イッセキサンチョウ。
アウトドア、普段使い、イザという時。この三つのシーンで使える一石三鳥な道具を、仙台にあるインドア&アウトドア雑貨店ENstyleの川村峻介が紹介する連載コーナー。
アウトドアを絡めて紹介していくので、一石三鳥の三を山としました。
山、好きっす。
研究用容器を作っているアメリカのメーカー「nalgene」
日本では「ナルゲン」と呼ばれています。
現在では研究用だけではなく、純度が高いプラスティックで衝撃に強く、そして高い気密性を兼ね備えたアウトドア用ボトルの展開もしていることから、アウトドアをする人たちに厚い信頼を得ています。
さらに、豊富なカラーバリエーションから好みの一本を選べることも、人気に拍車をかけているのかもしれません。
これは5年ほど山やキャンプで使っていますが、まだまだ現役。
さて、このnalgeneのボトルはどのように一石山鳥なのか?
基本中の基本ですが、水などの液体を運ぶのに便利。
高い気密性があるので水がこぼれず、他の道具を濡らす心配がないのは安心ですね。
メモリ付きのタイプもあるので、水をおおよそ計ることができます。余分なお湯を沸かしたくない時に重宝します。
水以外でも行動食を入れるのにも役立ちます。
380mlサイズのボトルはナッツなどを入れて、手に取りやすい場所に引っ掛けるのに丁度良いサイズ。このサイズは約250gのナッツが入ります。
ちなみに薄緑色のグローというボトルは蓄光タイプ。
気密性が高いので湿気に強く、乾麺や乾物入れとして最適です(パスタ、ポルチーニ、唐辛子などなど)。
また、乾物に限らず匂いの気になるものを入れるのにも適していますよ。その匂いが広がらないのも嬉しいですよね。
こんな感じに、するめ入れから水入れに用途を変えたことがあります。 最初は匂いが少し気になりましたが、使用していくうちに匂いはなくなっていきました。
濡らしたくない物を入れることもできます。
手回し充電できるライト、マスク、軍手、手ぬぐい、マッチ。他にもポーチの中に保険証のコピーと連絡先のメモ、小銭と数枚のお札が入っています。あとは万が一のために携帯浄水器。
濡れたら使えなくなったり、使いにくくなる。
そんな物を入れておく容器としても使える。
気密性が高いということは、中の液体が「こぼれない」だけではなく外の液体が中身を「濡らさない」ということです。
イザという時、雨が降っているかもしれない。水害かもしれない。水道管が破裂しているかもしれない。そんな状況でも中身を守ってくれます。
通常、保存容器は「パッキン」を使って気密性を高めます。
だけどこのnalgeneのボトルは、パッキンを使用せずに高い気密性を実現。
ほとんどのパッキンは時間とともに加水分解し、劣化していくことで気密性も下がっていきます。
そういった心配がなく、長く置いておけるのもイザという時の道具として選ぶ理由です。
寒い時期、お湯を入れてタオルで巻いて湯たんぽとして使っている人を見た時、「道具というのはアイディア次第で無限の使い方ができるんだ!」と感動しました。
そんな感動を与えてくれたこのnalgeneのボトル。
ぜひ、自分だけの使い方を探してみてはいかがでしょうか?