• 体験レポート
  • キャンプ好きが贈る、キャンプの体験レポートです。日本にはたくさんのキャンプができる、自然あふれる素敵な場所がたくさんあります。.HYAKKEIでは、そんな場所に実際に足を運び、五感で楽しんだ自然体験記をお届けします。きっとキャンプに行きたくなりますよ!

熊野でととのう小旅行。非日常な滝壺テントサウナと、秘境へよりみち旅。

お寿司のルーツはここにあり!お寿司の祖先「なれ寿司」

なれ寿司とは、塩漬けしたさんまをご飯と一緒に漬け込み乳酸発酵させて作る保存食。800年以上の歴史があるとされ、お寿司の祖先とも言われています。キャンプ場がある浅里地区で、古くから受け継がれている郷土料理です。
一口食べるとさんまと米が発酵したコクのある深い香りが口の中に広がり、後を引くおいしさです。少々クセが強いので、好き嫌いが分かれる味ですが、発酵食が好きな人にはたまらない味わい!こちらはキャンプ場から30分程の道の駅、「紀宝町 ウミガメ公園」で購入することが可能です。

近頃は、生産者の高齢化や手作りの難しさも相まって、どんどん作り手が減ってしまっているのだとか。貴重な食文化を絶やさないためにも、ぜひ熊野に来たら味わってほしい一品です。

本州最南端の蔵元「尾崎酒造」で作られる、希少な地酒。

こちらの酒蔵さんは、本州最南端の蔵元。小規模の酒蔵さんのため、地元の方の消費量が大半で、県外にあまり出回らないのだとか。キャンプの晩酌に、ここでしか手に入らない地酒を、おいしい旅の記憶の一杯に。

地元の漁師さんと作る、とびきり豪華なキャンプ飯。

飛雪の滝キャンプ場では、地元の食を堪能できるよう、BBQをはじめ、様々な食体験も用意されています。今回は、この時期ならではの鍋セットをあらかじめ注文しました。

近くの海で採れた「伊勢エビ」も事前予約でお願いすることができ、予約した人は、なんと、漁師さんの出張さばき方教室が無料で体験可能!(※漁師さんの都合により実施不可の場合も有り。1匹1,340円〜。)

この日は、伊勢エビ以外にもおまけで様々な海の幸を漁師さんが持ってきてくれました。取材だからですかね・・?とこっそりお伺いすると、なんと、「いつもこんな感じです・・(笑)」と佐竹さん。地元の魅力を100%伝えようとしてくださる、ホスピタリティ溢れる漁師のお父さん。すっかりファンになってしまいました。

その他にも、渓流の女王 アマゴの釣り体験を楽しめる釣り堀も用意されています。
豊かな海の幸・山の幸を驚くほどリーズブルに楽しめるのも、地産地消ならではの魅力。テントサウナだけでなく、おいしい食を目指してまた訪れたい程、グルメなキャンプ場です。

キャンプのあとに、熊野の海と山によりみち。

目のさめるような真っ青な紀宝町の「海」

「山」のイメージが強い熊野ですが、実は美しい海も魅力のひとつ。飛雪の滝キャンプ場から車で30分程でアクセスできる「七里御浜海岸」は、コバルトブルーの海岸線が続き、ウミガメの産卵地としても知られています。

海岸近くの道の駅「紀宝町 ウミガメ公園」では、漁師さんの網に掛かって怪我をしたり、弱ったウミガメを保護しているのだそう。飲食店やお土産屋さんなども併設しているので、ソフトクリームを片手に美しい海を眺めながらお散歩するのにぴったりの場所でした。キャンプのあと、気軽に立ち寄れるスポットです。

世界遺産・熊野古道で、山歩きも楽しんで。

飛雪の滝キャンプ場から車で約1時間で、世界遺産でもある「熊野三山」の有名な古道歩きの名所にアクセスも可能。「大門坂」から、絶景が有名の「那智の滝」を歩くコースは、ゆったり歩いて往復2時間半〜3時間ほど。初心者も気軽にライトな山歩きも楽しめ、初めての古道歩きでも心地よく歩くことができました。

熊野へ来たらもう一泊。いにしえの人々からも愛された温泉地「湯の峰温泉」で湯巡りを。

世界遺産・熊野の近くには、昔ながらの温泉情緒を残した温泉地「湯の峰温泉」があります。なんと開湯1800年、日本最古の湯とも言われています。熊野詣の湯垢離場として栄えたこの場所は、世界遺産に登録された珍しい天然岩風呂「つぼ湯」をはじめ、数百円で入浴ができる公衆浴場が点在し、気軽に湯巡りを楽しめるスポット。キャンプ場の次の日は、秘境の温泉地でゆるりと一泊するのも、更に味わい深い旅になること間違いなしです。

日常を忘れ、秘境旅へ。

飛雪の滝キャンプ場のテントサウナを起点に、古道歩きや温泉めぐりを楽しむ旅は、まさに身も心も”ととのう”小旅行でした。時間をかけて移動した分だけ、旅の感動もひとしお。たまには、いつもよりちょっぴり足を伸ばして、秘境の旅へでかけてみるのも良いかもしれません。

【今回訪れたスポット】※2020年2月時点の情報

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