洗い物を制す者はキャンプを制す。洗い物をスムーズにするための解決法と便利なアイテム
キャンプで面倒になりがちな洗い物。家のキッチンとは異なり、アウトドアならではのトラブルもつきものです。そんなキャンプでの洗い物をスムーズにするための解決法と便利なアイテムを紹介します。
もくじ
キャンプの洗い物は大変!
キャンプの醍醐味といえば外で味わうキャンプ料理ですが、同時に洗い物も発生します。翌朝チェックアウトの時間が迫る中、撤収作業をしながら洗い物をするのはなかなか面倒です。
キャンプでありがちな洗い物に関する悩みの解決法と便利なアイテム
キャンプでの洗い物は面倒ですが、しっかり準備と対策をすれば円滑に片付けが進み、ゆっくりと過ごせる時間と心の余裕が生まれます。というわけで、キャンプでありがちな洗い物に関する悩みと解決法、便利なアイテムを紹介していきます。洗い物がスムーズにいけばキャンプがもっと楽しくなりますよ!
キャンプの洗い物の悩み①水場が遠い
解決法:水場に行かなくても洗い物ができるようにする
キャンプシーンでよくある悩みが、空いている場所の関係やキャンプ場の構造によりテントサイトから水場が遠いこと。他にもハイシーズンの混雑により、水場に行列ができてしまうこともあります。そんな時は自分のサイトに簡易的な水場を作ることで水場に行く回数と労力を減らせ、ゆっくりとした時間を過ごせます。
解決アイテム1: ウォータージャグ
まず用意したいアイテムがウォータージャグ。料理用の水はもちろん、洗い物に使う水をストックしておける便利なアイテムです。気密性の高いジャグをお持ちの方は、出発前に家で水を汲んでおくとよりスムーズです。ジャグがない方は空のペットボトルに水を汲んでおくのもおすすめです。
解決アイテム2: アウトドア用シンクやバケツ
次に必要なものは、アウトドア用の簡易シンクやバケツ。ジャグの水受け、簡易的な洗い場、洗い物を入れておく容器として機能します。アウトドア用のシンクは、ターポリンなどの防水性の高い生地でできた折りたたみ式のものや、火にかけられる丈夫なステンレス製のものまでさまざまです。
解決アイテム3: アルカリ電解水スプレー
最後は、スーパーや100円ショップで入手可能な、アルカリ電解水スプレーです。さっとひとふきするだけでちょっとした油汚れが落とせ、除菌効果もある優れもの。汚れが些細なものはこれで洗浄することで、あとでたくさんの洗い物をまとめて洗わずに済みます。食器以外にも汚れたギアの洗浄にも使えて便利です。
キャンプの洗い物の悩み②頑固な焦げ
解決法: 焦げ落としグッズを用意する
続いてよくあるのがクッカーなどの焦げ付き。外気にさらされた状況で調理するアウトドアシーンでは家のキッチンより火加減が難しいです。そのためうっかり鍋の底などを焦がしてしまいがち。家で処理するのもいいですが、現地でささっと解決できたら後々楽になります。そんな時のために焦げ落としアイテムを用意しておきましょう。
解決アイテム1: スクレイパー
鉄板やステンレスの鍋にがっちりこびり付いた焦げを落とすのに便利な道具が、スクレイパーと呼ばれる金属製のヘラです。大きな焦げをがんがん削り取れるので、焦げ落としが捗ります。テフロン加工された鍋は使用するとコーティングを傷つけてしまう恐れがあるので使用は避けましょう。
解決アイテム2: 竹ささら
コーティングされたクッカーや、シーズニングされたダッチオーブンなどの焦げ落としに適したアイテムが、竹ささらです。小型の竹ぼうきのような道具で、スクレイパーより優しい力で焦げを擦り落とせます。メスティンなどのやわらかいアルミ製のクッカーにも有効です。
解決アイテム3: 重曹
家でも大活躍の頑固な焦げ落としの定番、重曹(炭酸水素ナトリウム)です。使い方は、焦げた部分が浸るくらいの水をクッカーに注ぎ、スプーン2杯分ほどの重曹を入れ、沸騰させて約15分煮込んで放置するだけ。すると、たわしで落とせるほど焦げが落ちやすくなります。アルミ製のクッカーは重曹を使用すると表面が溶けてしまうので別の方法を用いましょう。
解決アイテム4: お酢
重曹でも落としきれないほどの頑固な焦げや、メスティンなどのアルミ製のクッカーにはお酢が有効です。使い方は、水1Lに対して大さじ4〜5杯のお酢を入れ、弱火で約10分煮てスポンジなどで擦るだけ。蒸発した酢でむせるので、家で処理する場合は換気に気をつけましょう。
キャンプの洗い物の悩み③洗い物が多い
解決法: 洗い物を減らす
洗い物に時間がかかる原因の一つには、余計な洗い物が多いこともあります。洗い物を減らす工夫をすれば、手間と時間を減らせます。そのための便利なアイテムを紹介していきます。
解決アイテム1:まな板シート
肉を切ったまな板で他の食材を切るのは衛生的にNG。その度にまな板を洗うか複数のまな板を用意して対応するのが普通です。そんな手間を減らせるアイテムがスーパーや100円ショップで入手できる、まな板シートです。まな板の大きさに合わせてカットし、食材の下に敷けばまな板を汚さずに済む便利なアイテム。そのまま持ち上げてカットした食材を鍋などに入れられる点も優秀です。
解決アイテム2:使い捨てのビニール手袋
洗い物は食器に限りません。食材を素手で扱うと油や食材の汁が付くたびに手を洗うことになります。そんな時におすすめのアイテムが、使い捨てのビニール手袋。手を洗う頻度を減らせるうえ、肉や魚などの生物を衛生的に扱えます。こちらも100円ショップで入手可能です。
キャンプの洗い物の悩み④冬キャンプで油が落ちにくい
解決法:お湯を沸かす
秋から春先のキャンプでありがちなのが、寒さによって油が固まり、洗剤だけで汚れを落としきれないケース。そんな時はお湯を沸かして、洗い物にかけておくことで驚くほど汚れが落ちやすくなります。
解決アイテム:大きめのケトル
洗い物用や暖かい飲み物用など、寒い時期はお湯をたくさん使うので、少し大きめのケトルを用意しておくと快適です。洗い場の冷たい水でかじかみながら洗い物をせず、テントサイトで座って温かい飲み物を飲みながらぬくぬく洗い物をしましょう。
効率よくキャンプの洗い物をして、のんびり過ごそう
キャンプでの洗い物をスムーズにする方法は、便利なアイテムや知恵を使って効率よく洗い物をすること。そして、洗い物をなるべく出さない工夫をすることです。自分なりの洗い物セットを準備して、キャンプのクオリティをアップさせましょう。
アウトドアライター兼スタイリスト。
キャンプギアと服と食が好き。新しいもの、わくわくするものを求めて、日々彷徨っています。休日の楽しみは、最高の景色の中で、気の合う仲間たちと朝から昼まで飲んで食べること。