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今さら聞けないタープの張り方|アウトドア歴40年の達人に訊く!#02

あるだけでグッとサイトが引き締まり、張り方も多様化しているタープ。いかにかっこよく張るか、にこだわっている方も多いですよね。

見た目も重要なタープですが、本来の役割や自然の中で張るということを考えた時に、留意しなければならないポイントがいくつかあります。

今回は、そんなタープの「今さら聞けない張り方」をお届け。初心者の方も慣れた方も、しっかり理解してタープをよりかっこいいものにしちゃいましょう。

張り方の前に、タープの役割って何?

第1回に引き続き、教えてくれたのは寒川一さん。教えを仰ぐのは、プロのフードディレクターでキャンプ初心者のさわのめぐみさん

基本は日除けのために設営するものです。それを活かしてテントでは作りづらいリビングスペースにしたり、屋根ができるので雨除けにもなります。

どこに張ると良い?

大前提、ハンモックの時と同じように「平坦」で「地面が石などでゴツゴツしていない」という基本は押さえましょう。その上でのポイントは・・・

崖の下などには張らない

落石の危険のある崖の下には張らないようにしましょう。タープやテント自体は、上からの衝撃にはものすごく弱く、簡単に崩れてしまいます。

一本木の下には張らない

こちらは落雷の恐れがあるためです。張った時は天気が良くても、相手は自然。急に天候が変化し雷雲が発生することもあります。写真映えはするかもしれませんが、安全第一で考えましょう。

森や林の中では周りの木に注目

林間サイトなどは、風除け・日除けになるので人気です。ただし注意して見てほしいのは、そこに立っている木です。劣化していて枝が折れて落ちてきそうな木は危険です。強風で倒れてきそうな木の周りももちろん避けましょう。

そういう意味では、枝をはっている落葉樹よりも針葉樹の方が安心かもしれません。

増水の可能性のある川付近や中洲は避ける

過去に残念な事故も起きましたが、増水の可能性のある川付近や中洲での設営も危険です。

地面の見晴らしが良いところを

地面にも注目。背の高い草がたくさん生えているような場所は避けましょう。蛇や危ない生き物がいた場合、草に隠れて気づきにくいためです。できるだけ足元が見えやすい場所を選ぶことも重要です。

レイアウトで重要なポイントは?

風を逃がしてあげる

そもそも強風時は危ないのでタープ自体を張らない方が良いですし、風向きは変化するので決まったレイアウトはありませんが、風向きを意識して風を逃がしてあげるレイアウトにしましょう。風上をタープの頂点に、風下をその対角線上に置くことで、タープ内を風が通って逃げてくれます。

太陽との向き

冒頭にも述べた通り、タープは日除けのために使うのが一般的です。

太陽は東から西に移動しますよね。したがって、東西に張ってしまうと、西陽をもろに浴びることになり日除けの意味をなしません。前述の風の向きとの相談になるので一概に「この向きがベスト」というのは言えませんが、太陽は東から西に移動する、ということは普遍ですのでそれを意識してレイアウトすると良いでしょう。

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ライター:
羽田裕明