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プレミアムなキャンプの日に。一度はやってみたい、鯛の塩釜焼き|WHAT A DELICIOUS OUTDOOR #11

キャンプがライフスタイルになってきた。

そう感じるキャンプLOVERも多いのではないでしょうか。日常のなんでもない週末にいつものようにキャンプへと出かけることもあれば、特別な日、たとえば友人の誕生日をキャンプで祝うなんてこともあるかもしれません。

今回は、そんな特別なキャンプの日にチャレンジしたい、文字通り”めで鯛”料理、鯛の塩釜焼きに挑戦してみたいと思います。

この日に合わせて立派な鯛を用意してくれた、アウトドア体験施設CLUB3719の檀さん。豪快な塩釜焼きのスタートです!

アウトドアでの塩釜焼きは、季節の葉っぱがポイント?!

塩釜焼き自体は工程はシンプル、材料もほとんどないので順を追ってみましょう。

鯛はエラ、ウロコ、内臓を抜いて綺麗にしておきます。

用意する塩は5kg。これにノリとしての効果を狙って卵白5つを混ぜます。塩の量は魚の大きさにもよってきますので、レシピとしては「塩1kgに対して卵白1つ」と覚えておくと良いでしょう。

塩を底面に敷き詰めたら、鯛を載せる前に季節の葉を広げます。今回は8月末だったので紫蘇の葉を使用しました。

DAN’s Point!
・火加減の難しいアウトドアでは、紫蘇や季節の葉っぱで包むことで焦げから守ってくれます!

あとは塩を全体をコーティングしてあげれば塩釜の準備はOK!

オーブンを使えば20〜30分で焼き上がりますが、アウトドアでは1時間弱。塩に焼き色がしっかりつくまで焼き上げます。

今回はこのようにレンガと鉄板で作った即席アウトドアオーブンで焼きます。見た目も豪快でここまでだけでキャンプシーンでも大盛り上がり間違いなし。

約1時間後、綺麗に焼きあがりました。そしてここからがまた塩釜の醍醐味のひとつ・・・

塩釜、開封の儀。鯛が現れるのを楽しみに、凝固した塩を打ちます。

綺麗に焼きあがった鯛が現れました。ここまできたら、後は鯛から綺麗に塩を取ってあげます。

どうでしょう。塩釜によって水分を失わず、ふっくらと焼きあがった様子がお分かりになるかと思います。この優しい焼き加減も塩釜の魅力なのです。

焼いた鯛は、余すことなく使う

そのまま食べるのはもちろん、今回は部位によってプラスで2種類の調理をしました。実は塩釜焼きは、作ったはいいけれど食べるのに困りがちなんです。ここでご紹介する調理をすることで余すことなく堪能することができますよ。

鯛を添えたフレンチ風キノコのソテー

まずはこちら。先ほどまでのワイルドなアウトドア料理から一転、上品なフレンチ風メニューです。ここでは塩釜で焼いた鯛の上面を使います。上面は火から遠いので焦げてなく、ふっくらしているんです。

① しめじ、エリンギ、白ひらたけを食べやすいサイズに切り、オリーブオイルでソテー
② バター、赤ワインで味をまとめる
③ 隠し味に砂糖(大1)を加える
④ 鯛の皮の代わりに、8枚切りのトーストを半分にスライスしスキレットでカリッと焼きあげる
⑤ ソテーしたキノコと鯛、トーストの順に重ねて完成!

トーストが鯛の皮のような食感をプラスしてくれますよ。

塩釜の鯛茶漬け

鯛といえばお茶漬け!という連想をする方もいらっしゃるのではないでしょうか。塩釜焼きは、末端部分や底面がカリカリに焼けます。しかも塩っけもとても強いからお茶漬けに入れるとちょうどいいんです!

お茶漬けの出汁の材料は以下のとおりです。

<材料>
・ 骨
・ おかしら、ヒレ
・ 昆布
・ しいたけ
・ うす塩

塩は鯛から溶け出すので、出汁だけ飲んでみてちょっと物足りたいなってくらいに抑えるのがポイント。三つ葉やいくら、辛子明太子など彩りや味にアクセントを加えるものを最後に載せるとより食欲が増します。

塩釜で使った塩は、パスタを茹でる時に使うといいですよ。

特別なキャンプの日には、鯛三昧で

いかがでしたか?

プロセスも出来上がりも、そして幅広い調理も楽しい鯛の塩釜焼き。もともと祝いの席などで作られることの多い料理なので、大切なお友達や家族などのお祝いキャンプで挑戦してみてはどうでしょうか?きっとその日は忘れられない日になるはずです。

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ライター:
羽田裕明