1862年にスイスで設立された「MAMMUT(マムート)」は、高品質のプロダクトと類い稀なブランド体験を提供するアウトドアブランドです。
今回カバンの中身を見せてくれたのは、マムートアシスタントブランドマネージャーの宇津木さん。普段から山や自然を守るためにできることから気をつけて生活をしているという彼のカバンの中身は……?
「物を買うときには、その意味を考えてから買うことが多いですね」。そう話すのは、クラフトマンシップやストーリーのある熟成されたモノが好きだという宇津木さん。
「かれこれ8年くらい使っているプロトレックの腕時計は有名なプロ登山家の竹内洋岳さんがプロデュースしたものです。このスイス製のサバイバルナイフも壊れにくく使いやすい逸品。一見普通に見えるものでも、見る人が見れば良さがわかる。そんなアイテムに魅力を感じます」。
世界屈指の長い歴史と伝統を誇り、サステナブルな未来を目指す企業としての実績も豊富なマムートに勤める彼の登山用カバンの中には、クラフトマンシップが感じられる高品質なアイテムが詰められていました。
愛用しているカバンはMAMMUT Active Spineテクノロジーを搭載したDucan Spine 28-35。
「人間の生体力学に基づいて設計されているので、登山をするときの立体的な動きに追随してくれます。Active Spineが搭載されていない登山用のバッグにはもう戻れません」。
「この水筒も一見ただの水筒に見えますが、実は保温機能がとても高いんです。山ではお湯がとても貴重です。標高が高くなるにつれて外気が低くなり、場合によってはお湯を沸かすのに10分以上かかることもあります。ですが極寒の環境ではあまり悠長に構えてはいられません。
登山をする上で安全管理は絶対に必要なこと。安全管理を怠ってなにかトラブルが起きたときに困るのは自分自身です。そのため登山用のギアは頑丈さや性能重視で選んでいます」。
たとえば先輩から譲り受けたプリムスのバーナーは、トータル20年以上第一線で活躍し続けています。
「カバンの中身からは少し逸れますが、この靴もそう。靴底を張り替えたり、都度メンテナンスをしながら大切に履いています。今回ご紹介したギアはどれも僕にとっての相棒です。
頑丈で高性能なギアを揃えているので基本的にひとつのギアを何年も大切に使いますが、新商品にも目がありません(笑)。欲しいアイテムがあるときには山岳ガイドやアスリートなどアウトドアのプロの意見を参考にしながら自分自身のニーズに合うかどうか徹底的に検証します」。
最後に、仕事でもプライベートでもよく登山をするという宇津木さんに登山をするときに持っていくと良いオススメのアイテムについて聞いてみました。
「お気に入りのお菓子とか、なにかテンションが上がるモノを持っていくと良いと思います。登山って山頂にたどり着いたときは達成感もあり景色も綺麗で本当に気持ちが良いのですが、登りきるまでの間には心が折れそうになるくらい辛い瞬間が何度も襲ってきます。
限界に近づいた心と身体を立て直すためにも、セルフメンテナンスは必要。些細なことですが、お気に入りのお菓子などがあるだけで「もう少し頑張ろう」と前向きな気持ちになるものなんですよ」。