存在を知ってから、いつか必ず行ってみたいなと思っていた場所があります。ここを拠点にして遊んだら心身共に充実するだろうなぁと。その場所は、野尻湖にたたずむゲストハウス『LAMP』。抜群のロケーション、地元のおいしい食材を堪能するべく長野県信濃町をめざしました。

泊まる・遊ぶ・食べる・ととのう。元気になれる4つのキーワード

東京から車でおよそ3時間。長野県信濃町にある野尻湖は、雄大な斑尾山と黒姫山のふもとにある大きな天然湖です。標高654mの高原にあり、朝は清々しく、夜は満点の星空が広がり、とにかくアウトドア好きにはたまらないロケーションです。

そんな野尻湖の湖畔にふさわしい居心地のいいゲストハウスがあります。その名も『LAMP』。

泊まる・遊ぶ・食べる・ととのう。元気になれる4つのキーワード|「“アウトドア拠点×大自然サウナ”。野尻湖のゲストハウス『LAMP』で過ごすぜいたくな時間」の2枚目の画像

もともとあったアウトドアスクールの宿泊施設を改装し、2013年5月にリニューアルオープンしたLAMP。外観はそのままに、内装は木のぬくもりを感じられるようにリノベーション。改装のときに出た廃材を一部に再利用し、2~3ヵ月かけてスタッフみんなでDIYをしてリスタートを切りました。

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「LAMPをひとことで表すならば、“365日遊びの拠点”です。遊んで、食べて、ととのえて、寝る。ここはそんな4つのキーワードを叶えられる複合施設です」

そう語るのは、2代目支配人である岡本共平さん(愛称マメさん)。このゲストハウスを取り巻く環境に惚れ、LAMPの料理長として2015年に東京から移住してきました。

「信濃町エリアは、本当にロケーションがいいんですよ。湖があって、山があって、スキー場もある。すぐそばに天然のアウトドアフィールドが広がっています。しかし、かつて1970年代のスキーブームで栄えた信濃町もいつしか人口が減り、現在は過疎化が進んでしまっている状況にあります」

いったんは栄えた町が、時代の流れとともに衰退していく。当時ここでアウトドアスクールを営んでいた支配人の息子さんが「再び地元を活性化させたい」との思いで経営を受け継ぎ、多機能ゲストハウスとしてプランニング。その後、縁あってマメさんがLAMPの料理人兼2代目支配人として加わることになったといいます。

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「場づくりの基本は、まず人が集まる場所を作ってコンテンツを肉付けしていくこと。ロケーションのよさと場づくりは密接に結びついているけれど、ロケーションだけに頼っちゃいけない。多くの人に来ていただくためには、本当に満足できる宿やレストランも必要なんです。だから、LAMPがその役割を担えたら、と」

料理長として加わったのち、レストランのメニューを一新したマメさん。ディナーには信濃町産の新鮮野菜をふんだんに取り入れたり、県内の蓼科山麓で育ったポークを使ったり、土地のよさを生かしたメニューを考案。どれも食べ応えがあるので、遊び疲れたあとでも満腹になれるし、なにより絶品……!

このときはお肉料理も注文しましたが、野菜の旨みだけでも白米がすすむ、すすむ! マメさんは様々なジャンルの料理を学ぶため、およそ2年間で30店舗以上の飲食店で働いた過去があるそうで、その経験を活かし、素材の旨みを生かした味付けにこだわっています。

もちろん、レストランのみの利用もOK。本当においしいので、これを求めてLAMPに来る、なんていうプランも大いにアリ。“LAMPのご飯はとにかくおいしい”、そんな口コミがあるのも頷けます。

野尻湖にサウナ旋風、来たる

そしてレストラン同様、賑わっているのが“野外サウナ”の存在。LAMPでは2019年の春、敷地内にログハウスの「THE SAUNA」を新設。これが今、多くのサウナ愛好家が集う話題のスポットになっているんです。

野尻湖にサウナ旋風、来たる|「“アウトドア拠点×大自然サウナ”。野尻湖のゲストハウス『LAMP』で過ごすぜいたくな時間」の2枚目の画像

「サウナをオープンしてからの1年間、LAMPに来てくださるお客さまが増え、今までアウトドアとは縁がなかった人にもたくさん足を運んでいただきました。きっかけはサウナであっても、信濃町に来たら美しい湖があって、2,000m級の山々に囲まれたすばらしいロケーションだった。その景色を味わえるカヤックやスノーシューもあって、おいしい食事もある。そのなかには地元の野菜も入っているので、知らず知らずのうちにこの町のことを知ってもらうことができるんです」

サウナを通して、「LAMPが複合施設である意味をより実感した」というマメさん。これからの春シーズンは、山菜狩りを楽しめる信濃町。冬にサウナ目的で訪れた人が、山菜採りのハイキングツアーに予約して帰ることもあるそう。

また、サウナ後の食事を通して地元野菜のおいしさに触れ、道の駅で買って帰ったり、次回の宿泊予約を入れたりする人もたくさんいるんだとか。LAMPはまさに、“大自然との架け橋”になっているのです。

