今ではこのような要件が整理されているグランピングですが、そもそもグランピングはいつの時代からあったのでしょうか。もとより概念的なものであることから掘れば掘るほどルーツはあるのかもしれませんが、ここでは多く語られている歴史をご紹介します。
皆さんはモンゴル人と言えばどんなイメージを持っていますか?
おそらく大草原の中でパオを設営して暮らしている遊牧民の絵ではないでしょうか。そう、彼らは1100年強い風などから身を守る半永久的に住める家を作り、移動しながら暮らしていたわけです。この移動式の家の中に家具などを置いていたわけなので、これが概念的なグランピングの始まりと考えられています。
さらにグランピングの起源と言われているのが、1900年代のアフリカです。当時、金持ちの欧米人がアフリカに贅沢な冒険をすべく、キャンプをしていたというお話です。その時のキャンプの内装はダブルベッド、アンティーク家具、ペルシャラグ、等まさに豪華で快適なものだったんだそうです。そして彼らのためにシェフを呼んで豪華な食事も用意させたんだとか。訪れた人たちもその空間をえらく気に入ってしまい、そこから去りたがらなかったんだそうです。
もちろん当時は本当にお金持ちのグループしか体験できなかった贅沢なものが、今となっては「グランピング」として広く楽しめるようになったということですね。
そして徐々にアウトドアイベントやフェスなどで従来型のキャンプスタイルではない、このようなグランピングが現場で楽しまれ始めました、それが2007年。そして2010年に知られ始め、2013年にはロケットのように爆発的に人気が出ることになりました。
いかがですか?日本では2015年に一気に盛り上がりを見せたグランピングも、実は世界的に見ると長い歴史があり、スタイルとしてはモンゴルの遊牧民と通じることがあり、昔の裕福な欧米人がアフリカで楽しむキャンプスタイルだったのです。
海外におけるグランピングの定義とその歴史についてまとめてきましたが、日本がこの通りにすべきであるとは思っていません。ただ、急速に流行り出しただけに「本来のグランピング」というのは疎かにされているところがあると思います。
海外におけるグランピングの要件に沿ってみて、抜けている点があればそれはアイディアの1つになりますし、満たしていれば日本式に昇華させれば良い。
.HYAKKEIでは、グランピングによってアウトドアに興味を持つ人の間口が少なからず広がると考えておりますので、引き続きこの動向は追っていくと共に何かしら提言していけるようになれればと思います。
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■豪華過ぎるグランピングはここまで来た!CIRCUS OUTDOORのグランピング第2弾を体験してきた
*参照元
・http://www.glamping.com
・http://www.qualityunearthed.co.uk
・http://goglamping.net/
・https://glampinghub.com/
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