限られた道具と材料だけで、屋外でごはんを作るのは少しテクニックが必要です。でも、毎回BBQも飽きてきた…。そんな方にオススメしたいのが、缶詰を使ったアレンジ料理です。
缶詰はそのまま食べても美味しいですが、コツをつかめば色々な料理にアレンジができる万能食材です。
魚や貝など、生でキャンプに持ち込みにくい食材であっても、缶詰なら安心して持ち込むことができます。その上、種類が豊富な点も缶詰の魅力でしょう。
オイル漬けや味付きのもの、肉、魚など、バランス良く気になった缶詰を普段から買い溜めておくと便利です。今回は便利な缶詰の中でも、私がリピートしているキャンプにぴったりなレシピをご紹介します。
【材料】
イワシ味噌煮缶(サンマ、サバ、しょうゆ味でもOK)×1
玉ねぎ1/4
たまご1個
きざみネギ
【作り方】
1. フライパンに玉ねぎとイワシ缶を入れて火にかける
2. 空になった缶でたまごを割って軽く混ぜ、フライパンに回し入れる
3.火を止め、ネギを散らしてできあがり
【ポイント】
味付きの缶詰は焦げやすいので、玉ねぎに火が通るまで弱火~中火に抑えます。たまごを溶く際に、空の缶をボウル代わりに使えるので、洗い物を少なくできるところも魅力的です。ごはんの上にのせて丼ぶりにしても、そのままおつまみにしても美味しいでしょう。
【材料】
スモーク牡蠣缶×1
イカのアヒージョ(ガーリックソース)×1
※魚介中心にお好みの缶詰※
パエリアの素(コンソメ1個、塩、コショウ) ※ターメリックでもOK
トマト
ズッキーニ
きのこ類
玉ねぎ1/4
米×1合(水洗い不要)
水×160ml(米より少し少ない量)
【作り方】
1. フライパンに玉ねぎを入れ、缶詰のオイルのみを入れて火にかけ、炒める
2. 水洗いしていない米を入れ、半透明になるまで炒める
3.いったん火を止めて、パエリアの素と水を入れて軽く混ぜる
4. 缶詰や、野菜などをのせる
5. ふたを閉めて弱火で13分(15分で、ややハードなおこげ)
6. 様子を見て、水分が飛んでいればできあがり
【ポイント】
野菜を炒める際に、缶詰のオイルを使用するところがポイントです。油を持っていかなくても、缶詰のオイルだけで油分は十分です。米を洗う手間が省けるところも(洗うと食感がべたつきます)、このレシピの魅力でしょう。
【材料】
タンドリーチキン缶×1
食パン2枚
マッシュルーム×2つ
パセリ
とろけるチーズ
※野菜は好みのもので。なくてもOK※
【作り方】
2. 両面をしっかりと焼けばできあがり
【ポイント】
パンをしっかりと焼くことでカリッと香ばしくなり、ナンで本格的なインドカレーを食べているような雰囲気を味わえます。これはもう、絶品。
【材料】
オイルサーディン缶×1
ナス
ズッキーニ
トマト
玉ねぎスライス
レモンまたは酢
塩
コショウ
【作り方】
1. カットした野菜をフライパンに入れ、缶詰のオイルを回し入れる
2. 火が通ったら、器に入れて粗熱を取る
3.玉ねぎスライスやレモンスライスなどを加え、塩、コショウ、レモン汁(または酢)であえればできあがり
【ポイント】
前菜や少し酸味が利いたものが欲しい時ってありませんか。酢を持っていなくても、「お酒用にレモン汁のボトルはある!」という方もいるはず。
レモン汁さえあれば、あり合わせの野菜と缶詰でマリネが作れます。酸味が強すぎる場合は、砂糖を少し混ぜ合わせてみましょう。
【材料】
ズワイガニほぐし身缶×1
きざみネギ
バター×1片
七味
【作り方】
1. 缶詰にそのままバターを1片入れ、弱火にかける
2. バターが溶けたら、しょうゆを一振りし、きざみネギと七味をのせてできあがり
【ポイント】
ズワイガニ缶はオイルではなく水煮なので、バターで風味を出すところがポイントです。オイルサーディンや、そのほかどのような缶詰でも美味しく作れます。シングルバーナーひとつでできるので、山登りにもオススメのレシピです。
缶詰レシピの魅力は、調味料をたくさん持っていかなくても味のバリエーションが楽しめ、生の食材と組み合わせることによって料理のレパートリーが一気に増えるところです。缶詰のオイルを炒め物に使ったり、空いた缶詰をボウル代わりに使ったりなど、無駄を省けるところもアウトドア向きでしょう。