カテゴリ: 暮らし



2016年(平成28年)4月14日21時26分以降、熊本県と大分県で相次いで発生した地震。最大震度7を観測し、各地で甚大な被害が出たことは、まだ記憶に新しいのではないでしょうか。

震災後、その被害から立ち直ろうとする熊本を応援するために、多くのボランティアが日本各地からこの地に集結。

そんなボランティアの人たちが活動する際の拠点の1つとして「崇城大学ボランティアビレッジ」が生まれました。

そこで今回は、崇城大学のキャンプサイトに実際に泊まりながら震災後の熊本をレポートします。
実際、私のようにアウトドアが好きな方や自転車で旅をしている人なども、自分でテントを持ち込んでボランティア作業を手伝うことも多いそうです。

「自然を楽しもう!」を掲げている.HYAKKEIですが、自然豊かな熊本へ今こそ興味関心を抱いてほしいと思い、今回このテーマを取り上げています。

ボランティアビレッジの立ち上げ背景

ボランティアビレッジの立ち上げ背景|「ボランティア専用のキャンプ場で感じた「熊本地震」の今と、これから」の1枚目の画像

崇城大学の卒業生で、株式会社ちかけんプロダクツの三城さん・池田さんらが、同大学のキャンパスの敷地内に立ち上げたのが「崇城大学ボランティアビレッジ」です。

災害ボランティア専用の臨時キャンプ場としてどのように機能しているのか、今回は運営副代表の連川さんに話をお聞きしました。


ーーボランティアビレッジは、どういった経緯で生まれたのでしょうか。


4月14日の震災後、日本全国から多くの物資の支援が熊本に届きました。同時にボランティアさんも全国から来ていただいたのですが、宿泊先を確保しづらい状況が続いていたのです。

そこで、チーム熊本の代表”ちかけん”(三城さんと池田さん)が中心となり、崇城大学のキャンパスの敷地を借りてベースキャンプを立ち上げたのがきっかけです。
運営がスタートしたのは、5月3日のGWの頃。それから、今まで多くのボランティアの方に来ていただいています。

ーー主にどういったボランティア活動をしているのでしょうか?


避難所の運営や炊き出し、そしてガテン系と呼んでいる力仕事があります。倒壊した家から家具を運び出したり、瓦礫を撤去したり…。また、熊本では震災後の大雨で浸水してしまった家も多くあり、畳の運び出しなども行っています。

他にも、タイムリーなボランティア募集情報の提供や活動場所までの交通案内などを行う案内所を設け、ボランティアの活動拠点として機能しています。

遊び場や舞台、バーまである、ボランティアスタッフの交流の場


ーーテントを張ったキャンプサイトというアイデアはどこから?


東北の震災の時、石巻専修大学にあったボランティアの「テント村」を参考にしました。

ボランティアスタッフの方はキャンプサイト利用料500円、テントの貸し出しの場合はプラス500円で利用できます。他にも、トイレ、シャワー、食事、自転車、貸し出し用ポケットWi-Fiの提供も行うなど、ボランティアスタッフが安心して活動できる環境作りを行っています。

自分のテントを持ち込みで来られるアウトドア好きの方も多く、山岳用テントの使用率が高いですね。あとは、自転車で旅をされている方々も多く見受けられます。熊本の現状を知れる場所でもあるので、ぜひアウトドアや旅が好きな人も気軽に来ていただきたいですね。

ーーキャンプサイトの中には白い壁で作られた建物がありますね。


これは、アースバッグ工法です。海水、石灰、赤土、砂利などを混ぜて土嚢袋に詰め、それを積み上げてできています。シンプルで高度な技術力を必要としない工法ながら、耐震耐火耐久に優れています。

ーーボランティアサイトに舞台やバー!?もあるんですね。


1日の作業を終えて戻ってきたスタッフ同士の交流の場として作りました。

ここには地元熊本の人も入れば、全国から来た人もいます。いろいろな人が情報交換しながらアイデアを出し合い、震災で被害にあった方々のお役に立てればと思っています。

ーー実際、1日だけ来た人でも手伝えることはありますか?

もちろん、1日だけでも大歓迎です。

実際にボランティアに参加して感じた作業の現場

そこで実際に、ボランティア活動に参加してみました。

まずは、朝の朝礼で本日の活動内容が報告され、その中で自分が協力できるボランティア先を選択します。

特に人手不足になっているのは、ガテン系の力仕事。震災とその後の大雨による災害で、多くの民家が被害にあっており、各家を回って瓦礫の運び出しをするなどが主な作業です。

室内での作業は蒸し風呂のような暑さ。それでも、まだ人手を待っている人は多くいるため、地道に作業を進めます。

ボランティアビレッジには、北海道や東京など全国から学生や社会人が駆けつけており、私も今回は2泊させていただきましたが、作業が終わった後は一緒に語る時間も多く取れました。

そこで感じたのは、熊本にまったく縁もゆかりもない方がほとんどだったこと。TVで今回の震災の映像を見て、自分ができることはないかと思い、この地へ足を運んだという声を聞けました。

まとめ


ーー最後に…… 日が経つに連れて熊本地震の報道は少なくなっていますが、今、求めていることは何でしょうか?

震災関連の情報がだんだん少なくなっている中で、人手はまだ全然足りていない状況です。この崇城大学ボランティアビレッジは2016年の10月まで活動を予定していますが、それだけでは終わらない程、支援が必要な場所はまだいっぱいあるのです。だからこそ、短期でもいいので力を貸していただきたいのが本音です。

まとめ|「ボランティア専用のキャンプ場で感じた「熊本地震」の今と、これから」の4枚目の画像

また、ボランティアはハードルが高くても、実際に熊本に来て観光していただけるだけでも嬉しいです。熊本城など観光名所はまだ立ち入り禁止の場所もありますが、それも踏まえ熊本の今を多くの方に知っていただきたいですね。

この記事を書いた人

松田 然

ライティングカンパニー合同会社スゴモン代表 兼 ライター。旅をしながら仕事をするライフスタイルを取り入れ、自転車で日本の47都道府県を走破。起業・フリーランス・上場企業・海外と様々な働き方を経験し、これからのライフスタイルのヒントを発信中。 【Blog】http://moyulog.com/

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