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キャンプカレーの勝負は前日から。誰でも好きな味にアレンジできる「万能カレー」を仕込んで出かけよう。|What a delicious Outdoor #19

「カレーは2日目が美味しい」もはや、一般常識のように知られているこの知識。誰もが一度は2日目カレーの美味しさを体験したことがあるのではないでしょうか。
今回は、キャンプの前日から一工夫して作る本格カレーをご紹介。キャンプ当日、適度に熟成された旨味たっぷりのカレーを持ち寄り、仲間に喜ばれること間違いなしの一品です。普通のカレーとは一味違った、檀さんのこだわりと思いやりが詰まったメニューを作っていきます!

十人十色にアレンジ可能。万能カレーの作り方

カレーとひとくちにいっても、ピリッとスパイスが効いた辛めが好きな人、まろやかなカレーが好きな人、欧風、インド風、日本風・・・。それぞれ好みや趣向のバリエーションが多いのもカレーの特徴ですよね。
一人ひとりの好みが様々だからこそ、「お子さんがいると、甘口しか食べられない」「自分はもう少し辛いほうが好きだなあ」実はそんな思いを密かに抱えている人も少なくないでしょう。
「カレーはみんなで楽しみたいけど、自分好みの味で食べたい!」そんな贅沢な願いを叶えてくれる、アレンジの幅が無限大になる万能カレーの楽しみ方を紹介します。

自分の好きな味にするには、トッピングやソースを加えて、カレーをそれぞれ自分の好きな味にアレンジしていきますが、最も重要なのが、元のカレー。大人も子供も満足する、本格的な「ベースのカレー」を作り、その後自分好みに味を変えていきます。
檀さんならではの工夫を凝らした、旨味たっぷりの「ベースのカレー」をキャンプの前日に仕込む。そして、当日はそこに季節の食材やソースなどを加えて楽しむ。自分だけの新しいカレーをお楽しみください!

ベースのカレー(約5〜6人分)

①自家製のカレールウ

<材料>
・バター 50g
・サラダ油 50ml
・材料A
– 強力粉 100g
– SBカレー粉 25g~30g
– ガラムマサラ 20g~25g
→カレー粉とガラムマサラで50g程度になるように調整
*辛いのが好きな場合 お好みで
・唐辛子 2本
  1. ボールにAを全ていれて、よく混ぜ合わせる
  2. サラダ油をフライパンで熱する
  3. 1と2を絡め、じっくり炒める
  4. 弱火にしてバターを加え、風味が飛ばないようにながら2分程炒める
    ※唐辛子を入れる場合は、4にこがさないようにホールと種を粉々にして入れる
  5. 火を止めて自家製ルウの完成
DAN’s Point!
スパイスの持ち味は、油と合わさることで高まる!スパイスをしっかり油に絡めながら炒め、旨味・香りを引き出す。

②ルウと合わせる旨味スープ

<材料>
・玉ねぎ大1個
・じゃがいも 1個
・しょうが 1塊
・にんにく 2欠け
*季節の野菜や果物
– バナナ
– にんじん
– りんご
– トマト
– フルーツ等
・塩 適量
・オリーブオイル 適量
・砂糖 適量
  1. 玉ねぎをざっくりカットして鍋で20分程度弱火でじっくり水を出す
  2. 1にカットした生姜、潰したにんにくをいれる
  3. 2にじゃがいもの千切りを加える
  4. オリーブオイルを加え中火で炒める
  5. チキンスープと砂糖を加える
  6. 季節の野菜、果物をざっくり切って加え、弱火で蓋をして20分程度煮込む
  7. 火からはずしミキサーにかける
  8. 鍋に戻し、自家製ルウとあわせれば、「ベースのカレー」の完成
DAN’s Point!
じゃがいもや小麦粉のどちらかを入れてとろみを出すと、まるでホテルのカレーのような濃厚な味わいに。

このベースのカレーを密閉容器などにいれて冷蔵庫で一晩寝かせ、次の日のアウトドアに備えます。
※必ず常温保存ではなく、早めに粗熱をとり冷蔵庫で保存をしてください。
当日は、フライパンで出汁入りスープと合わせてササッと戻すだけ。(出汁入りスープは、お湯に鶏ガラスープの元やコンソメなどの、だしの元を入れて作ったものでOK。)

