MOUNTAIN PHOTOCONTEST 2024 1st 結果発表
この度は、「MOUNTAIN PHOTOCONTEST 2024 1st powerd by POLARTEC」へご参加いただきありがとうございました。
途中、想像を上回るご応募がありフォームが一時クラッシュしてしましましたが、お陰様で今回も無事進行することができました。運営にかかわる皆さま及び応募者の皆さま。大変ありがとうございました。
この記事にて受賞作品を発表させていただきます。
もくじ
MOUNTAIN PHOTOCONTEST 2024 1stのご応募概要
今回のフォトコンテストの応募総数や部門ごとの応募数を公開します。
全体サマリ
応募総数:619作品
応募人数:228名
1名当たりの平均応募数:2.71作品
部門別サマリ
稜線部門:161作品
夜景部門:58作品
自然現象部門:116作品
動物部門:19作品
植生部門:60作品
低山/里山部門:31作品
道部門:39作品
ポートレイト部門:85作品
賞別サマリ
受賞作品のカテゴリごとの受賞作品数と受賞率をご紹介します。
自然現象部門:8作品(受賞率:6.89%)
ポートレイト部門:4作品(受賞率:4.70%)
夜景部門:3作品(受賞率:5.17%)
稜線部門:3作品(受賞率:1.86%)
植生部門:2作品(受賞率:3.33%)
動物部門:1作品(受賞率:5.26%)
道部門:1作品(受賞率:2.56%)
低山/里山部門:1作品(受賞率:3.22%)
ではお待ちかねの受賞作品を発表していきます。
入選
松下由太郎
受賞者:松下由太郎
撮影場所:唐松岳
作品について:明け方3時、日の出を山頂で見るためにアタックする一人の登山家のライトが孤高の力強さを表現している。
受賞のコメント:暗闇に光るヘッドランプの光を映した一枚。作者のコメントのとおり、そこには山頂へアタックする登山家の物語がある。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
加藤良輔
受賞者:加藤良輔
撮影場所:北横岳
作品について:全貌が見えへん…焦らす八ヶ岳。
受賞のコメント:この山域のスケールの大きさを、他の撮影者も被写体として表現された作品。色調調整もすごく好きな作品だなと思いました。(.HYAKKEI 町田)
Michael Koo
受賞者:Michael Koo
撮影場所:雲ノ平
作品について:-
受賞のコメント:星空に包まれる「山の中の船 雲ノ平山荘」。人と自然の関係性を創造する場所として建設されたこの小屋を象徴するような一枚。(humming magazine 平野)
小山貴之
受賞者:小山貴之
撮影場所:大天荘
作品について:午後の雷雨も鎮まった夕方に空が燃えはじめました。空にまだ残る上層の雲や積雲が一面オレンジ色に染まり夏の夕暮れを演出。この光景をパノラマに残すべく夢中でシャッターを切りました。
受賞のコメント:映画のワンシーンのようなノスタルジックな情景に感動しました。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
武石 清志朗
受賞者:武石 清志朗
撮影場所:くじゅう連山
作品について:朝方、月と朝陽に照らされるくじゅう連山のコラボレーションに目を奪われた
受賞のコメント:すべての作品を見た後にしばらく時間をおいても記憶の片隅に残っていた作品。「
これから眠りにつく月」と「目覚めを伝える朝日」のコントラストと調和が美しい。(.HYAKKEI 町田)
坂田海馬
受賞者:坂田海馬
撮影場所:アイスランド・ロイガヴェーグル
作品について:アイスランドのロングトレイル、ロイガヴェーグル中盤の写真。
受賞のコメント:アイスランドの憧れのハイキングコースといえばロイガヴェーグル。太古の地球のような風景とフィルムの質感がいい雰囲気な一枚。(humming magazine 平野)
平井葉月
受賞者:平井葉月
撮影場所:オンネトー
作品について:オンネトーのアイスバブルと雌阿寒岳と阿寒富士
受賞のコメント:自然が作り上げた氷のアートに心打たれました。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
原野 ダイ
受賞者:原野 ダイ
撮影場所:徳島県一ノ森
作品について:一ノ森を飲み込む雲海
受賞のコメント:美術点が突き抜けてすばらしい作品だなと思って選ばさせていただきました。ぜひ寝室に飾らせてください。(.HYAKKEI 町田)
堀本岳斗
受賞者:堀本岳斗
撮影場所:雄山
作品について:5月の残雪期立山。雄山山頂で迎える夕刻に富山の田んぼに反射する夕陽を見ました。
受賞のコメント:残雪の立山を淡く包み込む夕刻の光。奥に見える大日連峰と水面に映りこんだ夕陽が美しい。(humming magazine 平野 )
CATEGORY PRIZE(部門賞)
稜線部門
愛澤僚典
受賞者:愛澤僚典
撮影場所:燕岳
作品について:天空に浮かぶ燕山荘
選定のコメント:This is Japanese 稜線美!自然と人の営みが絶景の中に共存する登山文化を象徴する一枚だなと感じて選定させてもらいました。(.HYAKKEI町田)
夜景部門
稲垣健一
受賞者:稲垣健一
