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【Vol.37 南アルプス全山縦走】3日目 北岳山荘〜北岳〜三峰岳〜北荒川岳〜ビバーク/バン旅百名山

6日間の南アルプス全山縦走の軌跡を6回に分けてご紹介していきます。今回は、南アルプス縦走折り返しの3日目、北岳山荘〜北岳〜三峰岳〜北荒川岳〜ビバーク(14.0km)のルートを写真とともにみなさんにお届けします。今回は予定だった三伏峠小屋までたどり着けず途中でビバークした山行記録です。

南アルプス全山縦走ルート

本日のルートをご紹介

出典:YAMAP

本来なら、北岳山荘から北岳をピストンし、三伏峠まで向かう予定でしたが、間に合わず塩見岳麓でビバークしました。昨日に引き続き、計画のずさんさを痛感します。おすすめの絶景ポイントは三峰岳から熊ノ平小屋までの稜線!

日本で2番目に高い山「北岳」ピストンへ!北岳山荘〜北岳ピストン

テント場に荷物をデポし、北岳山荘から北岳をピストンで登ります。北岳山荘から北岳までは往復で2時間半程度。北岳までの道のりはかなり険しく、道もザレているため危険です。慎重に焦らず一歩一歩進んでいきます。

北岳山荘から約1時間で北岳山頂に到着です。足場も悪く、危険箇所満載の北岳登山。しかし、その甲斐あって山頂に着いた時の達成感は計り知れません。ここから、北岳山荘まで戻り、荷物をピックして三峰岳から塩見岳を目指します。

北岳山頂からは、これまで登ってきた甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳をはじめ、富士山や北アルプスの山々まで見渡すことができる360度のパノラマビューが楽しめます。

下りでは真正面に、北岳山荘〜中白根山〜間ノ岳と続く稜線が広がります。昨日真っ暗闇の中下ってきた道をくっきりと見ることができました。

北岳山頂を出発して1時間半、北岳山荘に帰ってきました。北岳は登りよりも下りの方が浮石を踏みやすく危険で、登りよりも時間がかかってしまいます。ここから昨晩通った間ノ岳、三峰岳のピークをつなぎ、再び仙塩尾根を通り塩見岳を目指します。

まだまだ続く仙塩尾根! 北岳ピストン〜熊ノ平〜ビバークに至るまで

三峰岳から水場のある熊ノ平までは標高差約450mを下ります。三峰岳の山頂直下はかなり切り立ったナイフリッジが続くため油断は禁物ですが、そこを過ぎると比較的なだらかな稜線が広がっています。

北岳山荘から2時間半、仙塩尾根を下り熊ノ平小屋に到着です。熊ノ平小屋には豊富に水が流れているため、しっかりと水を確保することができます。熊ノ平小屋から塩見岳を越えた三伏峠まで水場がありませんので、たっぷりと補給することをおすすめします。

※カメラの不具合で左下部に黒い影が出ています。

熊ノ平から塩見岳の手前、北荒川岳までは複数のピークを踏みますが、そこまで急激なアップダウンはありません。熊ノ平小屋から稜線に出たタイミングで時刻は13時30分。予定していた三伏峠までは安全に到着するのが難しいと判断し、塩見岳の手前でビバークすることを決意。翌日は赤石避難小屋まで進めるため、深夜2時から行動を始めます。

まとめ

北岳〜熊ノ平小屋までの稜線歩きは、展望抜群の大絶景を見ながら歩くことができます。基本的に下り基調なので息が上がることはありませんでしたが、足の疲労が蓄積されていく感じがしました。

今回ビバークする決断をするに至った経緯として、
・昨日の疲労からくる出発の遅れ
・自分たちの計画のずさんさ
が挙げられます。自分たちの体力(6日分の荷物を持った状態)を見誤り、「ここまでいけるだろう」と浅はかな気持ちで計画を実行してしまいました。

4日目は北荒川岳と塩見岳の中間地点(ビバーク地点)〜三伏峠〜荒川前岳〜悪沢岳〜荒川小屋〜赤石岳〜赤石避難小屋(29km、17時間30分)の模様をお届けします。

この縦走で1番長い山行です。次回もお楽しみに!

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縦走最終日

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ライター:
イケダとコスギ