寒さを味方に!山で役立つ、効率の良い『防寒対策』って?
2/4は「立春」。暦の上では、早くも“春”を迎えようとしていますが、寒さはますます本格化しているコノゴロ。
「街が寒けりゃ、山はもっともっと寒い……!」ということで、知っていると山で役立つ(もちろん街でも)、効率のいい防寒術をお伝えします。
どれもちょっとしたことですが、これらを取り入れることでだいぶ寒さの感じ方は変わってきますよ。
もくじ
その1:ダウンウエアよりも、じつは小物アイテムがキモ?
わたしたちヒトの体温調整の3分の1は、「首から上」でしているという事をご存知でしょうか?
ということは、「頭部」「耳」「首元」など、それらを覆うことで保温性を高められるということです。
暑いとき、シャツのボタンを外したり、髪の毛を結って首元を出したりして、熱を逃しますよね?
簡単に言うと、冬はそれの逆をすればいいのです。
無論、ウエアを羽織ることでも防寒対策になりますが、登山中など汗をかくことが予想されるシーンでは、ニット帽やネックウォーマーなどの小物アイテムが着脱も簡単で、ウエアを脱ぎ着するよりもラクですよ。
ちょこっとアドバイス
ポケットに収納できるコンパクトサイズなら、いちいちバックパックを下ろさなくても済むので便利!
その2:「サムホール」を活用する
「サムホール」とは、ウエアの袖口についている、“親指を通す穴”のこと。
このサムホールをするかしないかでも、寒さの感じ方が大きく変わってきます。
このサムホール機能は、グローブと袖口の隙間を埋めてくれたり、仮にグローブをしていない場合でも手の甲まで覆うことができたりと、防寒対策に一役買ってくれる機能なのです。
おもに、フリースジャケットやウィンドブレーカーについていることが多いです。
手持ちのウエアにサムホールがついていないか、また、今後購入する際にはサムホールの有無を意識して選んでみましょう。
ちょこっとアドバイス
サムホールを活用した上からグローブをはめる場合は、サムホールの“厚み”にも要注目を!
その3:ホットドリンクやスープを飲む
冷えてしまったからだを「瞬間的に」温められる、即効性のある方法がコレです。
どこでもすぐに飲めるよう、保温ボトルに入れて持参するのがおすすめですが、
街よりも山の気温は低く、持ち歩く時間も長い場合が多いですよね?
そのため、ボトルは長時間の寒冷下で持ち歩いても“保温力をキープできるか”を重視しておきましょう。
ちょこっとアドバイス
ちなみに、筆者はサーモスの「山専ボトル」を愛用中。
以前、マイナス20℃の雪山でテント泊をしたとき、アツアツに沸かしたお湯は8時間経っても温かいままで驚きました。
ボトルの中身も、血流を促す効果のある「しょうが茶」や「ゆず茶」なら一石二鳥!
カラダの●●●にホッカイロを貼る
●●●に当てはまる言葉……、それはズバリ「血管が太いところ(多く集まっているところ)」。
以前冬に北海道を訪れた際、現地ガイドさんに教えてもらった方法で、そこにホッカイロを貼ることで、温まった血流を循環させることができます。
おもに、「首の付け根」「脇の下」「ももの付け根」「手首」「足首」など。
ハイク中ではなく、休憩が長いときや、山小屋やテント泊での滞在時など、どうしても寒いシーンで有効的です。
ちょこっとアドバイス
脇の下に貼る場合は、靴下用など、小さめのホッカイロがちょうどいいサイズ感!
まだまだ山では寒さが続きますが、
寒さを味方につけて、思う存分冬のフィールドを味わいつくしたいものですね!
春夏秋冬、日本の美しい山を求めて歩きまわっています。
音楽プロダクションの制作、アウトドアショップの販売員を経てライターになる。のんびり日帰りハイクからガッツリテント泊縦走、トレイルランニング、ボルダリング、スキーと四季を通してフィールド三昧。アウトドア媒体をメインにライター活動をする傍ら、アロマテラピーインストラクターとして「山とアロマ」をテーマに、神出鬼没なワークショップを展開中。