九州の中でも人気の高い山、それが大分県にある『くじゅう連山』。
最高峰の中岳や久住山、星生山などいくつもの山々が連なり、登山者を魅了する山です。
今回の目的は、「完全氷結した御池」とくじゅう連山最高峰の中岳登頂。
今回の登山道具です。登山口の気温がマイナス3度。アイゼンだけでなく、グローブ、ネックウォーマー、ニット帽など寒さ対策を万全にして臨みます。
登山口付近からすでに積雪があるため6本爪のアイゼンを着用します。さて、行きましょう。
全体的に目印が多いため迷う可能性は低いですが、この日は非常にガスが多く視界が悪かったです。
ご覧のとおりの状況。天気予報は晴れ予報のため、無理はしないものの晴れることを祈って進んでいきます。
登山口からすでにアイゼンを着用してますが、一緒に登った知人はチェーンスパイクを着用。また、避難小屋で一緒になった方は4本爪のアイゼンを着用されてました。
「くじゅう連山」はその名前に「連山」とつくほど、様々な山々がつらなっています。牧の戸峠から登った場合は、星生山や久住山などの山頂を目指すことができますが、ここはひとまず中岳を目指すことに。
そして、本日の目的地の一つでもあります「御池(みいけ)」に到着。確かに完全氷結・・・しているものの視界が悪く全景が見渡せません。んー、残念。
さらに、視界が悪い上に強風が吹き荒れてきました。御池を過ぎて中岳へと登る手前の避難小屋へと駆け込みます。
少し早いですが、昼食をとることに。今回は山頂の寒さが容易に想像できたので簡単にできるもので。温かいかきたまスープが身にしみます。
「風も強いし、今日はもう諦めて帰るか・・・」
そう知人と話をしていた矢先に、なんと晴れ間が覗いてくれました!
避難小屋にいた登山者がここぞとばかりに御池へ!
まさに山上のスケートリンク。気温はマイナス10度を下回っていたでしょう。完全に氷結しているので恐る恐る歩くことなく、湖上を楽しめました。
晴れ間は覗いたものの、相変わらず風の強い頂上付近。中岳への道が狭いという情報もあったため、中岳登頂は断念。登ってきた登山口により近い久住山へ行くことに。
中岳と久住山への別れ道「久住分かれ」へと戻り、久住山の山頂へ。やはり天気が安定しませんが、これはこれでなかなか綺麗な景色です。
久住山登頂!・・・も、まさかのガス。。。
しかし!5分待つと晴れ間が!!本当に「山の天気は変わりやすい」ですね。
強風と寒さによる疲労もあったため、今回の登山はここで下山へ。
最終的には牧の戸峠→御池→久住山→牧の戸峠というルート(約5時間ほど)になりました。
帰り際に振り返ってみた久住山がとても印象的な登山でした。
無事、御池で氷上散歩を楽しむことができた登山でしたが、山頂付近は非常に風が強くて体感温度もかなり低かったです。
冬山は特に危険度が増しますので、無理はせずに引き返す選択をすることも頭に入れましょう。
しかし、山頂の景色は本当に絶景でまた行きたくなる。夏とは全く違うその姿が、人を冬の山へと誘うのでしょうね。
ここ大分県は日本一の温泉県。黒川温泉に長者原温泉、長湯温泉、その他にも!どの温泉に入って疲れを癒やすのか。それを考えるのも、ある意味登山の楽しみの一つかもしれませんね!
【バスの場合】「別府駅前本町」より九州横断バス熊本行きに乗車、牧の戸峠で下車。約2時間。
※帰りのバスは別府行きに乗りますが、最終便は牧の戸峠16:13発です。くれぐれも乗り遅れることのないようにしましょう。