撮影場所:常念小屋からの槍ヶ岳
作品について:-
受賞のコメント:山々の神々しさと星空のコントラスに感動しました。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
自然現象部門
金谷孝之
受賞者:金谷孝之
撮影場所:立山 劔沢キャンプ場より
作品について:剱岳をガスが覆いはじめた瞬間を長時間露光で表現。
受賞のコメント:風の筆さばきで描かれる雲の水彩画。不自然にならないくらいの絶妙な長時間露光で剱岳の存在感を演出している一枚。(humming magazine 平野)
動物部門
吉野雄一郎
受賞者:吉野雄一郎
撮影場所:福島県二本松市 安達太良山
作品について:雪がうっすらと降り積もる12月に登山道を歩いていると間近で冬の使者と出会いました。
受賞のコメント:まるで自分も安達太良の登山道にいたかのような臨場感を感じる作品。ニホンカモシカは何を思っているのでしょうか。(.HYAKKEI町田)
植生部門
細見 由香
受賞者:細見 由香
撮影場所:キラウエア火山(ハワイ)
作品について:溶岩の新しい大地から小さな生命が頑張って大きくなろうとする姿に元気をもらいました。
受賞のコメント:困難な状況から常にチャレンジする姿勢に心打たれました。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
低山/里山部門
武澤 廣征
受賞者:武澤 廣征
撮影場所:丹沢山
作品について:夕方の下山中に撮影した一コマ。薄暗い森の中で一際輝く空間に神秘性を感じました。
受賞のコメント:いつもの里山の帰り道、顔を上げて気付くことができた人にだけ見える景色。夕暮れ時の森の光と影のコントラストをセンスよく捉えている。(humming magazine 平野)
道部門
浜本マヤ
受賞者:浜本マヤ
撮影場所:神奈川県
作品について:-
受賞のコメント:この林道を抜けた先にはどのような景色が広がっているのか。「葛藤」と「希望」まさに”道”だなと思いました。(.HYAKKEI町田)
ポートレイト部門
佐藤佳央梨
受賞者:佐藤佳央梨
撮影場所:長野県 燕岳
作品について:長女がいつか行きたいと言っていた燕岳。スタートは雨が降っていたもののだんだんと青空が見え始め、夕方には素敵な黄金の空を見せてくれました。
受賞のコメント:子供たちの目にはどのように映っているのか。この自然をこの子たちに残していきたい。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
SPECIAL PRIZE(特別賞)
.HYAKKEI賞
河野太軌
受賞者:河野太軌
撮影場所:大喰岳
作品について:山頂直下のアイスバーンと強風に痺れました。
受賞のコメント:雪山の冷感を表現する色彩に、高度感を表現する画角。楽しさだけではなく険しさも表現されていて素晴らしいと感じました。(.HYAKKEI町田)
humming magazine賞
小寺照哉
受賞者:小寺照哉
撮影場所:蓼科山
作品について:蓼科山からみえた、ヒュッテ・アルビレオが霧に飲まれる姿に息をのみました。
受賞のコメント:霧の中で佇む三角屋根のヒュッテ。上下の霧とヒュッテの絶妙なバランス、コントラストや彩度頼りではない瞬間の空気が伝わるレタッチが美しく、humming magazineで紹介したい一枚。(humming magazine 平野)
POLARTEC賞
山本拓郎
受賞者:山本拓郎
撮影場所:乗鞍岳(剣ヶ峰)
作品について:乗鞍高原で暮らす彼女。 冬の乗鞍岳に挑戦するのは初めてだった。 凍てつく寒さの中、3,026mに立った時に自然と溢れ出ていた涙が忘れられません。 そこにあったのは自然の厳しさか、美しさか、自分の限界を超えた先にあった安堵か、様々なものがあったのだと思います。
受賞のコメント:彼女が冬の乗鞍の怖さを乗り越えてみたその景色を想うと、もらい泣きを禁じ得ないです。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
PRE GRAND PRIZE(優秀賞)
藤原拡紀
受賞者:藤原拡紀
撮影場所:北アルプス 朝日岳
作品について:朝露に濡れたチングルマの綿毛。朝陽に照らされて美しく輝く姿に思わずシャッターを切りました。
受賞のコメント:朝露に濡れたチングルマをローアングルから狙った一枚。思いきりのいい前ボケと後ろの玉ボケ、光はしっかり捉えつつ抑え気味の彩度と適度な粒子感が儚く美しい。「花はどうやったら上手く撮れるのか」と迷ったら参考にしてみてほしい。(humming magazine 平野)
堤 弓桂
受賞者:堤 弓桂
撮影場所:南岳
作品について:あたり一面を覆っていたガスが晴れ、見せてくれた大キレットに続く稜線は流れゆく雲と共に岩肌を夕陽が照らしていました。
受賞のコメント:はっと息を呑むような稜線が黄金色に染まった一瞬。自然への畏怖の念を抱きました。(POLARTEC 藤田・蓮沼)
GRAND PRIZE(最優秀賞)
土手 光貴
受賞者:土手 光貴
撮影場所:唐松岳付近
作品について:-
