焚き火を楽しむときの必需品といえば、薪に焚き付け、着火剤に焚き火台、そして火バサミ。さまざまな種類や価格のものが販売されており、焚き火へのこだわりをアピールでいるアイテムの一つです。今回はそんな火バサミの特徴を解説しつつ、購入する際のポイントやおすすめの商品をご紹介します。
「火バサミ」と「トング」は見た目も使い方も似ているものですが、用途が異なります。火バサミは主に薪や炭をつかむためのもので、ある程度重いものでもしっかりホールドできることが重要になってきます。火がついている薪や炭を扱うこともあるので、それに耐えうる安全性も重要です。
一方でトングは、焼肉店やベーカリーで使われていることから分かる通り、主に肉や野菜などの食品をつかむためのものです。小さくて軽いものをつかむことが多いので、扱いやすさが重視されます。
火バサミはさまざまなメーカーから多種多様なものが発売されているので、何を重視して選べばいいのか迷いますよね。火バサミの種類と選び方をまとめました。
火バサミの主な使い方は薪や炭をつかむことで、焚き火の準備や火がついている薪を動かすのに使います。長さが足りないとその分手や腕が火に近くなってしまい、ヤケドをしてしまうことがあります。安全性を確保するために、十分な長さがあるものを選びましょう。
燃えている薪や炭を扱う以上、火バサミの素材は熱に強いことが大前提です。火バサミとして販売されているものはほとんどが、スチール製かステンレス製のどちらかなので燃える心配はありません。
問題になってくるのは、火バサミではないものを火バサミの代わりに使うときです。プラスチック製や樹脂製など、火に弱い素材でできたトングで代用するのは絶対にやめましょう。
火バサミの形状は、大きく分けると「V字型」と「ハサミ型」の2種類です。
名前の通りVの字をしたシンプルな構造で、初心者でも扱いやすくリーズナブルなアイテムが多いのが魅力です。
テコの原理を利用して薪や炭をホールドする構造で見た目はおしゃれですが、うまく使うには少々コツが必要です。
火バサミを選ぶときは収納性や持ち運びのしやすさもチェックしておきましょう。そのままだと自然に開いてしまうので、ストッパーや収納ケースがあると便利です。また重量も、素材や構造によってばらつきがあります。
それでは、おすすめの火バサミ8アイテムをご紹介します。
キャンプ動画で人気を集めているヒロシさんが使っていることで注目された火バサミです。本体は黒のスチール、持ち手はウッドで、おしゃれなのが高ポイント。日本製で安心感があります。長さは約420mm、重量は約390gです。
ECモールで多くコピー品が出回っているので、購入の際はTEOGONIA公式から購入されることがおすすめです。
赤いボディが個性的な火バサミです。アルミニウム製で軽く、腕にかかる負担が少ないのがポイント。さらに先端が大きく開くので、太い薪や大きめの炭でもしっかりと掴むことができます。長さは約425mm、重量は約180gです。
本体が黒のスチール、持ち手が木で作られているシンプルな火バサミです。余計な装飾が一切ない分、使うにはコツが必要ですが、好みに合わせてカスタマイズを楽しめるのが魅力。長さは約420mm、重量は約330gです。
本体がステンレス、持ち手が木(ケヤキ)でできている火バサミです。先端部分が少し平らに広くなっているので、小さめの炭や豆炭から薪までしっかりとつかむことができ、実用性とデザイン性を兼ね備えています。長さは約415mm、重量は約393gです。
新潟県に本社を構えるアウトドアメーカー、スノーピークから発売されているステンレス製のシンプルな火バサミです。グリップ部分に木(ビーチ材)が使われています。長さは約405mm、重量は約200gです。
本体がステンレス、グリップ部分に木が使われている火バサミです。オーソドックスかつリーズナブルで、火バサミを初めて使う人にもおすすめ。本体を閉じられるストッパーがついているので、収納や持ち運びに便利です。長さは約400mm、重量は約175gです。
先端部分が金属を曲げたアシンメトリーなデザインで、細い枝から太い薪まで拾いやすいよう工夫されている火バサミです。形状を利用して、ダッチオーブンの簡易リフターとしても活用できます。長さは約395mm、重量は約157gです。
本体にステンレス、持ち手に木(ヒノキ)が使われている火バサミです。長さはやや短めですが、折りたたんでコンパクトに収納できるのがメリットだといえるでしょう。長さは約253mm、重量は約157gです。
焚き火に欠かせない火バサミは、イガのついた栗や落ちているゴミなど手で触れたくないものを拾う際にも活用できるアイテムです。デザインや価格に加え、ホールド力や手のサイズに合うことも大切なので、購入する際はいくつか比較してみてください。その上で使いやすく、愛着を感じながら使えるものを選びましょう。