焚き火バカのアウトドアマン2人がお届けする、焚き火アイテムレビュー企画。第2回目は、焚き火をおこなう中でのはじめの一歩、「焚き付け」です。
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猪野:「いよいよ焚き火シーズン!」
見城:「朝晩はかなり冷え込んで、焚き火が恋しくなってきたね」
猪野:「人肌も恋しいので、華を足してみました」
齋藤:「よろしくお願いします。焚き火は初心者なので、お手柔らかに」
猪野:「アウトドアにどっぷり浸かっている私たちより、初心者ならではの素直な感想が聞けるはず」
見城:「では、さっそく始めましょう」
第1回の「焚き火台編」、ご購入の参考になりましたでしょうか?
その焚き火台を活かすも殺すも、焚き付けが大事になります。日常にあるマッチやライターでも良いですが、いまは数多くの焚き付けアイテムが発売されています。アナログから超便利なアイテムまでを実際に試し、検証してみました。
見城と猪野がメーカーさま様に怒られない程度に、ガチにコメントしています。
見城:「焚き付けがスムーズにできないと格好悪いし、限られたアウトドア時間を有意義に過ごせなくなるよね」
猪野:「そうですね、この季節は焚き火がないとアウトドアは始まらないですからね」
見城:「火起こしはアウトドアの基本。料理や暖をとることができないと、キャンプも台無しになる」
猪野:「焚き火バカとしては外せないアイテムです」
見城:「焚き付けアイテムも時と場合によって使い分けられると良いよね」
それでは、早速きになる焚き付けアイテムを試してみましょう!
非常用としても持っておきたい、キーホルダーのようなファイヤースターター。ライターのようにガス切れもないので安心です。マグネシウム合金とステンレススチールを擦ると火花が発生し、火種としてガスバーナーにも使えます。雨や結露で濡れていても使用可能です。
焚き火のさいの使用方法としては、小枝や杉の葉を敷き詰めた上に、綿のような細い繊維のもの(麻紐をほぐしたもの)を置いて、それにめがけて火花を飛ばします。むやみに擦るのではなく、ファイヤースターターにストライカーを30度の角度で擦ると火花が飛びやすいです。発火回数は約3,000回。
猪野:「便利だけど、コツを掴むまでが大変かも。力任せに擦っても発火しない」
齋藤:「そうなんですよ、コツを掴むまでは、火花は出るけど点火までは至らない」
猪野:「風が強いときは、特に厳しいですね」
見城:「ますは火花を飛ばして発火させることを習得しないとね。原始的なアイテムだから、遊び心というか男心をそそるかも」
ライトマイファイヤー「ファイヤースチールスカウト2.0」
¥1,700(BFFS)
(カラー)ライム、レッド、グリーン、シアンブルー、ココシェル(¥1,800)
http://highmount.jp/list/lightmyfire/sparkingfirecollection/
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆
慣れれば☆もアップ
○着火性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
焚き火よりガスバーナーの着火に向いているので、標高の高い登山向き
○耐久性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
使用回数がずば抜けている
○目立ち度
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆
カラーリング豊富なので、色によっては目立つ
○携帯性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆☆
キーチェーンや携帯にぶら下げておける
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
一回あたりの発火は約50銭。
ライターと同じ操作でホイールを回すことでフリント(火打石)が擦れて発火する仕組みです。器具にはホイールを回す方向も表示されているので、失敗することもなくなります。
固くて平らな場所で、裂いた麻紐やコットンボールなどに着火させてから、焚き火台に移します。その際に火傷の恐れもあるので、手袋は必ずするように。ホイールの方向を間違えなければ、押し出しても良いです。換えのフリントも付いていますが、特殊なフリントではないのでホームセンターなどでも購入できます。
見城:「これは簡単だし、分かりやすい。ライターみたいに擦る感覚だよね?」
齋藤:「簡単な原理だけど、持ち手が短いので力が入らず、点火が難しいですね」
見城:「でもフリントの交換も工具が必要ないし、長く使える。専用ケースもあるから、収納も良い」
猪野:「だけど、小さすぎて、なくしそう…」
見城:「てか、さっきからネガティブなコメント、二人とも多くない?」
猪野:「……。次のアイテムこそ!」
UST「マイクロスパークホイール」
¥700(BFFS調べ)
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
シンプルな発火システム
○着火性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
単品では着火しないので、コットンなど着火しやすいものとセットで
○耐久性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
フリントの交換が面倒くさいがホイールの消耗を抑えられれば、長い間、使える。
○目立ち度
見城 ☆☆
猪野 ☆☆
器具の性能は良いが、地味
○携帯性
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆☆
数あるアウトドアグッズのなかでもサイズは小さいが、小さすぎてなくしそう
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
本体の価格が¥1,000以下なのは嬉しい
極太のマッチは、花火のように燃え上がり、水に浸けても、強風でも消えることがないです。どんな悪天候でも最高のパフォーマンスを見せてくれます。
