アウトドア、憧れるけど、ちょっと大変そう。
初心者だけだと不安だけど、周りにアウトドア慣れした知り合いもいない……
最初の一歩が踏み出せないお父さん、お母さん、多いのではないでしょうか。
今回取材した「八ヶ岳の森で、思いのままに。自由に過ごせるスローキャンプ」は、そんなアウトドア初心者のご家族にぴったりのイベントかもしれません。プロのガイド同行のもと、地元の方々と一緒になってキャンプを楽しんだ本体験の様子をレポートしたいと思います。
「スローキャンプ」は、So-net(ソネット)が提供する「いきつけの田舎touch」の体験のひとつ。会場は長野県富士見町にある立場川キャンプ場。自然そのままを楽しむことができる人気キャンプ場です。
今回、この体験に参加したファミリーで背景のちょっと異なる2家族にフォーカスしました。
大阪の中心街・心斎橋で暮らす鮫島さん一家は、アウトドアとは無縁のご家族。お父さんは虫が大の苦手でアロマ好きのインドア派。自然豊かなご実家に帰省しても、ついつい近くの大型ショッピングセンターに足を伸ばしてしまうそう。ふじちゃんは、そんなシティ派夫婦の間で生まれ育ちました。
一方、昨年に続けて2回目の「スローキャンプ」の参加という、東京都立川市で暮らす斎藤さん一家。ご夫婦は共働きのため、息子の陽くんは普段はおじいちゃん、おばあちゃんと家の中で過ごす時間が多いそうです。
アウトドア初心者ながら前回経験者の斎藤さん一家と、完全インドア派の鮫島さん一家。開放的な大自然のなか、どんな体験をしたのでしょうか。
地元の方々もそろって全員集合。「スローキャンプ」の案内人、藤田さんから今日一日の説明と諸注意がありました。藤田さんは小学生の頃から登山をはじめ、山小屋で10年近く働いていたアウトドアの達人。こちらの記事で、藤田さんが「スローキャンプ」にかける思いを語っていただきました。
「スローキャンプ」とは藤田さんによると、とにかく自然の中でゆったりと過ごすキャンプのこと。バーベキューや釣り、ハイキングと盛りだくさんのアクティビティを楽しむのではなく、空を見たり、焚き火を眺めたり、ハンモックに座ったり、五感を研ぎ澄ましてゆっくり過ごすのがスローキャンプ流。
…と言われてもどうしたものか。はじめはみんなぎこちない感じです。なんとはなしに、大人同士で自己紹介してみたり、
大きな子どもたちはハンモックに座ってみたり。
2回目参加の場慣れしている斎藤さんファミリーは、早速、河原の方に駆け出し、遊び始めました。昨年は陽くんのズボンが濡れてしまったので、今年は海水パンツを用意したそうです。
鮫島さん一家のふじちゃんは少しでもお父さん、お母さんと離れるのが不安なのか、ハンモックに座ってみるも、お父さんとお母さんが他の大人と話していると、
「ねー、ママ、パパ、こっち来てー」
と、お願いしていました。
はじめはずっとハンモックの中。河原で遊ばないのか聞いてもずっとここでいいと言っていたそうです。
河原から他の子どもたちがいなくなったお昼前、おもむろに鮫島さん親子が河原に向いました。
はじめはおっかなびっくり、へっぴり腰で河に足をつけていたふじちゃん。あまりの水の冷たさにすぐ岸にあがります。
岸辺にあがるとそこには小さなバッタが。びっくりしてお父さんのところへ助けを求め駆け寄ります。
次はもう少し深いところまで入ってみました。足を少し高くあげて「じゃぶん!」水しぶきがあがります。
そこで彼女の感覚と大胆さがパーンと開いたようです。急に動きが大きくなってきました。歩き方も大股に、上げる足も高くなります。少し濡れてもおかまいなし。
お母さんを引っ張って歩くほどに遊びが積極的になりました。
岸にあがるとバッタをまた見つけました。つい数分前までは逃げまどっていたふじちゃんでしたが……
今度は自ら捕まえました。その変貌ぶりにお父さんとお母さんもびっくり。
少し離れたところに丸太橋を見つけました。お父さんとお母さんからは数十m離れています。
一人でおそるおそる渡り始めました。
