「ひと手間」をテーマに一味違ったアウトドア料理をお届けしている本連載。
今回は一度作ってしまえば用途が幅広い、手作りパンチェッタレシピのご紹介。キャンプで朝・昼・晩どんな料理を作っても活用できるから知っていて損はなし!もちろんそのまま食べてもOKです。
今回もレシピをご紹介いただくのは、すっかり雪景色となった長野県茅野市のアウトドア体験施設「CLUB3719」オーナーの檀さんです。
パンチェッタというとスーパーなどで売られている既製品をイメージする人が多いのではないでしょうか?あれを「生で食べよう」という発想は全く生まれないかもしれませんが、これからご紹介する手作りパンチェッタは、生でも食べられるんです。むしろ、生が一番美味しいというから驚きです。
パンチェッタのベースになる豚バラブロックに下味をつけていきます。
豚バラには穴を開けずに下味を浸透させるために、水を用います。水と塩が2:1となるようにしましょう。塩が溶けきらなくてもOKです。
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ジップロックなどでつけ込み冷蔵庫で1週間置きます。
1週間置いたら、きれいにするくらいの気持ちで軽く水洗いします。
茅野市のように空気が綺麗で冷え込む地域であれば、外で干すのが一番。都会住まいの人はネットに入れて外で干すか、冷蔵庫に入れます。酸化を促してしまうため、直射日光を避けるのがポイントです!
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お気づきかと思いますが、この工程で約1ヶ月かかるわけです。このひと手間が後々の感動を生むことになります。
冬の長野の澄んだ空気と凍てつく気温で熟成されるパンチェッタ。自然のありがたみを感じながら、いよいよ完成したパンチェッタで調理!
そのまま食べても美味しい手作りパンチェッタですが、ここでは4つのレシピをご紹介します!どれもキャンプに一花添える、こだわりの詰まったレシピです。
簡単・濃厚・新しい、の3拍子揃ったカルボナーラはキャンプでもご家庭でもトライしてみる価値十分です。
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1.冷凍卵を解凍し、黄身と白身に分ける
凍らせた卵を解凍することで黄身がこってり濃厚に。カルボナーラには黄身だけを使用します(白身はメレンゲにして添える)
2.黄身と生クリームを混ぜてソースを作る
3.パスタはアルデンテで茹でる
通常8分であれば5分、かなり固めでOK
4.フライパンでパスタとソースを絡める
通常のカルボナーラ同様、火を通し過ぎないよう注意
5.盛り付け時にパンチェッタを乗せて完成
ソースやドレッシング不要の、パンチェッタと野菜の甘みだけで楽しめるヘルシーなサンドイッチです。
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冷えた体に染みるスープは、野菜とパンチェッタの旨味だけで作るシンプルながら贅沢なレシピです。
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1.白いんげん豆は事前に茹でておく
前日から一晩水につけておき、当日歯ごたえがある程度に茹でます
2.鉄鍋で蒸し煮
パンチェッタ・白いんげん豆以外の食材は、鉄鍋に入れて蒸し煮に。これによって野菜の旨味を引き出します。
3.じっくり煮込む
蒸し煮した野菜、白いんげん豆とその茹で汁、パンチェッタ、水を入れてじっくりと煮込めば完成です。
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最後にご紹介するのはパンチェッタを使ったデザート。パンチェッタの塩っ気と相性の良いイチゴのレシピです!
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1.砂糖を水あめ状になるまで煮る
2.バルサミコ酢をとろみが出るまで煮る
3.イチゴと1・2を絡める
4.パンチェッタの上にイチゴを載せ、1・2のソースをかける
いかがでしたか?
パンチェッタに手間ひまかけた分、それぞれのレシピはシンプルでも旨味を感じられるものばかり。まずはパンチェッタ作りに挑戦し、ぜひ生のまま味わってみてください。そして、たくさんの料理に使ってみてくださいね!
次回は雪国ならではの贅沢なかき氷をご紹介!