マッチと同じ要領で点火させます。従来のマッチだと燃焼時間が短く、慌ててしまい、すぐに消えてしまった経験があるユーザーも多いはずです。このマッチは約25秒も燃え続けますので、慌てることなく焚き付けに使えます。
猪野:「これは最高ですね。年間50回は焚き火をする私でも、これだけの火力があると安心して焚き付けができます。花火みたいだし、違和感なく使える」
見城:「おっ!褒めた!(笑)。確かにこのマッチは火力が凄いので初心者でも安心だし耐水っていうのも凄いよね。濡れていても使えるってことでしょ?ケースも防水仕様になってるし。ケースだけでも存在感があってカッコいい」
齋藤:「これは最高です。なにより簡単!持つ部分がマッチより長いのでマッチよりも使いやすいし、安心で初心者はまずこれじゃないですか!」
猪野:「少し高い気もしますが、普通のマッチを同じケースに入れておいて、ケースバイケースで使い分けても良いかもしれないですね。」
見城:「それは良いかも。何度か普通のマッチで試してみて、なかなか点いてくれない時に、いよいよ奥の手として使うとか?」
猪野:「あ〜、それモテないパターンですね。やっぱり一回で決めないと!」
齋藤:「そうやって直ぐにモテたがる(笑)」
UCO「タイタン ストームプルーフマッチ キット」
¥1,500(BFFS調べ)
https://www.e-mot.co.jp/naturalspirit/product.asp?id=253
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆☆
どんな自然環境でも安定の発火
○着火性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
発火が良くても焚き付けが湿っていたり、濡れていると燃えない
○耐久性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆☆
防水ケースがあるので、安心
○目立ち度
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
アウトドアマンをくすぐるケースと花火のようなマッチは注目の的に
○携帯性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
ポケットサイズではないのが残念
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆
猪野 ☆
詰め替え可能だが、1本あたり¥125は高い
火吹き棒の突起にあるスクラッパーとフェロセリウムロッドを擦り、木くずや燃料へ着火させます。ほどいた麻紐だと、より引火しやすいです。約1,000回は使用でき、フェロセリウムロッドの交換も可能です。
本体を伸ばすとブラスターになります。長さは約46㎝になるので、火からも遠くなり安全です。筒穴が細いので、ピンポイントで空気を送れます。収納時は約15㎝
見城:「焚き付けの一連の流れとしてブラスターとスターターがセットになっているのは良いよね」
齋藤:「ブラスターだけ買う気にはあんまりならないので、セットなのは嬉しい」
猪野:「一緒に使うものだからお得な感じ。ねじ込み式に一体収納ができると携帯しやすいし、ありがたい」
猪野:「女性が吹く感じも良いですよね(笑)」
見城:「昔のかまど炊きを連想させますな。アウトドアでの火起こしは男の役目みたいなところがあるけど、道具の進化によってハードルが下がったから女性もチャレンジしてほしい」
齋藤:「初めて使ったんですが、ブラスターでこんなにも火が大きくなるのかって思いました。でも、なるべく男性にお願いしたいです(笑)」
VARGO「アルティメット ファイヤースターター」
¥3,600(BFFS調べ)
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
持ち手が長く安定しているため、発火させやすい
○着火性
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
約2,760度の火花を生み出すので、着火もラク
○耐久性
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆
約1,000回使用可能。
○目立ち度
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
火吹き棒の役割も果たす
○携帯性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
細いので収納しやすい
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆
セット価格なので
ドイツ生まれの着火剤。マッチの木の部分が着火剤になっているので、擦るだけで使えます。
圧縮木質繊維にパラフィンオイルを染み込ませた着火剤は、1パック6回分が入っています。マッチと同じ動作で発火します。
発火したら、そのまま焚き火台の中へ置きます。オイルの効果で焚き付け材に簡単に引火しますが、なるべく下に着火剤を置いたほうが火柱は早く立ちます。
猪野:「なんて横着なアイテム。焚き火バカには向いてない(笑)」
見城:「僕は嫌いじゃないよ。こういう合理的な発想が外国人らしくて素晴らしい」
齋藤:「外国製品ならではの楽々アイテム。パッケージも可愛いし、BBQ使用にもいいかも」
猪野:「ケミカルな感じがして、私はちょっと…」
見城:「そこは天然素材だから安心。防災グッズとしても良さそう。一度、点火すれば、優しい炎で約8分間も燃え続けるから、確実に炎も育つね」
猪野:「これで焚き付けできなかったら……(笑)」
ワンダーブリッツ「ワンストライク」
¥350(BFFS調べ)
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆
湿気に弱い
○着火性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
時間が経つと着火剤の効力が落ちる
○耐久性
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆
使い切りを目的にしているので優れてはいない
