.HYAKKEIをご覧のみなさま、こんにちは。ライターの田中嘉人です。
今日、僕は山梨県鳴沢村にある「道の駅 なるさわ」に来ています。富士山が照れて隠れてしまいましたね。
前回は富士吉田を出発し、富士ビジターセンター、大田和を経て、足和田山へ入り、河口湖、西湖を横目に春のトレッキングを楽しみました。
そして今回はさまざまな伝説が残る「青木ヶ原樹海」へついに突入。実際のところ、樹海はどんなところなのか。迷うことはないのか。そもそも怖くないのか……かなりドキドキしながら進んだコースの模様をお届けします。
<今回の予定コース>
道の駅なるさわ→紅葉台入り口→青木ヶ原樹海→精進湖民宿村→本栖湖
まずは東海自然歩道への合流を目指します。国道139号線をひたすら西へ。
富士緑の休暇村という保養施設を左手にアスファルトの道をどんどん進みましょう。
歩道が狭い。トラックとかもビュンビュン通るので、気をつけて。
脇目も振らずにまっすぐと。30分ほど歩くと……?
前回の離脱地点である紅葉台入口へ到着しました。
案内看板があるので、こちらでコースを確認しておきましょう。
そして、進路はこちら。歩いてきた国道139号線をくぐるトンネルです。
はやくもちょっと怖いんですけど……。
トンネルを抜けると案内看板が。風穴・氷穴方面を目指しましょう。
それにしても……
いきなりの樹海感……
陽の光を遮るほどの深い森……そしてしばらく進むと……?
こんな看板が現れました。
さらにしばらく進むとこんな案内看板が。風穴が近くにあるみたい。
でも、僕は樹海をひたすら進みます。おや、また看板が見えてきました。
こ、これは……!!!
どんな事情があるにせよ、命は大切にしてほしい……。
どことなくピリッとした空気のなかをひたすらに進みます。
絶対に入りません。
しばらく歩くとボロボロのベンチが。ボロボロすぎてスルーしたのですが、本栖湖までベンチらしいベンチはありません。ちゃんと座って休憩したいなら……でも、すごくボロボロです……。
急にデカイ穴があったり……
いきなり木が倒れていたり……。
ちなみに今回は怖すぎたので、以前焼山を一緒に登った菊池くんと渡辺さんにも同行してもらいました。渡辺さんは照れ屋さんなので写真はナシです。ぽっちゃり二人の様子をどうぞ。
配色とかでビビってしまったのですが、要は樹海の自然を大切にしようねという看板。そのとおり。
やはり富士山の麓にあるだけあって、足元には溶岩が。ゴツゴツとした道が続きます。
今までと違って登ったり下ったりはないけど、常にひんやりとした空気のなかを進んでいきます。
見渡すとこんな感じ。
よく言えば手つかずの自然ですね。よく言えば。
しばらく進むと青木ヶ原樹海についての説明が記された巨大看板が。
晴天でこの明るさってことは曇りだったらどうなってたんだろう……。
とりあえず、道はわかりやすい。
元ベンチらしきそれ。
陽があまり当たらないせいか、溶岩にはびっしりと苔がむしています。
風穴の周りをぐるっと歩いているんですね。
少しだけ明るくなってきました。怖くなければこんなに歩きやすいコースはありません。
でも、すぐに暗くなる。まだまだ樹海は続くようです。
似たような道をひたすら進む。地図があるから迷わなかったけど、地図がなかったらかなり危険ですね。絶対に地図は携帯しましょう。
そうこうしていたら精進湖に近づいてきたようです。
倒木をくぐり……
ひたすらに精進湖方面を目指します。しかし事件は突然やってきました。「意外と大丈夫かも?」。そう思った矢先。
なんじゃこりゃあ!!!
結論としては何かしらの繊維だったのですが、遠くから発見したときはマジで見てはいけないものかと思いました……。思わず「うわっ!!」って声が出た。本当に怖い。こういうものを樹海に捨てるのはやめましょう!絶対に!!
気を取り直して再開です。少しだけ針葉樹林が増えてきたような。
アスファルトで舗装された道を越えて……
しばらく進むと……?
あ!急に樹海が終わった!
樹海の先に突如現れた住宅地……?ここは……??
実は、ここ精進湖民宿村というエリア。数件の民宿が営業中です。
なかなか渋い感じの民宿が立ち並んでいますね。
しばらく前に止まった様子の時計。ちょっぴりミステリアスでノスタルジックな場所です。
かつてこのあたりは上九一色村だったんですね。
やけに綺麗に舗装されたアスファルトをまっすぐ進むと、
再び樹海のなかへGOして、木漏れ日が降り注ぐ薄暗い山道を進んでいきます。
先ほどまでより、幾分道はゴツゴツしなくなりました。
それでも、日の光はうっそうと茂る木々によって遮られます。
ところどころ階段状になっているゾーンも。
比較的歩きやすい道が続きます。
深い森のなかをひたすらに突き進んでいきます。なんだか、少し飽きてきた……?
精進湖民宿村から30分ほど歩くと、再び国道139号線をくぐるトンネルが。
トンネルをぬけるとこんな看板が。このあたりには本栖城なるところがあったんですね。
ずっと歩きっぱなしだったので、休憩。
菊池くんは若いので元気。よくしゃべります。
菊池くんの話はそこそこに、一点を見つめる僕。
とにかく菊池くんはよくしゃべる。何がそんなに楽しかったんだろう……。
コースをチェック。本栖湖はもうすぐだ!
国道139号をくぐってから一気に針葉樹林が増えたような気がします。
先ほどまでのような溶岩もなくなり、ただただ歩きやすいだけの道。
心なしか明るくなってきたような気がします。
久しぶりに東海自然歩道の看板を発見。とにかく道なりに行けば迷わない!
だんだん明るくなって、森の雰囲気が変わってきました。
この看板によると本栖湖はすぐそこだ!
アッ!急に開けた!!
比較的綺麗に整備された道を進んでいくと……
なかなか本栖湖にはたどり着けない……!もうすぐじゃないのか……!
舗装された道を越え、再び山道へ……!
この看板を越えると、ようやく……?
きました!本栖湖!!いや〜思ったより長かった!「道の駅 なるさわ」からすぐかと思いきや、4時間ほど時間を費やしてしまいました。
それにしても、今日ってこんな天気よかったのか……!本栖湖といえば、千円札に描かれている富士山の絵のモチーフになった場所。他にも、水深が富士五湖で一番深かったり、水の透明度が本州のなかでトップクラスだったり。一見地味ですが、なかなかのスポットです。
より湖面が見えやすいところへ移動します。
どーん!天気最高!水面が眩しい!!
というわけで今日はここまで!本栖湖すぐのレストハウスで買った名物の富士山サイダーを……!
一気飲み!!!!うめええええええ!!!!
出発が昼過ぎになってしまったので、バスの時間などを考慮し、今日は本栖湖でゴールにします。
青木ヶ原樹海というなかなかドキドキのコースでしたが、天気が良かったことと仲間がいたことのおかげで無事にクリアできました。次回は、いよいよ静岡への県境へアタック!静岡は僕の出身地でもあるので、歩いて故郷まで帰ってきたと思うと感慨深いものがあります。果たして無事に静岡入りを叶えられるのか!?
それでは、次回もお楽しみに!!また会いましょう!!
(撮影:菊地誠、渡辺結)