今回から始まるトレイルランニングシリーズでは、
単なるコースのご紹介ではなく、ご自身の運動レベルにあったトレイルランニングを楽しんでいただけるよう構成しています。山の紹介や距離、標高の他、コインロッカー、登山口までのアクセス、温泉など様々な視点からご紹介できればと思っています。
今回は、山と海に囲まれた美しい四季が魅力、
街湯河原町にある幕山(標高626m)をご紹介したいと思います。
幕山は標高626mと高くない山ですが、登山道の一部は鎌倉幕府開運街道とも呼ばれています。ここには、石橋山の戦いに敗れた源頼朝(みなもとのよりとも)が隠れたといわれる岩屋(しとどの窟)があります。また、鎌倉幕府を作るきっかけになったと言われる場所もあり、走りながらも歴史を学べる箇所がいくつもあるのが魅力です。
梅の季節には、湯河原梅林の素敵な梅林を見ることもできる絶景ポイントでもあります。
今回は、
「湯河原駅→城山(城山ハイキングコース)→しとどの窟→幕山→湯河原梅林→五郎神社→湯河原駅」
というルートで走ってきました。
幕山山頂へのルートは幾つかありますので、ご紹介します。
【バス(湯河原駅から)】
・しとどの窟(しとどの窟バス停まで約25分)〜湯河原梅林〜山頂
・幕山公園(幕山公園バス停まで約17分)〜幕山登山口〜山頂
・鍛冶屋で降車し五郎神社から(鍛冶屋バス停まで約12分)〜幕山登山口〜山頂
【徒歩(今回のルートです)】
・湯河原駅から城山ハイキングコースで徒歩約3.6km地点の城山を経て、しとどの窟〜幕山登山道〜五郎神社
※バスの本数が少ないので箱根登山バスHPにて時刻表をご確認ください。
湯河原駅にはたくさんコインロッカーがあるので、帰りの着替えや入浴セットなど荷物が多くても安心して荷物を預けられます(休日は登山客も多いので早い者勝ちです。)
湯河原駅から城山までは、ほとんどが舗装路の登りですが2kmを過ぎた地点からトレイルへと入っていきます。
源頼朝が身を隠したという、しとどの窟。
城山山頂からは下り基調のトレイルで気持ち良いです。
幕山登山口までは下り基調で非常に走りやすい舗装路です。
また、登山口下にはトイレや自販機が設置されています。
ここから幕山ハイキングコースを山頂に向かって進みます。
かなり開けていて休憩にはちょうどいいです。
800m程の山頂周回コースもあります。
山頂からは素敵な展望は期待できませんが、幕山ハイキングコースの途中から真鶴半島が一望できます。
山頂から五郎神社に下山したら、体力レベルに合わせて鍛冶屋バス停から湯河原駅か、余裕があれば走って湯河原まで帰ることも可能です。
湯河原といえば温泉ですよね。
トレイルランニングでしっかりと体を動かしたあとは天然温泉で疲れを癒しましょう。駅周辺にも温泉が幾つかあるのですが、駅からバスに乗って温泉場奥湯河原へ。
奥湯河原には温泉宿が密集しているので時間があるときには奥湯河原がオススメです。
登山道には標識や案内があるのですが、万が一のリスクも考慮し必ず紙の地図も持参しましょう。スマートフォンで見れるアプリもあるのですが、壊れてしまったり電源が入らなくなることもあります。
その他、ごみの持ち帰り、登山者への配慮などマナーをしっかりと守りトレイルランニングを楽しみましょう。