グランピングを通じて、以下のようなキャンプの醍醐味を楽しめることが大前提です。
・Direct access to the great outdoors(素晴らしいアウトドア環境にすぐさまアクセス可能であること)
これはつまり、”都心でグランピング体験”と銘打つことはナンセンスである、ということでもあるでしょう。基本的には自然の中で楽しむものなのです。
・Smores and stories around the campfire(キャンプファイヤーを囲んでスイーツを食べながら語り合うこと)
Smoresというのはアメリカのアウトドアスイーツのことで日本でも最近人気がありますね。これを食べなければいけないというよりも、キャンプファイヤーを囲んで語らいながら美味しいスイーツを食べましょうということだと理解しています。つまり、キャンプファイヤーがないグランピングはグランピングではありません。
・The sound of rain on your tent(テントに雨音を感じることができること)
あまりに重厚な施設で天井や壁から雨音の感じられない場合はグランピングではない、ということ。どうしても天気の良い日がフィーチャーされがちですが、雨音を感じながらテントの中でゆったりと過ごす時間も確かに素晴らしい時間なのです。
・Nature’s peaceful soundtrack(自然の中で奏でられる音を感じることができること)
たとえばDJなどを呼んで音楽を流すなどはもってのほか。自然の中で奏でられる木々のせせらぎや小鳥たちのさえずり、川の流れる音を満喫できなければなりません。
・Time with family and friends(家族や気心知れた友人たちとの時間を過ごせること)
ソロキャンプにはソロキャンプの醍醐味がありますが、キャンプは家族や友人と過ごすことで他にはない時間を楽しめます。グランピングも1人で行うことは考えられていません。
・Fresh air(新鮮な空気を味わえること)
都心の空気はとても汚れています、それは大自然の中に足を踏み入れれば自ずと感じることです。新鮮で美味しい空気を味わえること、これは生物としての人間がキャンプに身を投じる原点的な魅力なのかもしれません。
どうでしょうか。この要件だけ見ても、巷で「グランピング」と言われているサービスについて乖離があるものが存在することにお気づきでしょうか。上記は「キャンプの醍醐味を味わえる」という観点ですが、他にも「キャンプの問題点を排除する」という視点での要件もあるようです。
・Carrying all that equipment(ギアを持って来なくて良いようにする)
通常のキャンプはギアは持参することになります。グランピングはそうではなく、すべてサービス提供側が用意しているのが条件となります。
・Sleeping on the lumpy ground(寝床がこぶだらけの地面でないようにする)
キャンプはどんなにギアが発展していても、寝床は地面の上で相当の準備をしなければ快適な睡眠は得られません。そういったことがないようにするのがグランピングです。
・Shivering or sweating(寒過ぎたり暑過ぎたりないようにする)
キャンプは大自然の中に身を置くわけなので、冬は極寒、夏はものすごく暑い場合があります。前述した通り快適なキャンプを提供するグランピングとして、このような気温に悩ませることがないようにする必要があります。
・That half-blown-up air mattress(エアーマットレスなようなもので寝具を対応しないようにする)
前述のこぶだらけの地面を回避するためにエアーマトッレスのようなギアを使うケースもありますが、グランピングではそのような対応ではなく、もっと快適な眠りに誘う対応をする必要があります。
・Sleeping bags, in general(寝袋で寝るようなことはしない)
キャンプの寝具で代表的なものは寝袋ですが、グランピングなのに寝袋を使用することは前述の概念的な定義からしてもあってはいけません。
・That not-so waterproof tent when it rains(防水じゃないテントを使用しない)
雨音を楽しみにするにしても快適性を考えたら防水は必須です。
WOLRDTRAILSは海外の…