受賞のコメント:夕陽で浮かび上がるアルプスの山々とそれを眺める登山者。南岳はそれほど知名度が高くないが実は素晴らしいロケーション。ストーリー性のある構図もさることながら、品の良い彩度及びコントラスト調整や自然な光芒など細部まで考えられた素晴らしい作品。(humming magazine 平野)
受賞された皆様。おめでとうございます。
受賞された皆様。本当におめでとうございます。今回、企画の運営と選定に携わった3名のコメントを記載させていただきます。
今回のコンテストは、部門分けをしたことでおもしろくなったと感じました。この手のコンテストでは、どうしてもアルプスなど高山の山頂付近から撮る朝夕の写真が上位独占してしまう傾向があり、応募する側もそういう写真で勝負に出がちです(ボクシングで言えばヘビー級のような)。
しかし、里山の森の木漏れ日や足元の動植物、登山者の満面の笑顔なども山の魅力。「フライ級にはフライ級の魅力がある」というコンテストになったのは大成功だったと思います。
また、応募作品にフィルム写真や海外ハイキングの写真があったことは新たな展開であり、ワクワクしましたね。(humming magazine 平野)
想像を遥かに超える応募数とクオリティーの高い作品ばかりで、次はどんな写真かなと選定するのが楽しかったですね。
写真と作者の方のコメントから、実際に自分がその場所にいるような感覚もして、それぞれの作品の持つ力に感動しました。
今回入選されなかった方々の作品も本当に素晴らしいので、改めて皆さんにも見てもらえる機会を用意出来ればと思っています。
(POLARTEC 藤田・蓮沼)
改めまして受賞された皆様。おめでとうございます。
審査員側の視点としては作品を「選ぶ」というより、「紹介」するという作業だったと思います。どの作品にも、フォトグラファーの皆様の人生があり作品に至る物語を感じるモノばかりでした。
「その時」「その場所」で「あなた」しか撮影できないその作品に至る確率を想うと本当にかけがえのない奇跡に触れ続けているようで尊い仕事でした。本当にありがとうございます。
重ね重ね、御礼申し上げます。(.HYAKKEI 町田)
その後の進行について
受賞された方々には、景品の発送をさせていただきます。
応募時にいただいていたご住所に郵送させていただきます。
今しばらくお待ちください。
気になる点があった場合、下記の連絡先にご連絡お願い致します。
.HYAKKEI町田宛て
メールアドレス:contact2hyakkei@taba.co.jp
ご協力いただいた皆様
今回のフォトコンテストは下記の皆様のご協力の元、成り立っております。改めましてこの場で御礼申し上げます。
協賛
「POLARTEC(ポーラテック)」は、1906年にアメリカ・マサチューセッツ州で創業した老舗ファブリックメーカー。登山やトレイルランニングなどの本格的なアウトドアはもちろん、キャンプやタウンユースでも重宝する快適な着心地の素材を多く開発・展開してきたメーカーとして知られている。
共催
“humming magazine” は、思わずハミングしたくなるような世界の風景を紹介するPhotography Communityです。北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどのメンバーで活動しており、旅、山、自然などをテーマに表現するアーティストの交流活性化をサポートします。
後援
フーディニは[CORE COMFORT=最高の着心地]をコンセプトとし1993年に設立されたスウェーデンのアウトドアブランドです。機能美、そしてミニマリズムを根幹とするデザイン哲学のもとプロダクトは開発チームとスポーツのスペシャリストであるHOUDINIフレンズによりテストが繰り返され、高い機能性に加え環境負荷の少ないサスティナブルなものづくりを続けています。
1993年にアメリカ・カリフォルニア州で設立されたマウンテンハードウェア。創業当時から変わらないコンセプトは「8,000mを超える過酷な山々でも使える、高品質で耐久性のあるウェアおよびエキップメントを作る」こと。全ての製品において「耐久性があり、信頼性が高く、高品質であること」を第一とし、そのために数々のプロダクトや、クライマーやアルピニスト、また様々なマウンテンスポーツジャンルで活躍するアスリートの声を元に開発を行ってきました。固定概念にとらわれない挑戦を原動力として、フィールドで信頼できるタフな製品を作り続けています。
北欧ノルウェーの英雄、ヴァイキングを象徴とし1929年に創業された、歴史あるアウトドアブランドです。「最高の技術を追求し、究極のパフォーマンスを発揮する製品を世に送り出す」というブランド哲学を定め、北極圏エリアの厳しく過酷な自然環境にも対応する最高峰のウェアやギアを開発しています。
MOUNTAIN PHOTOCONTEST 次回開催について
また次回の開催も予定しております。
時期は来年度を予定しています。
その時は、今回の反省をいかしてより良いコンテストにしてまいります。
.HYAKKEI編集部です。
自然をしゃかりきに楽しむ.HYAKKEI編集部です。全国津々浦々、足を使って取材した記事をお届けします!
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