カレーベースの戻し方

<材料>
・前日に作ったカレーベース 必要な分
・チキンスープ(出汁入りスープ) 250ml〜400ml
・黒糖・ヨーグルト・ハチミツ お好みで

<戻し方>

  1. フライパンにカレーベースをチキンスープ(出汁入りスープ)で割る
    ※カレーの濃さはお好みで調整
  2. .黒糖・ヨーグルト、ハチミツで味を調整
    ※食べる時はしっかりと再加熱をして火を通してください。

トッピングやソースでアレンジして作る、世界に一つだけのカレー

ベースのカレーが完成したら、あとはそれぞれ好みの味わいにアレンジしていきます。食べている途中で味を変えたり、他の人のオススメを試したり、新しい楽しみ方ができるのが嬉しいポイント。
茶色いカレーはどうしても見た目が地味になりがちですが、檀さん流カレーは見た目にもこだわり、トッピングの食材や自分の好きなソースで、華やかに盛り付けます。今回用意したおすすめのトッピングはこちら。

<トッピング・好みのソース>
・ハチミツ
・唐辛子
・黒糖
・ヨーグルト
・パプリカ
・レーズン
・レモン
・ゆで卵
・自家製ほうれん草のグリーンソース
・自家製いちごソース
・自家製かぶのソース
・トマトソース
・カレージャン
・紫キャベツのピクルス
・白米

副菜にも一工夫。華やかシトラスサラダと絶品フリット

旨味たっぷりの本格カレーに負けず劣らずの、檀さんオリジナルの副菜たちが食卓に彩りを添えます。夏に食べたい爽やかなシトラスサラダと、誰が作ってもカラッと美味しく揚がる、失敗なしの絶品フリット。
キャンプだけでなくちょっとしたおもてなしシーンにも大活躍なレシピです。

シトラスサラダ(5人分)

<材料>
・オレンジ 5個
・材料A(ドレッシング)
– ラム酒 キャップ2.5杯分
– 砂糖 小さじ5
– 塩 少々(オレンジ1個につき一つまみ程度)
– オリーブオイル ひとまわし
*以下お好みで
・はちみつレモン
・砕いたピーナッツやナッツ類
  1. オレンジの皮を剥く。
    ※白い筋も一緒に削ぎ落としていく。
  2. A(ドレッシング)を全部混ぜ合わせる。
  3. オレンジをボウルに入れ、Aのドレッシングを和える。
  4. ラップをして、冷暗所で1〜2時間程置き味をなじませる。
DAN’s Point!
・塩を加えることで、果物の身を引き締める。
・酸っぱい柑橘類は、砂糖で味を調整。

フリット

<材料>
・お好みの野菜
・材料A
– 強力粉(食材を浸す用) 70g
– 炭酸 120g
– グラニュー糖 ひとつまみ
・強力粉(食材にまぶす用) 少々
・塩 ひとつまみ
・オリーブオイル 少々
  1. Aをダマがなくなるまで、しっかりねるように泡立て器を使って混ぜる。
  2. 食材に軽く小麦粉をふる。
  3. 食材を液に浸しからめる。
  4. サラダ油で揚げる(高温になりすぎないように注意。)
  5. 油から取り出し、塩を軽くふり完成。

この日はお天気が良かったので、檀さんのお庭のファイヤーテーブルで、アウトドアキッチン。快晴の開放的なアウトドアで、焚火による調理は圧巻でした!

出来上がったフリットはカレーに添えて。シトラスサラダは透明なお皿に盛り付け爽やかに。一気に食卓を賑やかにしてくれるメニューで、カレーとの相性もバッチリです。

ベースのカレーが余ったら、「カレー味噌」にアレンジしてご飯のお供に。

シンプルなベースのカレーが余った時は、「カレー味噌」にアレンジするのがおすすめ。思わずご飯がススム、ご飯のお供に早変わりします。

カレー味噌

<材料・作り方>
・しょうが(すりおろし)
・酒
・みりん
・みそ
・醤油 お好みで
・ごま油 お好みで

上記の材料を味を見ながらカレーの元にまぜていく。

前日から仕込むキャンプカレーは、食べる人への思いやりに溢れていた!

キャンプカレーのレシピはたくさん存在していますが、冒頭で触れたように、バリエーションが多いからこそ、趣味嗜好が多様に分かれるのがカレーの特徴。
自分のカレーを振る舞うだけではなく、皆で好みのカレーを作り、より一層楽しんでほしい、そんな檀さんの思いやりが詰まった押し付けがましくないカレー。

仲間と楽しむアウトドアだからこそ、大人も子供も全員が好きな味で楽しめる、心躍る優しいカレーを仕込んでみるのはいかがでしょうか!

取材協力:CLUB3719

(写真:村上岳)

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ライター:
小林 未歩