REVIEW(体験レビュー)

都会の真ん中に出現した「山の入り口」アークテリクス 池袋東武ブランドストア内覧記

登山やアウトドアを愛好する者として、アークテリクスというブランドは、山での絶対的な信頼性と、街での軽快で洗練されたスタイルを両立してくれる特別な存在です。

そのアークテリクスが、山への玄関口としてもアクセス至便な池袋駅直結の東武百貨店 池袋本店に、国内最大規模のブランドストアをオープンすると知り、私の胸の期待は膨らむばかりでした。この新しい店舗は、“都会から山へ向かう準備”を、より気軽に、より質の高いものにしてくれるだろうという期待を抱きながら、プレス内覧会に足を運びました。

国内最大規模の空間が語る「ブランドの哲学」

2025年10月30日の正式オープンに先立ち、先行体験したこのストアは、日本でも最大級の品揃えを誇るワンフロア展開となっています。店舗に足を踏み入れた瞬間、「広い」「見やすい」「落ち着く」という心地よい印象に包まれました。ガラスとウッドを基調とした空間デザインは、都会の洗練と自然の温もりが絶妙に混じり合い、まさにアークテリクスが追求する“高性能と美しさの共存”という哲学を体現しているようでした。

特に印象的だったのは、陳列がギアからアウター、ミッドレイヤー、そしてライフスタイルへと、まるで等高線のようになめらかにつながって見える構成です。

歩くだけで山頂から都市への帰路までの装いのイメージが自然と広がり、コーディネートのインスピレーションを得やすい動線設計が光りました。

また、国内最大級と謳うだけあり、バックパックは軽量系から重装備向けまで、その充実ぶりは圧倒的な迫力でした。もちろん、アトムシリーズなど、「日常に戻る時の装い」やアウトドア初心者にとって安心感のあるカジュアルラインも豊富に揃っており、都市とアウトドアの境目が溶けていく感覚を覚えました。

ストアが果たす「新しいアウトドアの入口」としての役割

このストアは、アウトドアに詳しくない方でもとても入りやすい設計になっています。

動線が明快で、各所に用途別の説明が配置されているため、「登山を始めてみたい」「まずは良いアウターを1枚だけ欲しい」という初心者でも、迷うことなく製品に向き合えるのです。

例えば、私が「トレイルにも街にも使いたい」というニーズを伝えた際も、スタッフは、素材の特性から用途ごとの選び方まで、プロフェッショナルな知識量で丁寧に説明してくれました。

その接客は、押しつけがましくなく、必要な時にそこにいる“過不足のない距離感”で、特に心地よかったです。

試着ブースやフィッティングスペースにもゆとりがあるため、ギア選びが苦手な初心者でもじっくりと比較検討できる安心感がありました。

アークテリクスは「敷居が高いようで、実はとても優しいブランド」ですが、この店舗はまさにその側面を空間として具現化しており、これから登山を始める人、都市と山を軽快に行き来するライフスタイルの人、そして良いウェアを長く愛用したいすべてのユーザーに最適な“山の準備基地”を提供すると確信しました。

池袋という立地の価値と未来への展望

池袋駅直結という立地の魅力は、都市生活者のアクティブなライフスタイルを強力に後押しします。仕事終わりにふらっと立ち寄り、冬山に向けて必要なギアを探すことも、山帰りにも気軽に立ち寄ることも可能であり、この「アクセス抜群の気軽さ」は計り知れません。

このアークテリクス 池袋東武ブランドストアは、アウトドアの専門性と、都市での暮らしやすさが見事に共存した、「新しいアークテリクス体験」の場でした。広いフロアでゆっくりとギアやウェアと向き合えるこの空間は、これからの都市でのアクティブな暮らしをも後押ししてくれるでしょう。

単なるショップではなく、池袋という街に、新しいアウトドアライフへの「準備と期待の拠点」がひとつ増えた。そんなワクワクした気持ちを抱かせる内覧会でした。

店舗名アークテリクス 池袋東武ブランドストア
場所東京都豊島区西池袋1丁目1-25 東武百貨店 池袋本店 1F 11番地
オープン日2025年10月30日(木)

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ライター:
.hyakkei アリサ