取っ手を現地調達して完成させる、ブッシュクラフト「焚き火フライパン」。これからブッシュクラフトを始める方や、自分の道具を作ってみたい方におすすめの「焚き火フライパン」の魅力や使い方、気になるポイントを解説します。
ブッシュクラフトを楽しむアウトドア人の間で、近年人気の鉄製のフライパン、通称「焚き火フライパン」。本来あるべきものがついていないことが逆に人気につながっている「焚き火フライパン」は、これからブッシュクラフトの第一歩を踏み出す方にもおすすめのアイテム。その魅力を掘り下げます。
焚き火フライパンの魅力はなんといっても、取っ手がついていないところ。完成品ではないがゆえに、自分で作り上げるよろこびが残されています。
最小限の装備でブッシュクラフトを楽しみたい方は、取っ手を現地調達し、毎回違う焚き火フライパンを作る楽しみもあります。
仮に取っ手を忘れたり、壊したりしてしまっても、何とかなる安心感も魅力です。
焚き火フライパンは取っ手が取れるため、荷物をコンパクトにまとめられるという利点もあります。
短い取っ手と長い取っ手、両方用意すれば用途に応じて使い分けできます。バーナーなどでの調理は、取り回しの良い短い取っ手、焚き火では安全な距離から調理できる長い取っ手といった具合に使用できる点も便利です。
鉄製のフライパンは熱伝導率が高いので、高温で手早く料理ができます。蓄熱性も良いので料理が冷めにくいというメリットもあります。鉄分も補給できる点も鉄製のフライパンの良いところです。
焚火フライパンの一番の醍醐味は取っ手づくり。その手順を解説していきます。
乾燥しきっていない、手ごろな太さの生木を拾うなどして入手します。
取っ手を差し込む穴の径は24mm。その太さになるように木の枝の先端をナイフで削っていきます。削っては差し込みを繰り返し調整。削りすぎると緩くなってしまうので、注意しましょう。
フライパン本体に取っ手を差し込み、取っ手の根本に設けられた穴に付属のヒートンねじをねじ込み、固定しすれば、完成です。
魅力あふれる焚火フライパンですが、購入する上で気になる点もあります。
焚き火フライパンは上記のようなお手入れや、取っ手作りも楽しめる方にとっては最高の相棒となることでしょう。
こちらは、ブッシュクラフトに特化したアイテム展開が人気の日本のブランド、ブッシュクラフト社の「たき火フライパン」。
ブッシュクラフト社の「たき火フライパン」は、あらかじめシーズニングが施されているので、洗剤で洗うだけですぐに焚き火料理が楽しめます。鉄製のクッカーは、シーズニングのステップが面倒なので、ここは初心者にはうれしいポイントです。
また、深さ違いで2種類用意されている点も魅力。
標準モデルよりも深めのタイプの方が、ちょっとした煮炊きまでこなせるので、幅広い用途に対応できます。布製のケースも付いているので、持ち運びも楽々です。
ブッシュクラフト社の「たき火フライパン」がさらに進化。かねてから要望の多かった蓋が付属し、取っ手の固定具も丈夫でおしゃれな鉄製の馬蹄釘に変更になりました。これから購入する方はこちらがおすすめです。
品薄になるほど人気のこちらは、ブッシュクラフトの本場、フィンランドのブランド、ムーリッカ(MUURIKKA)の「キャンプファイアフライパン」。日本に一番最初に入ってきた焚き火フライパンということもあり、長年ファンに愛されています。直径23cmと取り回しや収納がしやすいサイズです。
シーズニングが必要などの手間はありますが、その手間も含めて楽しみたい方におすすめの焚き火フライパンです。
焚き火フライパンは、自分で道具を育てる喜びを教えてくれる世界に一つだけのフライパン。取っ手はもちろん、フライパン部分は鉄でできているので、使い込みメンテナンスを繰り返すほど使いやすくなり味も出ます。ぜひ、自分だけの焚き火フライパンに育て上げて下さい。