キャンプや登山……。否、カテゴリーに限らず好きな趣味を突き詰めれば「本当に買ってよかった」、「この道具に憧れていた」など、そんなアイテムの一つや二つきっとあるに違いないでしょう。
レジェンド級のアイテムから新作まで、その人なりの愛がたっぷり詰まったギアを紹介します。
春にはエントリー層に向け、ソロキャンプアイテムが一式揃った「ソロキャンプスタートパッケージ」を提案するコールマン。そこの社員とくれば、何かとアウトドアに造詣の深い人が多いのは間違いありません。
キャンプやトレイルランを趣味に持つマーケティング部の本田さんもそのひとり。数々のギアをプロデュースしてきた彼が、「本当に買ってよかった」と言えるキャンプ道具がブランドの象徴ともいうべきアイテムであるランタンです。
本田さんが手に入れた偏愛ギアは、1972年製のコールマン[200A]ヴィンテージランタン。しかもこちらの製品は、“The Red”ことオールドコールマンの中でも人気の高いガソリン仕様のシングルマントルです。50年前の製品なのでディスプレイ用かなと思いきや、メンテナンスを経て実際に使っているとのこと。
「形が圧倒的にかっこいいんですよねー。このランタンを使いたいからキャンプに行くといっても過言じゃありません!」と笑いながら話す本田さん。
コールマン[200A]ヴィンテージランタンとの出会いは、キャンプが今ほど盛り上がる前。アメリカの本社(カンザス州)に仕事で行ったときだったと言います。
「直営店でもアウトドアショップでもなくて、スリフトショップで偶然発見したんです。ちょっと値段は内緒にしておきますが、びっくりするくらいお手頃価格でした。ヴィンテージのコールマンランタンは世界中にコレクターが多く、年々数が減っていっているので大切に使いたいですね。もちろん弊社にあるようなLEDを使った最新のものは便利です。でも僕はあえてこの“不自由さ”を楽しんでいます」。
ヴィンテージだからといって必ずしも良いというわけではない。しかし不自由さがあるからこそ、オトコ心がくすぐられるというものではないでしょうか。まさに一期一会だった本田さんと偏愛ギアとの出会い。偏愛ギアには愛用者の歴史が詰まっているんです!
写真:石井誠也
コールマンランタンの記事
改めて考える、コールマンのガソリンランタンを所持する魅力|コールマンランタンの歴史は、今「あなた」が創っている(前編)
https://hyakkei.me/articles-308/
ミスターコールマンに聞く、ランタンの正しい使い方とメンテナンス|コールマンランタンの歴史は、今「あなた」が創っている(後編)
https://hyakkei.me/articles-338/