東京都世田谷区に引っ越して1年目の原口奈々恵さん。植物とのふれあいを大事にしているという原口さんの日々の暮らしや、お家のこだわり、賃貸ならではのDIYのコツなど、いろいろなお話を伺ってきました。
<住んでいる人>
原口奈々恵さん(28歳) 職業:ボタニカルアドバイザー
旦那さま(35歳) 職業:会社員
ーーまずは、原口さんのアウトドア歴を教えてください。
登山をはじめ、ランニング、ヨガ、キャンプが好きです。わたしの父が山好きだったので、小さい頃から週末土日のどちらかは山へ行っていました。でも、当時はあまりにも山に行きすぎて嫌になっちゃって(笑)
で、しばらくは山から離れていたんですけど、大学生のとき、ゼミで筑波山に登ったんですね。そこで再び山の楽しさに目覚めちゃって。それからは一人で、もう一度筑波山に足を運んだり、友人を誘って箱根の金時山や富士山へ登ったりするようになりました。
ーーこの家には、誰といつから暮らしていますか?
今年に入ってから、旦那さんと一緒にお引っ越してきました。当時はまだ籍を入れる前だったので、いわば同棲ですね。
ーーこの家に引っ越しを決めた理由はなんだったんでしょうか?
わたしは植物が大好きで、「日ごろから多くの植物に囲まれていたい!」という思いがあって。なので、庭つきの家というのが条件のひとつにありました。すぐ近所に緑豊かな公園があるのも決め手でしたね。ランニングも好きなので、しょっちゅう走りに行っています!
ーーお部屋でこだわっている部分はありますか?
自作の棚と、テーブルですかね?
ーーこれ自分で作ったんですか?
はい、そうなんです。家は賃貸なんですが、賃貸でもできる範囲のDIYがしたいなって思って。棚は4本の柱を立てて、木材にステインを塗り、ピラーブラケットというアイテムを使って、床と天井を突っ張るような形で固定しています。
ちいさな植物って、床に置くと目につかないんです。だから、高いところに置きたいなって思って、植物を置く棚が欲しかったんです。段は好きな高さに変えられるので、置きたい物に困らないし、とても気に入っています。
ーーテーブルも素敵ですね。
テーブル板には、吉野の杉の一枚板を使っています。ちなみに脚は、水道管に使う配管(パイプ)を応用してるんですよ。インテリアとして配管を使うワザを知って、取り入れてみました。
ーー山やキャンプ道具の収納はどうしていますか?
ここにはこれと言って語れるようなこだわりは無いんですが、クローゼットのなかにひとまとめにしていますね。わが家では、素朴な植物を主役にしたいなと思っているので、アウトドア用品は“見せる収納”じゃないんです。
ーー確かに、お部屋にもかわいい植物がいっぱい! しかも、この空間をうまく利用して美しく飾られている気がします。原口さんにとって、植物の魅力ってどんなところなんでしょうか?
とにかく、日々の成長を見守るのがとっっっても楽しいんです!山登りなどで3日間とか家を空けていると、「アイツがどれだけ成長しているかな~?」って、帰宅するのがものすごく楽しみで楽しみで。植物は、生きている。観察していると、彼らがもつ生命力をすごく実感するんですね。それに、グリーンは気軽にインテリアにもなりますし。
ーーこれからやりたいことってありますか?
もっと多くの人に、植物がもつ生命力や、植物の活用方法を知ってもらいたいと思っているので、積極的にワークショップを開催したり、イベントに出展したりして、ボタニカルアドバイザーとしての活動を行っていきたいですね。
まずはインテリアとして気軽に取り入れるのが一番だと思うので、ワークショップではいっしょに植物をアレンジして、植物とふれあってほしいです。
ーー「kerikeri(ケリケリ)」という名義で活動されているんですよね。
はい。直近だと、10月15日(土)・16(日)に静岡の大野路ファミリーキャンプ場で開催される「Feel EARTH 2016」という野外イベントに出展します。部屋やテントにも飾れるようなボタニカルボールを作るワークショップや、ちょっとした販売も考えているので、ぜひ遊びに来てほしいです!
それと、少し先の話にはなりますが、2、3月頃に、とあるジャンルの作家さんとコラボレートして面白いワークショップを構想中です。興味のある方は、ぜひわたしのウェブサイトをチェックしていただけたら嬉しいです。
日々、大好きな植物に囲まれ、成長を見守りながら、心地よい空間で生活している原口さん。
原生林が残る山を歩き、ニュージーランドの大自然を旅してきた彼女だからこそ、生み出せるボタニカルアートの数々。
今後も原口さんの活動に注目です。
「kerikeri(ケリケリ)」
https://kerikeriplant.tumblr.com/
Instagram:keri2plant