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ボタンの配置変更が魅力的。Suunto Runの実力とは?

石川県のKAGASPA TRAIL by UTMB(50km)でSuunto Runを使用。レースを通して見えてきた長所と短所を率直にレビューします。

Suunto Run 直感と快適さを両立するスマートウォッチ

Suunto Runは、フィンランド発のアウトドア・スポーツウォッチブランドSuuntoが開発したランニング特化モデルです。シンプルながらランナーの痒いところに手が届く機能性が詰まっており、Suuntoらしいミニマルな美しさと高い耐久性も魅力です。

特徴

・ボタンの配置方向を手首側/肘側で選べる

・心地よいフィードバック付きダイヤル操作

・エンデュランスモードで長時間駆動

・洗える高性能ベルクロバンド

・Suuntoアプリで画面カスタマイズ可能

スペック表

項目内容
重量約55g
バッテリー最大40時間(エンデュランスモード)
防水性能50m
GPS○(ただしGPXインポート不可)
ベルトベルクロタイプ、洗濯可
操作物理ボタン+ダイヤル式スクロール
アプリ連携Suunto App対応(画面カスタマイズ可)

KAGASPA TRAIL 50kmで見えた「気が利く設計」

石川県で開催されたKAGASPA TRAIL 50kmのレースで使用。トレイルのアップダウンが激しいコースでも、ボタンの配置を手首側に変えられる設計が非常にありがたく、木に手をつく動作でも誤操作が一切ありませんでした。

このボタンが手首側になるのか肘側になるのか選択できます。

稼働時間はエンデュランスモードで十分。さらにバッテリーを節約する低電力モードもありますが、暗くなりすぎて視認性はやや犠牲になります。

UIUX面では、ダイヤル操作時の「カタカタ」音と振動が心地よく、直感的に操作しやすいのも魅力。通知やスクロールもスムーズで、レース中でも迷わず使えました。

残念なのはGPXデータの取り込みができない点。コースマーキングの少ないレースだと迷う危険もあり、Suunto 9 Peak Proのようにマップが使えたらさらに安心です。また、文字盤のデザインも選べたらもっと楽しいかもしれません(※未確認の部分があるかも)。

ベルクロバンドはとても快適で、ズレない・引っかからない・洗えるの三拍子。これは使用感がとてもよかったです。

日常にも、ショートレースにもフィットする1本

Suunto Runは、ショート〜ミドルレンジのトレラン大会や、日々のランニング、ロードのマラソンにもぴったりのスマートウォッチです。

とにかく「必要なものを快適に」使いたいランナーにおすすめ。
反面、ノンマーキングのレースやナビ重視の方にはSuunto 9 Peak Proなど上位機種の方が安心かもしれません。

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