キャンプシーンでよく目にするチェアの一つ、カーミットチェアをご存知ですか?sunsetclimaxは人気のカーミットチェアとコラボチェアを販売していますが、その長年変わらぬ人気の源は何か?今回、カーミット社のCOO(最高執行責任者)であるミラー・シェリルさんに、そのバックストーリーとして誕生秘話など興味深い話をお伺いしました。
ーーこんにちは、ミラーさん。まずは、日本のファンの皆さんに自己紹介をお願いします。
私はテネシー州ナッシュビル生まれのナッシュビル育ち。フロリダ州マイアミのビジネススクールでマネージメントの学位を取りました。小さなビジネスにずっと興味を持っていたので、カーミットチェア社を経営している両親を助けるために、故郷のナッシュビルへ戻るきっかけとなったんです。
ーーご両親にとって、さぞご自慢の息子でしょう。カーミット社の設立の歴史やロケーションなどを教えてください。
Kermit Chair社の歴史は、もともとIBMのエンジニアをしていたバイク愛好家のカーミット・イースタリングさんが、1984年にカーミットチェアをデザインしたころまでさかのぼります。
彼は自分のバイクに携帯できるような自分用の軽量キャンプチェアを作りたかったそうです。小さなキャンプ場やバイクレース場で、彼が作った椅子の噂が知らぬ間に口コミで広まり、Kermit Chairが誕生しました。
カーミットさんは自分の会社を売却するまでのおよそ20年間、カーミットチェアを作っていました。私の父のトム・シェリルはこのチェアにとても親しみを感じていて、カーミットさんからこの会社を買う事を決断。父は母と一緒に現在13年間Kermit Chair社を経営しています。私は5年前にこの会社に入りました。
現在テネシー州のナッシュビルに事務所があり、またここから北に2時間ほど離れたところのレッド・ボイリング・スプリングに生産拠点を置いています。
ーーカーミットチェアは素晴らしいデザインとギミックに溢れています。なにか興味深い開発秘話などがあれば教えてください。
もともとカーミットチェアを発明したのはエンジニアだった方です。なので、30年以上も変わらないクレバーなデザインを思いつく能力を開発に注ぐことが出来たんでしょうね。彼の目標はバイクのサドルバッグの中に丸めて収納できるチェアを作り出すことでした。そして、それに成功したんです!
ーー素晴らしいですね!これまでにどのくらいのチェアを生産したんでしょうか?また、カーミット社の職人さんやスタッフに興味があります。紹介してもらえますか?
私たちがKermit Chair社のオーナーシップを取得して以来、会社は成長し続けています。カーミットさんの時代は年間約600台くらい生産していました。私たちは年間1,000~2,000台くらいの規模から始めて、最近では4,000台以上生産しています。
我々は小さな会社ですが、自分たちの製品をひとつひとつ作り出すことが出来る、とても素晴らしいチームがいます。私たちはスタッフみんなを愛しています!工場の仲間たちがいなければ、私たちが追求しているような高品質で、快適なキャンプチェアを世界中の皆さんに届けることが出来ないでしょう。
ーーカーミットチェアに座ってみれば、スタッフの皆さんが素晴らしいって分かりますよ!ところで、日本では現在キャンプがとても流行っていて、アメリカのキャンプ文化にとても興味があります。現在のアメリカのアウトドアの文化やトレンドはどんな感じですか?
アメリカでは、キャンプというのはいつでもポピュラーで、流行を問わないアクティビティです。みんなアウトドアが好きで、自然の中で時間を過ごすのが好きなんです。何週間も続けて国中を渡りながら長いアドベンチャーを楽しんだりする人もいれば、週末やたった一晩だけでもキャンプに行きたいっていう人たちもいます。
ーーアメリカって本当に大きい国で、自然に馴染み深いんですねぇ。ミラーさんはよくキャンプに行かれるんですか?
私がキャンプに行きたいと思っているほどは、キャンプに行けてないですね。年に4~5回くらい。キャンプって本当にリラックスできますよね。
最後に行ったのは去年の秋、結構大勢の友人グループと一緒に、北フロリダで行われた小さな音楽フェスに行きました。自然の中で本当にリラックスした時間を楽しめたし、大好きな友人たちと素敵な音楽が揃ったキャンプが本当に好きなんです!
ーープライべートのキャンプはどんな感じですか?どのようなスタイルでしょうか?
かなりシンプルなキャンプサイトが好みですね。週末キャンプに行くなら、通常は日中の日陰を作るために、テントの横にカノピーを設営。あとは、料理をするための小さなストーブ、食材や軽食なんかの保存用にクーラーボックスをいつも用意します。
それにもちろん、のんびりする為にたくさんのカーミットチェアも(笑
ーーそう思います。シンプルなキャンプサイトが一番ですよね。アメリカからグランピングって言葉を耳にします。どんな感じでしょうか?
グランピングっていうのは、典型的な若者たちや、限られた富裕層によって取り入れられている新しいキャンプスタイルですよね。都会的なライフスタイルの快適さを維持しながら、街中での生活に多忙を極めた人たちが解放されるための方法のひとつになってますよ。すごく楽しそう。でも、個人的にはまだ試したことがないんです。
ーーいいですね!もし今度グランピングを試してみたら、感想を聞かせてくださいね。
ーーsunsetclimaxとのコラボはどう感じていますか?私たちのカスタムファブリックの感想はいかがでしょうか? また、シリアルナンバーのようなアイデアはどうでしょう?
sunsetclimaxとのコラボはドキドキします!お互いの製品の品質がとてもいい感じにフィットしていると思いますね。
sunsetclimaxの張地は、これまで私が見てきたカーミットチェアの中で最高にヘビーでストロング張地。これなら長い期間の使用に耐えられるはずです。
それに、椅子にシリアルナンバープレートを付けるというアイデアが気に入ってます。シリアルナンバーがあることで、今自分が座っている椅子はユニークで特別な椅子なんだっていう気持ちにさせてくれますよね。実は私もとても限られた数量でユニークなものを作りたいなって思っていて。たぶん、違う木材で色のスキームが異なる材で。
だから、シリアルナンバープレートは素晴らしいアイデアだと思いますよ。
ーーありがとうございます!私たちも本当にこのコラボに興奮しています!最後に日本のファンの皆さんにメッセージをください。
日本のファンの皆さんには私の感謝の気持ちを十分に表現しきれません。私は日本の皆さんがあたたかくカーミットチェアを受け入れてくれて本当に感謝しています。
これまで自分たちの製品を日本で宣伝していたわけではないので、これほどまで海外で有名になっているなんて、正直、驚いています。5~6年前に数名のキャンプブロガーの方が、私たちの椅子についてブログに載せてくれたくらいで、気が付けば、日本のお客さまからとても強く、ポジティブな反応を受け取るようになりました。
私たちももっと海外に向けて発展していきたいと思います。今後引き続き、日本のファンの皆さんとさらに強い関係を築いていきたいと思います!
ーー日本のファンの皆さんもミラーさんからこのインタビューを通してお話しを聞けて、とても喜んでいると思います。本日はありがとうございました!
カーミットチェアにより親しみを持ったのではないでしょうか。私たちもカーミットチェアのユーザーのひとりとして、長く大事にカーミットチェアを使っていきたいと思います。