この取材中も20代~30代の“サウナー”のみなさんが次々とLAMPを訪れ、憩いの時間を過ごしているのが印象的でした。なかにはレンタカーの人、新幹線やタクシーでやって来る若い年代のグループもいて、決して交通の便がいい立地ではありませんが、ここにはそれだけの魅力が詰まっているんだなぁと、周りをみても感じました。

野尻湖にサウナ旋風、来たる|「“アウトドア拠点×大自然サウナ”。野尻湖のゲストハウス『LAMP』で過ごすぜいたくな時間」の8枚目の画像

「野尻湖とサウナって相性がいいと思うんですよね」という、サウナ好きスタッフのひとことからはじまったLAMPの野外サウナ。新設にあたりフィンランドへ視察しに行ったというほど、本格的なサウナを楽しめるようになっています。

サウナでダラーっと汗をかいて、野尻湖ダイブでクールダウン、なんていうのも想像しただけで最高すぎる……!

興味がなくても、おのずと自然を好きになれる場所

移住を決める前に信濃町へ視察に来たというマメさんは、「水と空気がきれいなことに心から感動した」と話します。

「単に田舎だからきれい、ということじゃないんです。日本海側から吹く風を2,000m級の山々が受け止めて信濃町に吹き下ろしているので、水と空気が特段美しい場所だと言われているんです。湖畔でただ寝そべったり、コーヒーを飲んだり、身体を動かしたくなったら野尻湖で泳ぐのもいい。水と空気がきれいな場所で、ただただのんびりしに来てほしいです」

LAMPと出会い、東京渋谷区から長野県信濃町へ移住したマメさん。周囲をとりまく環境が違い過ぎることは容易に想像できますが、移住して5年経った今でも不便さは感じていないと言います。

「田舎だから○○ができないというリスクは、昔より確実に減っているので不便さは感じません。今となっては、満員電車に乗る方が自分にとってはよっぽど不便だったなって思います」

マメさんが今住んでいる家は、目の前に黒姫山と妙高山が見える高台。ベランダにアウトドア用のイスを置いてパソコン作業する、そんなことも生活の一部になっているそう。

「東京に住んでいた頃は、すぐ目の前はマンションだし、高速道路の高架下だったので、ベランダで仕事するなんて考えもしませんでした。僕はインドア派ですが、住環境さえ整っていれば水と空気がきれいな場所の方がいいし、自分で仕事を生み出せさえすれば、住む場所を限定する必要はなかった。それは移住して分かったことです。僕のように特別自然が好きだったわけじゃなくても、水と空気がきれいなだけで身体が浄化されるってこと、信濃町に来ればみんな気が付くと思いますよ」

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働き方が多様化している現代。ひとたびスマホを開けば、欲しいものもかんたんにネット通販で手に入る便利な時代でもあります。最近は、LAMPにワーケーション(※1)しにくる利用者も増えつつあるそうで、「そういった選択肢のひとつにLAMPがあってほしい」とマメさん。働き方、暮らし方、生き方は自由であっていい。そんな現代にここはぴったりの場所ではないでしょうか。

(※1)仕事(work)と休暇(vacation)を組み合わせた造語。休暇中に旅先などで仕事をする新しい働き方のこと

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「LAMPはまだまだ発展途上です。野外サウナのように今後また新しいコンテンツが加わることもあるし、極端な話、レストランがある日ラーメン屋になることだってあるかもしれません(笑)。ここ信濃町が“大自然の入り口である”ことを知ってもらうことが一番大事なことなので、まずはみなさんに来ていただくことが重要。変化を恐れず、満足してもらえるようなワクワクを作っていきたいですね」

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心身共にくつろげて、おいしいゴハンも食べることができて、湖畔にぷかぷか浮いてリフレッシュしたり、サウナでととのったり……。アウトドア好きはもちろん、ふだん自然とは縁遠い人でも満足できるオアシスのような多機能ゲストハウス。

灯りのある場所には、自然と人々が集まるもの。そんな願いを込めて名付けられた『LAMP』には、これからもたくさんの人々が吸い寄せられるに違いありません。

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『LAMP』
<Address> 〒389-1303長野県上水内郡信濃町野尻379-2
<Access> 上信越道「信濃町IC」下車、車で約7分
<Instagram> https://www.instagram.com/guesthouse_lamp/
<Facebook> @sundayplanning.guesthouse.lamp
<Website> https://lamp-guesthouse.com
*営業日についてはオフィシャルサイトをご確認ください



(写真・Hao Moda

山畑 理絵

春夏秋冬、日本の美しい山を求めて歩きまわっています。

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この記事を書いた人

山畑 理絵

音楽プロダクションの制作、アウトドアショップの販売員を経てライターになる。のんびり日帰りハイクからガッツリテント泊縦走、トレイルランニング、ボルダリング、スキーと四季を通してフィールド三昧。アウトドア媒体をメインにライター活動をする傍ら、アロマテラピーインストラクターとして「山とアロマ」をテーマに、神出鬼没なワークショップを展開中。

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