ゲレンデから仕事場へ。冬ならではのエクストリーム出社にチャレンジ
仕事の前に軽く運動してから出勤する人はいますか?
出勤前に数キロ走る人。ジムへ行って軽く汗を流す人。
海の近くに住んでいるので早起きしてサーフィンをしてから出社、
なんて人もいますよね。
せっかく都心から離れて八ヶ岳に住んだんだから、
出社前に今までできなかったようなことをしてから仕事したい。
そんな考えを抱きつつも、
山に本格的に入るには、ちょっと時間が足りない。
とはいえ、軽く歩き回るだけでは物足りない・・・
何か他にもっとこう、
時間もそこまでかからずに楽しめるスポーツはないものかなー?
とぼんやり考えているうちに冬になってしまい、
早起きするのもつらい寒さがやってきました。
出社前に運動どころかストーヴの前で15分間動かないような状態になっていましたが、
このままではいかん!なにかしなくては!
っと窓の外へ目をやると、こんな光景が。
あ、そうか。スキー場があるじゃないか。
もくじ
「10年ぶりの再挑戦」
小さいころから毎年スキーをしに蓼科へ行き、
高校生になってからはスノーボードを始め、
20代中盤まではコンスタントにやっていました。
しかし、
安いとは言えない板やウェアを買い揃え、
渋滞に巻き込まれながら数時間もかけてスキー場へ行き、
夕方まで滑ってまた数時間かけて家路につく
という都心生活者のスノーライフに嫌気がさし、
なんだかんだでスキー場へ行かなくなって10年が経っていました。
でもここなら、
自宅の窓から見える富士見パノラマスキー場まで車で15分ちょっと。
僕の仕事場である富士見 森のオフィスからは
車で5分という驚異的な距離感です。
これなら仕事へ出かける前に二、三本滑る
なんていうエクストリームな出勤も可能に!
しかも朝ならまだ誰も滑っていないだろうから、
ラインのついてない雪に後をつけられる!
そんな期待を胸に、さっそく実行。
「朝一でゲレンデに到着」
スキー場は8時オープンなので、
ちょっと早起きし、
ゴアテックスの上下を着こみ、
10年ぶりにケースから出したスノーボードを車に積み、
スキー場へと出発。
こんなに朝早くから滑るやつは自分だけだろう
と思いながら現地へ着いてみると、
すでに駐車場には多くの車が・・・
リフト券売り場にも人が並んでいます。
車のナンバーは品川や川崎ナンバーが目立ちます。
みんな朝早くから来るんですね~。
だれもいないゲレンデを優雅に滑り降りるという僕の夢は
早くも崩れました。
それでも10年ぶりのスノーボード。
緊張と興奮を胸に、いざゲレンデへ。
暖冬である今シーズンは雪が少なく、
ところどころ土が顔を出していますが、
それでも滑る分には十分。
朝早くから、多くのスキーヤーやボーダーが滑りの準備を進めています。
出勤までまだ1時間以上もあります。
これなら3本は滑れそうなので、
リフト1回券(450円)を3枚購入。
ちなみに町民であれば1日券(4200円)が半額になるので、
次はこれでもいいかもしれません。
「身体はなんとか覚えていた」
ぎこちない様子でリフトに乗り、
簡単なコースから始めてみることに。
久しぶりの体験に身体がついていけるか心配でしたが、
ターンの感覚などは意外と覚えているもので、
なんとかなりました。
上へ上へと登る山登りと違い、
ただただ風を切って滑降していく。
そんなボードスポーツのアドレナリンがどっと出る感じは
なかなか他では味わえません。
3本滑り終えて車へ戻る時には
レッドブルを2本くらい飲んだのと同じ状態に。
雪を払い落として車に乗り込み、そのままオフィスへ直行します。
「覚醒状態でそのまま仕事場へ直行」
僕が運営に携わっている「富士見 森のオフィス」は
スキー場から車で5分ほど。
8つのシェアオフィスルームと、
20~30人ほどが利用できるコワーキングスペースや
食堂、キッチン、シャワー室などを兼ね備えた木造の複合施設です。
玄関に板とブーツを立て掛け、
まだだれも来ていない玄関を開け、
自分の仕事の準備と、コワーキングスペースを利用する人のための準備を始めます。
朝起きてから仕事を始める前までの習慣には
いろいろなものがあるかと思います。
ここなら、
冬はスノースポーツ、
夏には同じゲレンデでマウンテンバイクやトレッキング。
そんなエクストリームな朝を取り入れるスタイルを楽しんでみたいと思っています。
八ヶ岳と東京を行き来しながら、山と都会の暮らしについてレポートします。東京のメーカーに勤めながら、長野県富士見町で個人のプランニング会社を立ち上げ。現在は週の4日を八ヶ岳の麓、3日を東京で過ごしながら、「富士見町テレワークタウン計画」などのプロジェクトをサポートしている。
趣味は山と音楽。