アウトドアをたっぷり楽しみ、栄養ある本当に美味しい野菜を食べて「大地のパワー」をもらいに行きませんか。
「THE FARM」の楽しみ方は、採れたての野菜を満喫できる農園カフェ「THE FARM CAFÉ」、「天然温泉 かりんの湯」、ペットも泊まれる「THE FARM COTTAGE」、女子に人気のグランピング、さらには会員制の貸農園とさまざま。日本では唯一無二と言っていい農園リゾートなんです。
THE FARMについて、営業部長毛利公紀さんにお話を伺いました。
「ヨーロッパには農園リゾートという概念があります。それはひとえに第2の故郷を創ろうという考え方です」
心休まるリゾート地としての新しい形態である一方、もう一つの意味がそこにはあります。
東日本大震災以降、この先私たちが住む都市部はどんな不測な災害に見舞われるかわからない現実を感じています。もし都市部の家を失ったら私たちはいったいどこに行けばいいのか、これは極めて大事な問題です。一方、過疎化から都市への一極化がさらに進めば、それに伴い都市周辺には高齢化に伴う限界集落が増加しています。
THE FARMはリゾートパークであると同時にこの二つの問題を埋める、新しい「仕組み」として誕生したといっても過言ではありません。
スタートは貸農園。その後投資をして設立した宿泊施設。何もないこの村に果たして多くの人が来るだろうか、当初はそんな疑問も内外にあったようです。
しかし、経営方針はゆるぎませんでした。徐々に高付加価値の会員制貸農園という特別感を求める一定層の心に火が点き、そしてグランピングの設置で都市型ファミリーや若い人たちの新しいニーズを引き込みにも成功し、爆発的な人気を得るに至りました。
これらの人はまず初めて「香取市」というところに足を踏み入れる人たちです。つまりそれまで限界集落だった場所に、都市市民との活発な人的流通が起こったのです。
「グランピングは確かにひとつの流行かもしれません。しかし”きっかけ”作りには必要でした。いわば農園という場所で、新しく遊べるスタイルのためのきっかけです」(毛利さん)
現在予想以上の成果を挙げ常に予約でいっぱい。特に若い女性のグループに人気であるのも特徴です。都会を離れ自然に囲まれ、自分たちだけで出来る農園での女子会。
人的流通は新しい雇用をも創出しています。若い人が訪れるとそれを迎え入れる地元の若い力が必要。THE FARMで働くスタッフはみな若く、それゆえ常に新しいアイデアとともに活力に満ちています。
若いアイデアから生まれた「農園ウェディング」のプロデュースも本格化しています。この広い敷地で、新鮮な空気と豊かな自然に囲まれながらの一生の誓いは今の時代感に実にマッチしているセレモニーではないでしょうか。
結婚式には植樹のアイデアもあり、それが適えばこの地が木々の成長と歩める一生の思い出となり、ここから生まれた夫婦、家族の、生涯のセカンドホームとなるでしょう。
農園リゾートの「きっかけ」からリピーターが生まれ、そこがファン化されやがて「帰る場所」となり、人の行き来が限界集落だった場所に活性化を導く。この方程式は作物が育っていく地球の循環にどこか似ているかもしれません。
そもそも私たちがなぜ野菜を欲するのか。これを考えることは極めて大事な瞬間です。
あの「3.11」はそれを教えてくる大切なきっかけであったかもしれません。満ち足りた生活からすべてが消えてしまったとき、いったい何を私たちが欲するのか。
毛利さんによれば、東北大震災の直後すぐに不足したもの、それはまず「水」、物資を輸送する基礎の「ガソリン(トラック)」、実はその次が「野菜」という順番だったということです。これは阪神淡路大震災の時も同様で、野菜は水分と共に窮地における栄養補給の源であり、また鮮度がある故確保が難しいという現実を知るところとなりました。
人間が生きていくうえで野菜は極めて大切なものであり、日常を支えると同時に、不測の事態に対して備えるべき優先順位の高いものであるということです。
水にしても、野菜にしても常に地球自身に触れている存在です。地球から湧き出たパワーの化身と言ってもいいでしょう。
野菜を頂くこと、それは直接可能な「大地との会話」であり、「地球からのメッセージ」を身体の中で直接受け取る術、そんな気がしてなりません。農園という場所は地球から吸い出したパワーとメッセージを私たちに提供してくれる重要な場所なのです。
お話を伺った毛利さんは目を輝かしながら「この環境で仕事が出来る幸せを感じています」と語ってくれました。毛利さんは元々農業とは似ても似つかないバリバリの商社マン。
「商社勤めの時、あまりに仕事にのめり込み過ぎて自分を失いかけてしまったことがありました。ある時思いついたようにインドへ。その暮らしぶりや風景に触れているうちに、自分が自然と離れ過ぎていたということに気づきました。
そして商社勤めから農業事業へ転換したんです。
思い切った選択でしたが本当に良かったと思っています。元々日本には身近な美しい田園風景がありました。今THE FARMで行っている事業を通じ、その風景と暮らしを絶やさず残していくことに、この先も貢献していきたいと思います」
毛利さん自身が大地のパワーで甦った一人かもしれません。だからこそ多くの方にその経験を、そして事業として身近なる農業をお裾分けしたい、そのように映りました。
「THE FARMのあるべき姿、それはアウトドアを、そして自然をこよなく愛する人のための施設だと考えています」
筆者は以前趣味として家庭菜園をしていました。自分で育てた野菜は決して流通に乗った野菜の味や形ではありません。しかしその苦味であれ、曲がった形であれ、間違いなく何ものにも変えがたい地球からの「濃い」メッセージがあったのです。確実に何かを語りかけてくるのです。このメッセージを受け取ったからこそそののち「アウトドア」にのめりこんでいった、そう言って間違いありません。
「THE FARM」ではその体験を極めて身近なかたちで提供してくれます。
野菜、そして水。この二つの自然は私たちと地球を直接繋いでいる最も重要な「ハブ」です。
「THE FARM」という新しい形のアウトドアリゾートで、美味しい新鮮な野菜をいただきながら「地球のメッセージ」を受け取ってみませんか?
〒287-0103
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TEL:0478-70-5551
WEB:http://www.thefarm.jp/