お昼ご飯ができたことを知らせにきたスタッフも一緒になって、みんなでふじちゃんの冒険を応援します。渡り終えた時にはお母さんもお父さんもスタッフもみんなで拍手喝采。ふじちゃんも嬉しそう。
ふじちゃんの冒険も終え、みんな一緒に誇らしい気持ちでお昼に向かいました。
焚火に並んでいたダッチオーブンは全部で6つ。野菜たっぷりカレーに、お芋、かぼちゃ、焼きなす、とうもろこし。
全て案内人の藤田さんとスタッフのみなさんがご用意くださった地元原村・富士見町周辺の朝採り新鮮野菜です。
生でも食べられる美味しさですが、ダッチオーブンで蒸すと野菜の旨味と甘みがさらに増します。
キャンプといえば定番のカレー。野菜の旨味たっぷりカレーでした。
食べ終わって、みんなお腹いっぱい。ゆったりとした時間が流れます。中にはハンモックの中でぐっすり眠ってしまう子も。
ハンモックといえば「寝る」か、「座る」かだと普通、思います。しかし、もうひとつありました。この日、小4の女の子に教えてもらった「飛ぶ」です。モモンガのように。
小4の女の子の動きをじっーと見ていたふじちゃん。
午前中はハンモックにくるまってゆったりしているだけでしたが、今度はハンモックの中で転げまわっていました。
最後の方ではお父さん、お母さんから離れ、小4の女の子の後を追って、キャンプ場の中を一人で歩き回っていました。
「こんなに、この子と離れたのは、始めてかもしれません。森が広くて見晴らしがいいし、他の大人たちも見守ってくれていますし、安心ですね。こどもがこんなにすさまじいはやさで親離れして成長していくのを見たのははじめてです。」
ふじちゃんのお父さんも驚愕の成長ぶりでした。
前日は「いきつけの田舎touch」の体験、「夏の諏訪湖に出かけよう。おじいちゃん家で縁側バーベキューと花火鑑賞」にも参加していた斎藤さん一家。
斎藤さんママはその理由をこう話します。
「わたしたちもアウトドアでキャンプとかやりたいし、子どもにもやらせてあげたい。でも、何を用意していいかわからないし、用意する時間もない。だから、『いきつけの田舎touch』だと全部、用意してくれて楽しむだけでいいから、ちょうどいいんです。」
斎藤さん家族は、お父さんは虫捕り、お母さんはオタマジャクシ捕り、陽くんはダム作りに夢中になっていました。
ほんものの自然やその土地の暮らしに触れ、五感を使って遊びや学びを繰り返す。生きる力を育むための経験を提供する、田舎体験サービス「いきつけの田舎touch」。
その中の体験「スローキャンプ」では、都会からの家族ではなく、地元の家族も参加して大人も子どももアウトドアのナビゲーターとなってくれます。
広い自然の中は、
見晴らしがいいから、迷子の心配がない。
車が通らないから事故の心配もない。
人が少ないから人目を気にする必要がない。
やさしく子どもを見守る大人達が他にもいるから、親も安心。
自然の中での遊び方を知らなくても、地元の子どもたちが教えてくれるから安心。
いつも親とべったりの子も、他の子どもたちと一緒に遊びだすので親も楽しめます。
広い自然の中で、地元の人たちのやさしいサポートがついている「スローキャンプ」は、ファミリーのアウトドアデビューに最適と言えるのではないでしょうか。
子どもは自然の中でこそ大きく成長します。
気になる方はぜひ「いきつけの田舎touch」の体験に参加して、アウトドアのはじめの一歩を踏み出してくださいね。
(写真:藤原慶)
■藤田さんがスローキャンプをする理由
山小屋で鍛えた包容力で、全ての人を優しく自然とつなげる
https://hyakkei.me/articles-804
■「さわる ふれあう 感動する」 いきつけの田舎 touch
https://www.so-net.ne.jp/touch/
■「ネットにつながる、世界が広がる」ソニーのネット ソネット
https://www.so-net.ne.jp/access/special/sony_so-net/
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