手賀沼サイクリングロードは、千葉県柏市と我孫子市、印西市にまたがる手賀沼の南岸に整備された自転車と歩行者専用の道路です。JR成田線・布佐駅を起点とし、終点はJR常磐線・北柏駅。起点と終点がJRの駅に置かれているため、輪行によるアクセスがしやすく、都心からでも1時間程度で足を運ぶことができます。自転車を車に積んで来る場合も、コース上には多目的駐車場がいくつかあるので安心です。
起点から終点までの距離は約18km。途中にある道の駅や公園に立ち寄りながらのんびりと走っても、2〜3時間程度で走り切ることができます。コースは沼側が自転車、陸側が歩行者・ランナー優先に通行帯が分けられ、とてもきれいに整備されています。
道幅も広く、起伏もほとんどないコースですので、休日などは小さな子どもと一緒にサイクリングを楽しんでいる家族連れもよく見かけます。とても走りやすいコースで、あまり長い距離を走ったことがない初心者サイクリストにもおすすめです。
手賀沼のちょうど真ん中あたりには北岸と南岸をつなぐ手賀大橋がかかっており、その南側の橋のたもとには道の駅「しょうなん」(写真)があります。売店はもちろん、トイレ、レストランがあるこの道の駅は、サイクリングの休憩にぴったりです。
道の駅しょうなんでは、土日祝日は自転車のレンタルも行っています(大人300円、子ども100円)。同じく、北岸の「北柏ふるさと公園」や「手賀沼公園」などでもレンタサイクルを準備しており、これを利用すれば手ぶらで足を運んでもサイクリングを楽しむことができます。
手賀沼サイクリングロードとして整備されているのはJR布佐駅からJR北柏駅までですが、北柏駅からさらに手賀沼の北岸を走り、湖畔をぐるりと一周することもできます。
手賀沼の西側にある北柏ふるさと公園(写真上)から、その約2.5km東にある北岸の手賀沼公園(写真下)までは車道を走って移動し、そこからは自転車でも走ることができる「手賀沼遊歩道」が整備されています。
ここは手賀沼南岸の開放的なサイクリングロードとはまた違った雰囲気で、沿道にはサクラやアジサイ、ツツジなどさまざまな草木が植栽されていて、季節ごとの花が楽しめる小道です。周辺にはハス畑などもあり、8月頃にピンク色のきれいな花を咲かせます。
これまで、私は数多のサイクリングロードやおすすめといわれる自転車コースを走りましたが、その中でも手賀沼サイクリングロードは、関東近郊でもっとも好きなコースのひとつです。ロードバイクで快走するにしても、家族でのんびり走るにしても申し分ない環境で、都内のサイクリングロードに比べて人が少ないこともあり、とにかく走りやすいのです。
道の駅やレンタサイクルも便利で、田園風景が広がる景色も開放的で走っていて本当に気持ちがいい手賀沼サイクリングロード。都心からのアクセスもしやすいので、休日のサイクリングを楽しみに足を運んでみてはいかがでしょうか?
そうそう、道の駅の隣には天然温泉「満天の湯」があり、温泉で疲れを癒せるのはもちろん、手賀沼を一望できるレストランで食事も楽しめます。サイクリングの帰りに寄っていくのもおすすめですよ。