○目立ち度
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
アウトドアでも災害時でも持ってはおきたい
○携帯性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆
箱なので潰れやすく、オイルの匂いも
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
輸入品なので、購入場所で若干変わるが、安い
充てん式のライターは火口が自在に伸びて、長時間、火を出していても火傷の心配がありません。また専用のケース「C&C.P.H EQUIPEENT」を使い、首からぶら下げておけます。
火口を約6㎝伸ばせます。セーフティロック機能もあるので、誤作動の心配もありません。
ガスが無くなったら、下部にある充填口からSOTO製のカセットガスを充填できます。
見城:「アウトドア用ライターのなかでは、一番、使いやすい。機能的で充てんもできるから、使い捨てずにならず、結果、経済的だしね」
猪野:「ライターを首から下げるのはちょっと抵抗あるけど、よく『火を貸して』って言われて、ポケットから出すのは面倒くさいですからね」
見城:「できればこのケースもセットが良いんだけど…。今回のST-480はターボ式だけど、一般的な火が出るタイプのST-470もあるよ」
猪野:「見城さんって、セット好きですね(笑)」
齋藤:「オシャレなチャッカマンみたいで使いやすい(笑)。レザーケースってところもオシャレ」
猪野:「やっぱ見た目だよね(笑)」
SOTO「スライドガストーチ」
¥2,200(BFFS調べ)
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆☆
炎温度1,300℃の強力耐風バーナー
○着火性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
枝が濡れていても、この威力なら問題なく着火できる
○耐久性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
カセットガスで充てんできる
○目立ち度
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆
威力の割にこじんまり。ケースと一緒ならスタイリングのアクセントにも
○携帯性
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆
ポケットには入れにくいが、ケースがあれば…
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆
ライター感覚で購入するには高い
ロングノズルを採用したことで、熱源が手元から離れています。その効果で安全性がさらにアップし、初心者から火が怖い人、苦手な人も使えます。
燃焼効率も良く、焚き付け材を省いて、薪を直接、燃やせます。
猪野:「これも焚き火好きとしては、ちょっと邪道ですね。焚き付けるというよりは焼き付ける感じ」
見城:「確かにね〜。風情は全く無いよね。でも落ち葉焚きとか焼却炉でゴミを燃やすとか、仕事として火を点けなければならない時には最強なアイテムだよね、これは。ちょっと業務用の匂いがすると言うか」
齋藤:「これは、もはや焚き火で使うものなのか、、、と思ってしまう(笑)。まぁ、いちばん火力もあるし、スピードもダントツですね」
SOTO「フィールドチャッカーVI ST417」
¥4,000(BFFS調べ)
http://www.shinfuji.co.jp/soto/products/st-417/
総合評価(最高評価は五つ星)
○発火性
見城 ☆☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆☆
ガスの残量だけはチェック
○着火性
見城 ☆☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
太い枝や薪も燃やせるが、時間はかかる
○耐久性
見城 ☆☆☆
猪野 ☆☆☆
適合ボンベを使用するので、替えが効かない
○目立ち度
見城 ☆☆☆☆
猪野 ☆☆☆☆
これで焚き付けすると素人感がでる
○携帯性
見城 ☆
猪野 ☆
ノズルが長く、かさばる
○コストパフォーマンス
見城 ☆☆
猪野 ☆☆☆
ライター感覚で購入するには高い
見城:「キャンプやBBQは気楽で自由なイメージだけど、実際は結構時間に追われがち。渋滞なんかでキャンプ場に着くのが遅れたりするとちょっと焦るよね。だから僕は、火起こしはできるだけ迅速にしたい。一度点いてしまえば、持続させるのは結構簡単だから。」
猪野:「団扇でバタバタするのも良いけど、結局最後までバタバタして終わった苦い経験もあります」
見城:「今日は着火アイテムを色々と試してみたけど、やっぱりどれも一長一短なのかなぁ?焚き火台と同じで完璧はないのか?」
猪野:「そうですね〜。あとは自分の焚き火のスキルとかスタイル、それにその場の環境によって使い分けるのが良いかな」
見城:「そうだね。時間が掛かっても、原始的な道具と方法で、一からゆっくり火を点けて焚き火を楽しみたいっていう時もあれば、とにかく一刻も早く火を点けて温まりたいって場面もあるだろうし。火起こしの選択肢やアイテムを増やしておくと、より安全に確実に焚き火ができるはずだね」
猪野:「そのためにも、単に火を点けるだけってことなのに、こんなに様々なアイテムがあることを知ってもらうことに意義があるかな?と思いました」
齋藤:「わたしは火起こしをしてくれる男性がベストです(笑)」
猪野:「ですよね(笑)次回も………お楽しみに!」
※必ずしも今回、ご紹介したアイテムだけで、簡単に焚き火ができるわけではありません。着火後、安定した焚き火に育てるためには、杉の葉、細い小枝が必要不可欠になります。場合によっては新聞紙やダンボール、牛乳パックなども有効です。(紙のものは簡単に燃えますが、少し情緒に欠けるし、灰が飛びやすいので要注意です。)焚き火をする時は、周囲の安全や風向きなどに十分に注意して下さい。
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