ご褒美とは…登山道を歩いていて不意に現れる絶景。視界が開ける。富士山が見える。地図にも記載されていないポイント。
※個人的な山用語として活用しています。
この「ご褒美」があるかないかで、山歩きのテンションも大きく変わってきます。
標高が高い山ほど「ご褒美」の登場回数は増え、低山になると「ご褒美」がなく山頂に辿り着くこともあります。
そこで今回は、「ご褒美」がなくても我慢して登れる山を紹介します。
耳を疑いたくなりますが、山梨県の日向山(1,660m)山頂には白砂のビーチがあります。
また山頂からの景色は3,000m級と言われ、抜群の眺めです。
この白砂の正体は花崗岩が風化したもので、写真左の岩もいつか砂のようになりビーチの幅も広がるかもしれません。
山頂付近だけでなく稜線まで白砂なので、異空間にいるような錯覚にも陥ります。
決して海岸ではないので、走らないようにしてください。滑落したら一気に奈落の底です。
ところどころに花崗岩の凸アートがあります。
新緑や紅葉シーズンには白砂とのコントラストが美しい、写真が撮れるはずです。
花崗岩はもろい一面もあるので、記念撮影のさいはくれぐれも気をつけてください。
言うことなしの日向山かと思いますが、登山口から山頂までいっさい「ご褒美」がなく、単調でつまらない樹林帯を歩きます。
山頂までの行程も楽しみたい人には物足りないかもしれません。
私もブーブー言いながら歩きましたが、突然、広がる景色とビーチが山頂にあるなら、納得して我慢できるはずです。