カテゴリ: 体験レポート

本州では紅葉も終わりに近づき、いよいよ冬山の季節がやってきました。寒くなってくるとやっぱり思い浮かぶのは温泉。日本は火山列島なので、多くの山は火山活動をしています。
今回ご紹介する安達太良山には、山小屋に源泉かけ流し温泉を持つ、とても珍しい「くろがね小屋」があります。比較的登りやすいため、初心者の方にもオススメです。

最もポピュラーな奥岳登山口へ

最もポピュラーな奥岳登山口へ|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像

電車でのアクセスは、東北新幹線福島駅からJR東北本線で二本松駅下車、バスで約30分。冬季に関しては、郡山から登山口までの直行バスも出ているようです。
車で行くなら、東北道二本松I.C.より車で20分。最もアクセスしやすい登山口は「奥岳登山口」です。カーナビで「あだたら高原スキー場」と入力するとすぐに検索できます。
http://www.adatara-resort.com/green/

最もポピュラーな奥岳登山口へ|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の3枚目の画像

ここは冬季にスキー場として使われるため駐車場が広く、私が訪れた10月は駐車場代が無料でした。運転が怖くなるような山道もなく、女性一人で都心から車で向かっても、比較的辿り着きやすい印象でした。

薬師岳~安達太良山~くろがね小屋~奥岳登山道コース

薬師岳~安達太良山~くろがね小屋~奥岳登山道コース|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像

奥岳登山口のコースは2つ。山頂へのアクセスが早いのは、南側のロープウェイを使うコースです。
目的地のひとつであるくろがね小屋は、安達太良山に登頂した後に寄りたいので、今回はロープウェイで山麓駅からスタートするコースを選びました。

薬師岳~安達太良山~くろがね小屋~奥岳登山道コース|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の3枚目の画像
薬師岳~安達太良山~くろがね小屋~奥岳登山道コース|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の4枚目の画像

ロープウェイは営業期間が4月末~11月上旬まで。この期間以外は別コースまたは、別登山道から登ることになります。

【平成27年10月末現在】
4月25日(土)~11月8日(日)
一般大人片道950円/小人700円
http://www.adatara-resort.com/green/express.stm

薬師岳~安達太良山~くろがね小屋~奥岳登山道コース|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の6枚目の画像

ロープウェイでは、一気に1,300m付近まで行くことができます。10分ほどしか乗っていませんが、窓からはキレイに色づいた紅葉の絶景が広がっていました!安達太良山は〝花の百名山”とも言われており、登山家の方以外にも広く名前を知られている山です。

ロープウェイ山頂駅から、安達太良山山頂までは90分

ロープウェイ山頂駅から、安達太良山山頂までは90分|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像

ロープウェイを降りた所で登山計画書を忘れずに書き、いよいよ登山開始です。途中までは一般観光客の散策ルートも兼ねた道になっているので、最初は歩きやすく舗装された道が続きます。

ロープウェイ山頂駅から、安達太良山山頂までは90分|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の3枚目の画像
ロープウェイ山頂駅から、安達太良山山頂までは90分|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の4枚目の画像

散策ルートを抜けると、本格的な登山道が現れます。高い草木があまりなく、火山らしい少々ガレた登山道が続きますが、晴れた日には広い空と絶景を楽しむことができます。
見晴らしの良いポイントが多数あるので、歩いていて気持ちが良く楽しいです。

ロープウェイ山頂駅から、安達太良山山頂までは90分|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の6枚目の画像

最後の急こう配を登れば、いよいよ山頂です。風をさえぎるものが何もなく、吹き晒しで飛ばされそうになるので、注意が必要です。

ロープウェイ山頂駅から、安達太良山山頂までは90分|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の8枚目の画像

山頂に到着しました!

