サイクリングといっても、遠くに出かける必要はありません。じつは、東京近郊には川沿いを中心にサイクリングロードがたくさんあるんです。車や人の多い街中と違い、まっすぐ止まらずに走ることができ、川を眺めながら気持ちよくサイクリングができるので、週末にはたくさんのサイクリストでにぎわっています。東京から千葉や埼玉まで行くことができるので、ちょっとした小旅行気分も味わえそう。東京近郊のおすすめサイクリングロードをご紹介します。
埼玉県比企郡滑川町と熊谷市にまたがる武蔵丘陵森林公園から、東京都江戸川区の葛西臨海公園まで荒川沿いに約90km続いています。ロードバイクのトレーニング場所として有名で、週末には多くのロードバイク愛好家が訪れます。武蔵丘陵森林公園のほかにも、彩湖・道満グリーンパーク、秋ヶ瀬公園などの自然豊かな公園とも隣接しており、公園でのんびり休憩するのもおすすめです。
河口にあたる葛西臨海公園から約35kmの区間は道幅も広く走りやすくなっています。終着点の葛西臨海公園には海を見ながら休憩できるスポットもあります。
葛西臨海公園から約20kmの鹿浜橋近くにあるみはらし茶屋は、サイクルラックもありサイクリング中の食事に最適。1Fは焼きそばやホットドッグなどの軽食、2Fはレストランになっています。
東京都羽村市の羽村取水口から羽田空港まで多摩川沿いに約60km続いています。道路の舗装状況もいいので、荒川サイクリングロードと並びロードバイクのトレーニングスポットとして人気です。東京と神奈川の県境となるこの川は、自由が丘や二子玉川、駒沢など東京の西側に住んでいる人にとってはアクセスがよく、少しだけサイクリングしたいというときにも便利。近くにカフェなどの飲食店も点在しているのでサイクリングデートにもおすすめです。
都会のビル群と広い川を見ながら走ることができるのも多摩川サイクリングロードならでは。
多摩川サイクリングロードの終着点は羽田空港近くにある穴守稲荷神社の大鳥居。付近は釣りをする人でにぎわっています。
千葉県野田市の関宿城から葛西臨海公園までの江戸川右岸（約65km）と、関宿城から千葉県市川市の市川大橋までの江戸川左岸（約60km）２つのサイクリングロードがあります。寅さん記念館や帝釈天などもすぐ近くにあり、下町の風情を感じながら走ることができます。
広い野球場がある河岸。少年野球のほかにも、犬の散歩、ジョギングなどいろいろな人がこの道を楽しんでいます。
サイクリングロードを降りてすぐのところにある柴又帝釈天。参道にはだんご屋などの商店が並んでいるので立ち寄ってみましょう。
サイクリングロードを自転車で走るだけで、日常とはちょっと違う景色を味わうことができますよ。注意したいのは、「サイクリングロード」と呼ばれているものの、自転車専用の道ではないケースが多いことです。歩行者やランナーも大勢いますので、スピードの出し過ぎや周囲の安全確認には十分配慮してください。