キャンプブームと言われている昨今。関東にお住まいでキャンプをしている方でしたら「北軽井沢スウィートグラス」というキャンプ場はご存知ではないでしょうか。
”日本一のキャンプ場”とも言われているスウィートグラスが表現したいことや目指しているもの、最近のキャンプブームについてどう考えているのか。
統括マネージャーの梶野さん、現場からサブマネージャーの山崎さん、武田さんに話を伺ってきました。
——山崎陽平さん、よろしくお願いします。まずは山崎さんの仕事内容について教えて下さい。
——キャンプ場の”現場”にいる山崎さんからみて、最近のキャンプブームについてどうお考えですか?そもそもキャンパーって増えていますか?
——冬のキャンプってどんな客層なんですか?
——そうなんですね。やっぱりブームというか、全体的にキャンプ人口が増えているみたいですね。スウィートグラスでは、このブームに関して何か課題点や考えなどはありますか?
——そうですよね。アウトドア、自然がフィールドだからこそ、キャンプ場といえどもやはり危険は伴いますよね。
もちろん「相手が自然だから」と放り投げるわけではないので、お客様の安全を最大限考えたうえで、おもいっきり楽しんでもらえる場をつくるというのは難しくもあり、やりがいでもありますね。
——ありがとうございます。話は変わりまして、スウィートグラスとして、キャンプというもの、アウトドアというものにこれからどういった形でアプローチしていこうとお考えですか?
しかし、実はそれは何も子供だけに言えることではなくて、大人にも言えることでもあるんです。
例えば、子供達だけで火をおこすイベントを行っていますが、子供達が一生懸命やっている横で、お父さん達の方が必死に火熾ししていることもあるんですよ。
大人たちが最初から火熾しにやっきになるというよりも、子供達が興味を持ったことに大人も自然と興味を持ち始めて、という瞬間でもありましたね。
——それは面白いですね。
それよりも、この北軽井沢という四季が美しい土地にいて、キャンプ場としての場をしっかりと整えておいて「いつでもおいで!」といえるようにしておくことが大切だと思ってますね。
——なるほど。積極的な”待ち”の姿勢といいますか。
ですから、我々はこの土地の良さ、過ごし方、生き方を自分たちのブログなどで「見える化」して、それにお客様のアンテナが引っかかった時に「場を準備してお待ちしてますよ!」というスタンスです。そして、実際に来てくださったお客様にはそれ以上の感動を持って帰ってもらう。これを繰り返すだけですね。
——たしかに。スウィートグラスに来ると、ここに来るだけで感動することもありますからね。山崎さん、どうもありがとうございました!
——続きまして、女性スタッフの武田つぐみさんにお話を伺います。早速ですが、キャンプ場で女性スタッフって珍しいと思いますが、女性目線でみるこのキャンプ場の良さってどこだと思いますか?
——冬でも開いているキャンプ場ならではの話かもしれませんね。他にもありますか?
キャンプ場全体として子供好きというか、子供と一緒になって「わーっ」と遊ぶことが当たり前のような空気感があります。そうやって子供を常に気にかけて動けるスタッフがいるという点でもお母さんに優しいキャンプ場だと思いますね。
——武田さんが思う、スウィートグラスの好きなところ、良いところってどこですか?
——武田さんはブログを担当されていて、鳥や森の動物に関して発信されてますよね。
キャンプ場に来るお客様は都会の人が多くて、鳥や自然の見方がわからない方がたくさんいらっしゃるんだなーと感じています。そういったお客様にこの土地の良さを知ってもらえればいいなっと思って情報発信をしてますね。
——施設が非常に綺麗だけど、それだけじゃくて自然もある。それが北軽井沢スウィートグラスということですね。武田さん、ありがとうございました!
——最後に、統括マネージャーの梶野さんにお話を伺います。今更ですが、スウィートグラスって創業して何年目ですか?
——え!23年連続ですか!すごいですね。北軽井沢という土地でそれは本当にすごいことですよね。
言ってしまえば、都会から遠いこの辺鄙(へんぴ)な土地で小さな中小企業がここまで皆様に支持を頂いているというのは、一般的に考えて難しいことです。ここ北軽井沢は、浅間山を始めとした、山、木、水、雪、森、緑、紅葉など、本当に自然が豊かでここの魅力を最大限に活かすことで我々きたもっく(スウィートグラスの運営会社)は大きくなってきました。
——私も何度も来てますが、いつ来ても浅間山に圧倒されますね。梶野さんが考える、スウィートグラスの魅力や目指しているものって何ですか?
しかし、キャンプ場にただ単に人を呼びこむだけじゃなくて、北軽井沢というこの場所、地域を活かして、それをライフスタイルや生き方にまでつなげてお客様と共有していきたいと思ってます。
そこには「ルオム」という思想があって、それは「自然に従う生き方」という意味なのですが、それを伝える場がスウィートグラスという位置づけです。ある意味、キャンプ場という概念を壊したい、その枠の中に収まりたくないんです。
例えば、浅間ストーブという薪ストーブの販売も事業展開していますが、キャンプ場のすべてのコテージに薪ストーブが入っていて、それもその一つ。北軽井沢にある物(薪)を燃料にして暖をとります。とても理にかなっていて、合理的なんです。それをお客様に共有していきたい、それがまさに自分たちの暮らしなんですよね。
その土地に根付いた暮らしをするということを大事だと考えていて、それをデザインしてシーンを見せる。そして、キャンプ場に来てくれたお客様とそれらを共有していきたい。取ってつけたようなものではなくて。
——「自然に従う生き方」素敵な言葉ですね。この考えをもっと都会の人に味わってほしいというような思いはありますか?
ここに来て「自然に触れて!」とか「自然を感じろ!」というのではなく、「こういう自然がありますよ。こういうライフスタイルがありますよ」というように、都会にない価値観がここにはあるんだっていうのを、感じてくれたらいいなって思っています。それが自然と都会の人にまで伝わっていければそれでいいですね。
——積極的には呼びかけないんですね。
だから我々は、そういうことを感じることができる【場】と【シーン】を作ることをやっているだけで、それをお客様が共感して来てくれる。お客様が感じて、持ち帰って、それだけで良いんです。
自分たちがすることは、お客様がこのスウィートグラスという場所で素敵な体験ができる、そういう場をしっかり作っていくことだし、それができていれば自然と口コミで広がっていくと思ってます。
——ブログいつも読んでいて、すごく説得力があると思ってました。それはその土地に住んでいるからなんでしょうね。梶野さん、お忙しいところありがとうございました!
日本一のキャンプ場と言われている北軽井沢スウィートグラス。その理由は徹底的なまでのリアルな北軽井沢の暮らしを表現しているからなのかもしれません。
自然に従う生き方、ぜひ週末に感じてみませんか?
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