ほんとうの空

ほんとうの空|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像
ほんとうの空|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の2枚目の画像

ここで、安達太良山にまつわる文学的な小話を。
明治から昭和にかけて活躍した日本を代表する詩人、高村光太郎をご存知ですか?彼の代表作とも言われる「智恵子抄」という作品に、安達太良山が登場します。智恵子は安達太良山のふもと、二本松で生まれ、光太郎と結婚し東京で生活します。「智恵子抄」にはこんな一説があります。

“智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
智恵子は遠くを見ながらいふ。
阿多多羅山(あだたらやま)の山の上に
毎日出ている青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。”

ほんとうの空|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の4枚目の画像

山頂に立って青い空を見上げていると、ふと智恵子は東京でふるさとのこの空を思い出したのかな、なんて思いました。青く澄んで、とっても気持ちの良い山頂です。

峰の辻を経てくろがね小屋へ

峰の辻を経てくろがね小屋へ|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像
峰の辻を経てくろがね小屋へ|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の2枚目の画像

山頂を来た道に少し引き返し、峰の辻入口という分岐をくろがね小屋方面に進みます。ここからはなだらかな下りが続きますが、縞状軽石などで滑りやすいので注意が必要です。

峰の辻を経てくろがね小屋へ|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の4枚目の画像

峰の辻まで降りてきました。見上げると山頂が見えます。くろがね小屋はあと30分弱でしょう。

源泉かけ流し温泉を持つくろがね小屋

源泉かけ流し温泉を持つくろがね小屋|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像

くろがね小屋が見えてきました。

源泉かけ流し温泉を持つくろがね小屋|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の3枚目の画像
源泉かけ流し温泉を持つくろがね小屋|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の4枚目の画像

山小屋の開業は1953年で、くろがね小屋には当初から温泉があったそう。山小屋に温泉があること自体珍しいですが、加えて源泉かけ流し温泉!やっぱりここに立ち寄るなら、山頂を後にした下山途中がオススメです。

源泉かけ流し温泉を持つくろがね小屋|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の6枚目の画像

1泊する場合には、15時頃に山小屋に到着していると余裕があります。山小屋の人たちは皆あたたかく、ランプやストーブが一層良い雰囲気を漂わせています。

宿泊は1泊3,810円、朝食820円、夕食1,540円、入湯税が150円です。もちろん自炊はできますが、代々小屋主に受け継がれたというカレーは、おかわり自由の名物ですよ!

源泉かけ流し温泉を持つくろがね小屋|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の8枚目の画像

もちろん登山途中にお風呂だけ(410円)入ることもできます。お湯は全国の天然湧泉の中でもさらに珍しい酸性泉。肌にやさしい柔らかなお湯です。
慢性皮膚病、切り傷、火傷、神経痛、筋肉痛、疲労回復、に効能があるほか、美肌効果も期待でき、登山途中に入れば疲れなんて吹っ飛びます。汗を流して温泉なんて、最高の贅沢ですね!!

10km弱、4時間半で下山

10km弱、4時間半で下山|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の1枚目の画像

くろがね小屋を後にしたら、あとはひたすら林道を通ります。
最後に、自然遊歩道を通るか、まっすぐ登山口に戻るかの分岐があります。今回は登山口に帰るコースにしましたが、自然遊歩道は川沿いの美しい景観を1kmほど歩いてから登山口に戻るコースです。

10km弱、4時間半で下山|「【山小屋へ行こう】標高1,700mで極上の温泉!安達太良山、くろがね小屋編」の3枚目の画像

比較的登りやすく、絶景と温泉が一度に味わえる百名山・安達太良山。通年を通して人気があります。山小屋デビューにもオススメですよ。

この記事を書いた人

三野クリコ

森林、山岳、企業CSRの環境分野など、自然・山に関するライティングを得意としています。趣味は登山、サーフィン、キャンプ、旅行など、自然を体感して体をいっぱいに動かすことが好きです。

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三野クリコ

日本の豊かな自然と美しい自然が大好きです。

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