.HYAKKEIをご覧のみなさん、こんにちは。五島夕夏(ごとうゆうか)と申します。
普段はフリーのイラストレーターとして活動していて、家でぬくぬく過ごすのが大好きな根っからのインドア派です。
初連載となった前回は、長野県で行われたキャンプイベントに参加し、アウトドアの魅力を存分に体感したのでありました(前回記事はコチラ)
そして2回目である本日……なんと“登山“に挑戦したいと思います。
登山。登山ですって。
これは日ごろ部屋に引きこもってゴロゴロしているだけの私にとって、大事件です。
24年間生きてきて、山に登ろうと考えたことなどないのです。
しいて言えば幼少期、公園の砂場で作った山を踏みつぶすのが好きでした。
まあ、そんなこんなで不安だらけの初登山、はじまりはじまり〜!
今回訪れたのは、山梨県甲州市と北都留群丹波山村にまたがる“大菩薩嶺“。
標高2057mを誇り、あの日本百名山のひとつにも選ばれています。
出発地点の標高1500m付近からすでに、鮮やかな紅葉を眺めることができるのも魅力のひとつ。
心の中では、(ここからでも十分綺麗だし、無理に登らなくていいんじゃ……)と思っていました。ごめんなさい。
初心者にも優しい山だと聞いていましたが、2000mってかなり高くないですか?
本当に??登れるのかな???
しっかりと登山靴やマウンテンパーカを装備し、いよいよ登山スタート。
リュックには水や常備薬、着替えなどが入って、3kg程の重量感。
初心者の場合は、あまり大荷物にしすぎないのがベターかも。
でも何があるか分からないので、準備は入念に!
歩きはじめてすぐ、驚きました。
なんだこの素晴らしすぎる景色は!!!!
思わずワアッ!と声が出てしまいましたよ。
陽の光が木々を照らし、色づいた葉がよりいっそう黄金に輝いているのです。
東京にも結構自然ってあるじゃん?とか思っていた自分が恥ずかしい。
こりゃ比べものになりませんね。
そして開始10分後、もうひとつの驚きが。
やばい、めっちゃ疲れた。
いやいや疲れるにしても、1時間は経ってからだと予想していたんですけど。
登るんだから当たり前ではありますが、思った以上に急坂なんですよね。
日常では真っ平らなコンクリートロードに慣れているもんだから、はじめての感覚に身体が戸惑っている感じ。
大丈夫かな、私……!
30分ほど登ったところで、最初の休憩所(標高1720m)に到着。
頬をかすめる冷たい風が気持ち良い〜。
ここでおにぎりを一つ食べたんですけど、それがものすごく美味しく感じました。お米ありがたや。
再び山頂に向かって歩を進めます。
休憩とおにぎりのチカラはすごいもので、元気満タンになりました。
初めての登山靴にも足が慣れてきて、なんだか頑張れそうな気がする!
時折、木がひらけて青い空がのぞく瞬間があるんですけど、これまた涙が出るほど美しくて。
どんなにたくさんの絵の具を混ぜても、この青は表現できないなあ。
初心者のみなさん、つらくなったら無理せず小休憩をはさみましょう。
登り続けているとつい、水分不足も空腹も見逃しがちです。
私はお水とドライフルーツにかなり助けられましたよ。
1時間すぎたあたりで、“大菩薩峠“(標高1897m)に到着しました。
有名らしいフォトスポットでちゃっかり記念撮影。
晴天に恵まれて良かったな〜!
岩場を越えたところに絶景スポットがあるそうなので、もうひと頑張り!
出発から約1時間半で、ウワサの絶景スポットに到着。
何が最大の見所かと言うと……
富士山ダーーーー!!!!
そうなんです。小学生でも知っている、あの日本一高い山!富士山が!ドーンと見えるんですよ!
富士山のみならず、見渡す限りの山々はどれも大迫力。
写真じゃ伝わりきらないこの感動……ぜひ一度訪れていただきたい。
大絶景に囲まれて食べたホットサンド、美味しかったなあ。
太陽の下、澄んだ空気に包まれていただく食事は格別です。
ただ風が直に当たるので、防寒対策はちゃんとしましょう。
さあ、ここまでくれば山頂まであと少し!
この先は木に囲まれていない岩場が続くので、日焼けや怪我帽子に帽子と手袋持参をオススメいたします。
写真だとちょっとツラそうに見えるかもしれませんが、もうこの時あまり疲れは感じていません。
ナチュラルハイと言うやつでしょうか。
本当にキツかったのは最初の30分だけで、後は自然が背中を押してくれるのか、楽しみながら登ることができました。コレマジ。
百聞は一見に如かず、何事も挑戦って大事だなあ。
絵画のような眺めを横目にラストスパート。
ついに、この瞬間がやってきました。
山頂ダーーーー!!!!
標高2057m、やばい。超達成感。これが登山にハマる理由か。
のろのろではありましたが、休憩含め約2時間半、自分の足で登り切りました。
やった、やったぞ!
不安で仕方なかった初登山、おそるおそる足を踏み出してみると、その先には人生で見たことのない景色が広がっていました。
なんとなく時間を持て余している皆さん、たまには大自然に目を向けてみませんか?
大丈夫!運動もアウトドアも苦手だった私でも、登り切れたんですから。
最後に個人的ポイントをまとめたので、登山初心者女子はぜひ参考にしてみてください。
それでは、ありがとうございました〜!
<ウェア協力>
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