美しい自然が大好きです。
森林、山岳、企業CSRの環境分野など、自然・山に関するライティングを得意としています。趣味は登山、サーフィン、キャンプ、旅行など、自然を体感して体をいっぱいに動かすことが好きです。