ソーラーパネル&ポータブル電源で楽しむ プチオフグリッド!「プチオフグリッドな暮らし」vol.3

vol.03_ソーラーパネル&ポータブル電源で楽しむ プチオフグリッド!③


コミュニティの皆さんと田植えをする様子(写真:サトウチカさん提供)


食物自給にも挑戦してみたい

チカさんが淡路島に移住しようと思った理由の1つに、食料自給を目指して農業をしているコミュニティの存在があります。最初は神戸に住み、通いながら無農薬無肥料の自然栽培を学んでいましたが、いい物件が見つかったこともあり、昨年移住することを決めました。

今はコミュニティの皆さんと一緒に田畑を育てています。自宅の家庭菜園ではインゲン、オクラ、小豆、トマト、ニンジン、オリーブの他に、ローズマリー、ミント、タイム、オレガノ、フェンネル、ディルといったハーブが植えられ、栽培を楽しんでいる様子が伝わってきました。

電力自給も食物自給も簡単な道ではありませんが、誰かが目指すことで少しずつ社会が変わっていくかもしれません。できるできないではなく、挑戦してみることも大切なことだと感じました

サトウチカさんが伝えたいこと

「今までの私たちは、電力=『電力会社から買うもの』だと思っていますが、これからは電力=『自分で作れるモノ』になります。大げさかもしれませんがエネルギーの生産者になるのです。

トマトを種から育てて収穫すると同じトマトでも味が違うように、自分が生み出したものって愛着がわくと思うんです。そこに喜びとか幸せがオマケで付いてくると思っています。

おひさまと協力してエネルギーを収穫する。おひさまに生かされる安心感も同時に得られると思います。災害時にも重なるのですが、万が一電力が供給されないことがあっても、おひさまは毎日昇るので何があっても安心していられるのです。

安心して暮らしていける人が増えるというのは穏やかな人が増えて、社会も穏やかになっていく気がしています。皆さんもぜひエネルギーを作って使う体験を気軽にして欲しいと思います。」

今回の取材で感じたこと

ソーラー発電やソーラークッキング、家庭菜園。サトウチカさんは太陽に合わせ、太陽と共に生きている。スリムなカラダで穏やかな話してくださる中にも、秘かなパワーを感じました。

オフグリッドは一見効率的な生活ではありませんが、豊かで健康的な暮らしと言えます。『暮らしを楽しむこと』を大切にしているので、ストイックさも気負いもなく、ふわりと軽やかに楽しむ姿に、私にも出来るかも!やってみたい!と思いました。

私がソーラーパネルとポータブル電源を手に入れたら…

まずは小さな冷蔵庫を買ってベランダでビールを飲むかな。あっ趣味のDIYもどこでも楽しめそう。キャンプ場へ行った時にはテントの中でコタツを楽しむこともできるかなと、夢が膨らみます。

そして今回訪れた淡路島は、山も、海も、緑も、雲も美しく、たくさんの食べ物が生産される魅力的な土地であることを発見し、また改めて訪れてみたいと思います。

文:小林まっこ/写真:都甲ユウタ

※サトウチカさんが日常的に使用しているポータブル電源は、下記の製品となります。

「Jackery ポータブル電源 1500」の製品情報

価格:17万9800円(税込)
重さ:約16kg
容量:1534.68Wh(25.2V、60.9Ah)

「Jackery SolarSaga 100」の製品情報

価格:3万4800円(税込)
収納サイズ:610*535*35mm
展開サイズ:1220*535*5mm
最大消費電力:100W
交換効率:23%

Jackery(ジャクリ)の公式サイトはこちら

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ライター:
.HYAKKEI編集部 依田